毎週土曜日更新!
onanistic pacifism by “maestro”Endo Yusa.
先日、お盆に会えなかった弟一家が帰省してきました。
弟くんが結婚してはや4年。いつまでも隠しておくわけにもいくまいと腹をくくり、今回初めて童貞感まるだしの自室にお嫁を入れたんですが、部屋に入った途端、
「うわあ。お義姉さんの部屋ってマンキみたいですね〜!!」
と言われました。
マ、マンキ……? なんだそれ。
本気でわからなかったのでおそるおそる聞いてみたところ“漫画喫茶”のことなんだとか。
「えー、普通“マンキツ”って言わない?“マンキ”だと響きがなんか下品じゃん。マタンキみたいで」
と抗議してみたものの、よく考えたら“マンキツ”もけっこうエロいということに気がついてしまい、何も言えなくなってしまいました。
マンキツ……キツマン……キツキツマンコ……。
いいお義姉さんでいるのってむずかしいよね……。オナニーマエストロ遠藤です。
さて、昨日は姪っ子ちゃんとプリキュアごっこをして遊んでいても、今日になれば自然にオナニーのことを考えられるのが私の器用なところであります。
前回「普段のオナニーにプレミアム感を!」ということで思いついた“自縛オナニー”。できることなら今すぐにでも試してみたいんですが、考えれば考えるほどそうはいかないと思えてきました。
電マやローターだったら説明書なんて読まずにとっとと股間に当てちゃえばすむんですけど(っていうか、そもそも説明書なんてついてない場合が多い)、自縛となるとねえ……。なんだか、素人が適当にやっちゃいけないような気がするんですよ。
縛ってるうちにほどけなくなっちゃったとか間違って首吊っちゃったなんてことになると怖いし、そもそもどうやって縛るのかがわからない。AVで見る緊縛みたいにキレイには縛れないにしても、せっかくならできるだけセオリーどおりにやりたいという気持ちもある。
ということで、まずはいつものようにネットでこしょこしょ検索。
すると、こんな素晴らしい本を見つけてしまいました。
おお、これはすごい。今の世の中、探せばなんでもあるもんですね。
買っちゃおうかなあ。でも3千円かあ、うーん。こういうムックってけっこうお値段するのよねえ。
先月は北海道の旅費がけっこうかかったし、昨日姪っ子ちゃんに「ハートキャッチプリキュア! プリティマイパソコン」買ってあげちゃったばっかりだしなー。うーん(←ケチ)。
ひとしきり迷った末、まあ、とりあえず、
・何を使って縛るか
・初歩的な縛り方
・自縛にあたっての注意事項
がわかればなんとかなるか……と、自分をなだめすかして購入を断念。
それくらいならわざわざDVDを見なくても、誰か自縛経験のある人に聞けば教えてくれそうです。
それに、こう言っちゃなんですが、考えようによってはマニュアル本を見るよりも同じ目線の人に聞いたほうがわかりやすいかも。うんうん、そうに決まってる!
てなわけで、先人に(タダで)教えを乞うべく知り合いのマゾ男性に連絡をとってみました。
こう見えてもWEBスナイパーでコラム連載を初めて3年以上。私にだってマゾの知り合いくらいいるんですよ。むははははは!
「つかぬことを聞きますが、自縛オナニーってしたことあります?」とメールをしたら、「小6からやってました」というなんとも心強いお答えが返ってきたので、早速電話でリサーチすることに。思いがけず自縛マニアの生声を耳にすることになってしまいました。
話を聞かせてくれたのは、マゾのAさん(30代)。オナニーだけでなくプライベートなご主人様やSM倶楽部でのプレイ経験も豊富な本格派であります。いやあ、やはり持つべきものは変態の知り合いですな。
――えー、今度自縛オナニーを試してみようと思ってるんだけど、なにぶんそっち系って初めてなもんで右も左もわからないんですよ。Aさんが最初に自縛したのって小6ですよね。誰かに習ったんですか?
Aさん「いや、小6の男子に緊縛の仕方教えてくれる人なんていないでしょ(笑)。当時はまだネットも発達してなかったから、エロ本を見よう見まねですよ。そもそも古本屋で『ニャンニャン倶楽部Z』っていう投稿雑誌を見たのが僕のマゾ人生の始まりですね」
――ほう。何かムズムズするものがあったんですね。
Aさん「最初は、縛られたり蝋燭垂らされたりしてる写真見て『うわー、痛そう』って普通に思ってたんですよ。でもずっと見てるうちに『大人がわざわざこんなことしてるのは気持ちいいからに違いない。痛いと思うのが間違ってるんだ』っていうふうに考え方がシフトしてきて、洗濯バサミで乳首挟んだり、自分でローソク垂らしたりするようになっちゃった」
――『ニャンニャン倶楽部Z』に調教されたんだ。じゃあそこらへんのテクは全部独学?
Aさん「テクってほどじゃないけど、基本的にそうですよ。自縛も『ニャンニャン倶楽部Z』に載ってる完成図を見て、だいたいこんな感じなんだろうなーと」
――へえ。写真見ただけでできるもんですか?
Aさん「やる気があればできます。まあ、プロの縄師さんがやるような正しいやり方とは違うと思いますけど、写真通りのものを作ろうと試行錯誤しているうちに一応形にはなりました。まあ、練習と努力ですよね!」
――(私はその練習と努力ができないんだよなぁ……)。
えーと、あんまり試行錯誤しなくてもできる簡単なやり方があったら教えてもらいたいんですけど。
Aさん「うーん。僕が最初にやったのは“菱縄縛り”っていう縛り方で、亀甲縛りに似てるけどもう少し簡単にできるやつだったかな。まず縄を2つに折って、できた輪っかを首にかけて、胸のところで一回結ぶんですよ。で、そこから延びる縄を2〜3個玉結びにして……あのう、遠藤さん、わかります?」
――ごめん、わからないや……(泣)。いいです、その辺はまたネットで調べます(結局それか!)。
あと、自爆をするときは何を使ってるんですか。
Aさん「最初は家にあった梱包用のビニールひも。まだ小学校6年生でしたから、おこづかいで縄を買うような甲斐性もなくて。でも、ラッキーなことにある時何かの拍子でロープを手に入れて、それからはもっぱらそのロープを使ってました。やっぱりロープのほうが太さがあるんで食い込み過ぎなくていいんですよね。あと、ビニールひもって固結びにするとほどけないから、その都度捨てなきゃならないじゃないですか。エコじゃないんですよね」
――ほうほう、なるほど!
Aさん「お風呂の中で自縛するとイイんですよ。ロープが濡れてキュッと締まるでしょう。終わった後すぐに洗えるし。大人になってからはハンズで買った1m何百円のチューブみたいなのも使ったなあ。縛らなくてもいい具合に食い込むんで、あれはオススメですよ」
――血の通った知識をありがとうございます! じゃあ、他に自縛するときの注意事項ってあります? 初心者がしでかしやすい失敗とか。
Aさん「注意事項……特にないですねえ」
――あのう、たとえばね、蝋燭責めだったら低温蝋燭を使うといいよとか、あるじゃないですか。そういうのでいいんですけど。
Aさん「あー、低温蝋燭。あれもよくわかんないですよねえ。せっかく蝋燭垂らしてるのに低温だったら意味がないじゃないですか。甘いカレーみたいなもんですよ。矛盾してますね」
――はあ。
Aさん「まあ、自縛は逆に安全ですよ。どうやったって手までは縛れませんからね。やりすぎて鬱血したりすることもあるでしょうけど、いざとなったらハサミとか金鋸で切っちゃえばいい。それよりもコワイのはアナルバイブ! 一度奥まで入っちゃって抜けなくなったことがあったんですけど――」
――そ、それは聞いてないですから……。
Aさん「そうですか(←残念そう)。まあ、手際よくやるにはやっぱり練習かなあ。最初のうちは20分くらいかかってましたよ。あと、僕は自縛を“大がかりなオナニー”って呼んで、するのは一週間に一回って自分ルールで決めてます。体力消耗するし、回数限定したほうが興奮も高まりますしね」
なるほど。
じかに話を聞いたら、なんとなく自縛している自分の姿が想像できるようになってきました!(いいのか悪いのか……)
マゾ歴ン十年のAさんにとっても、自縛は週に一度のプレミアムなオナニーなんだなあ……としみじみしながら、次回に続きます。いよいよ実践!
えー、あと、最後にちょっと宣伝させてもらっていいですか?
先週から、WEBスナイパーにてマエストロの書いたエロ小説を掲載していただいております。
タイトルは『監禁志願アリス』。
まさか小説を書くことになるとは思ってなかったんですが、私の女子高生好きと、監禁萌えと、「働かずにぼんやり生きていきたい…」というニートスピリッツがごっちゃになって、なかなか面白いことになっていきそうな感じです。
『オナニー平和主義』と同じ毎週土曜日更新なので、是非セットで読んでいただければと思う次第。よろしくどうぞ〜(ナナタさんの激可愛いイラストを眺めるだけでも、ほぉら、サタデーナイトが薔薇色に!)。
(続く)
10.09.11更新 |
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