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フランス人ジャーナリストのエロティック比較文化論
気鋭の女性フランス人カウンターカルチャー専門ジャーナリスト、アニエス・ジアールが、「奇妙で豊穣な性文化」について日本の様々な文化的側面から掘り下げていくユニークな比較文化論。今回は「ジェンダーの転換がもっと自由な国」日本と、キリスト教義が浸透しているフランスのジェンダー文化がいかに異なっているか、自身の思いを加えつつ歴史的に論じていきます。
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1月3日、日本を出発した時、私は空港で最後の写真をとった。折り紙屋さんで、能役者が、女面をつけている一枚だ。

今日、1月23日、アメリカ人神経科学者のリーズ・エリオットが、自身のジェンダーに関する研究結果を刊行したことを新聞で読んだ。
「脳に性差はない」と彼女は言う。
「精神に関する見地からいえば、全ての人類は同じ脳を持っている、女性と男性は全く同じ認識能力、同じ脳構造をもっており、頭では同じ処理プログラムが行なわれている。……性差は教育からのみ起こる。我が国では、女性は親切で、受動的で、従順であるよう教えられる。男の子は勇気があり、おもしろくて、強くあるよう、教えられる」

リーザ・エリオットのこの発言は、私とって大変重要である。
西洋文化には、キリスト教義があるために、性による身体的差異に全幅の信頼がよせられている。
多くのフランス人は、どうやったら美輪明宏さんが女装してなおかつ、自身が男性であると主張できるのかがわからない。
「美輪明宏氏は彼なのか、それとも彼女なのか?」
フランス人は考える「どちらかに決めなければならない」と。

フランスでは、"マダム"と呼ばれたいのならば、つまり、公の場で女性として認識されたいのならば、ペニスはとって、新しいヴァギナと交換しなければならない。たとえそれが痛みをともない、危険かつ無用な行為であっても、自分の身体器官を変えなければならないのだ。なぜなら、キリスト教徒の精神性が「女性は穴で、男性はペニスだ」と言っているからだ。その馬鹿馬鹿しい規範には問題がともなう。フランスの性転換手術はあまりよくないのだ。性転換者はブラジルかタイで手術したほうがいい。そしてそれは大変高額だ。でもフランスで手術を受けた性転換者たちは、今ごろ車椅子に乗っているだろう。

日本は、ジェンダーの転換がもっと自由な国である。
神道の影響もあるだろう。神道では、魂は一つの身体から別の身体へと移行することができる。明治時代までは、巫女が死者と交信する魔術的な儀式があったものだ。時には、死んだ男性の魂が身体に入ってくることで、男性にもなりうる。

仏教も日本のジェンダー文化には非常に重要である。稚児物語とは、少女に扮した綺麗な若い男の子が僧の愛人となる古い物語である。そして時には、これらの男の子は死んで観音に生まれ変わる。仏教では、人は死ねば、異なる身体に生まれ変わることができるのだ。
これが日本に、男装する白拍子、女装した男娼など、異性装文化が古くからある理由である。
『とりかへばや物語』から、"ビジュアル系"現象まで、日本にはジェンダーと戯れる人々が常に存在する。

日本では、女性が女性として振る舞い、話し、装うかは選びとれるものである。誰も身体器官のことは問わない。身体は問題ではない。大事なのはスタイルだ。
能楽では、役者は声色も変えないし、長いひもがついた小さい仮面をつけている。だから誰もが舞台に立っている人物は男だと分かっている。しかし、それは問題ではない、なぜなら重要なのは、感情や感覚、深い気持ちだからだ。
フランスに比べて、日本における身体は、ユニセックスの洋服のようなものである。人は身体を着ているのであって、身体は人ではない。人は身体そのものではない。人は自身の身体によってつくりあげるものだ。本当の自己は身体の後ろに隠れている。

ミシェル・フーコーは死の前に、これに関して美しい文章を残している。
「私は私の身体なしには動けない。私は彼なしには、自分をここに置いたり、離れたりできない。私の身体は常に私とともにある。私は世界にあって彼が占めているこの小さい場所を彼とシェアしている。時には彼のことを忘れてしまうこともある。それは自分の影のことを忘れてしまうようなものだ。あまりにも慣れてしまって、もうそれに気付かないだけなのだ。しかし、時には、自分の身体に閉じ込められているようにも感じる。身体は私の監獄である。私は自分を見る。私は醜い。私の目はよくない。髪の毛は薄くなった。そうやって、私の身体は私に死の宣告をする。だから世界で一番の妄想とは、自身の身体から抜け出ることだ。それは究極の、一番の妄想だ、世界で一番重要な妄想だ。我々は魔法の国に行きたい、身体が不死なるもので、力強く、光のように早い国に……自分が目に見えないものになれるところに、動物や他の生き物になれるところに。これがおそらく我々が"魂"という概念を創りだした理由だ。魂は純粋で、形のないものだ。魂は宙づりになっている。魂は美しい泡のように私の目の前に現われる」

『Le corps utopique suivi de Les heterotopies 』
著者=Michel Foucault  発行=2009年6月20日
出版社=LIGNES

当欄への引用にあたって〜 英訳=アニエス・ジアール 日本語訳=前田マナ
文=アニエス・ジアール
翻訳=前田マナ


The fantasy No.1 in the world

When I left Japan, January the 3rd, I made one last picture in the airport. The picture of a Noh actor, wearing the mask of a woman, in a "origami" shop.
Today, January 23, I read in the newspapers that an American neurobiologist, Lise Eliot, published the results of her studies about genders.
"The brain has no sex" she says.
"All humans are the same, from a mental point of view: women and men have exactly the same kind of cognitive capacities, the same brain-system, the same processor inside their head… The differences come only from education. Women, in our countries, are taught to be nice, passive, obedient. Boys are taught to be brave, foolish and strong."

This, for me, Lise Eliot made a very important statement.
Because of Christianism, occidental cultures rely on the physical differences between the sex.
Many French people don't understand how it is possible that Miwa-san dresses as a woman and still proclaims he is a man.
"Is Miwa he or she ?".
French people think: "You have to make your choice."

In France, when you want to be called "madam", if you wish to be recognized officially as a woman, you have to get your penis removed and transformed in a neo-vagina. Even if it's very painful, dangerous and useless,. you have to change your organs. Because Christian mentality says: "a woman is a hole. A man is a penis". The problem with that stupid law, is that surgery in France is not good enough. Transexuals must go to Brazil or Thailand in order to get surgery. And it costs a lot. The transexuals who tried surgery in France are now on wheel-chairs…

Japan is a country where gender transformations are much more free.
Because of "Shinto", maybe. In "Shinto" religion, it is said that the souls can travel from a body to another. Until Meiji era, some "miko" used to make magical ritual with the dead. Sometimes, they would become a man, because the soul of a dead man came inside their body.
Buddhism is also very important in Japanese gender culture: the "chigo monogatari" are very ancient stories of young boys dressed like nice little girls who become the lovers of monks. And sometimes, these boys die and become Kannon. In Buddhism, when you die, you can get reborn in a different body.
This is why transvestite culture is so old in Japan. "Shirabyoshi" dressed like men… Male prostitute dressed like women…
From the novel "Torikaebaya" to "visual kei" phenomenon, there are always been people playing with genders in Japan.

In Japan, a woman is a person who chooses to behave, talk, dress as a woman. Nobody will ask about her organs. Body does not matter. What matters is "style".
In Noh play, the actor does not change his voice and he wears a very little mask, with a big ribbon, so that everybody can see there is a man on the stage. But it does not matter. Because what's important is emotion, feeling, deep "kimochi". Style.
In Japan, compared to France, body is like unisex dress. You wear it. But it's not you.
You are not body. You are what you make with your body. Your true self hides behind the body.

Michel Foucault wrote a beautiful text about this, before dying: "I cannot move without my body, he says. I cannot put it here and go away from him. My body is always with me. I share this little space he occupies in the world. Sometimes, I can forget about him. It's like forgetting about my shadow. I get so used to it, I just don't notice it anymore. But sometimes I feel like trapped into my body. It's my prison. I look at myself. I am ugly. My eyes are not good. I lose my hair. My body condemns me to death. This is why the fantasy number one in the world is to go out of this body. It's the ultimate fantasy, the first one, the most important fantasy in the world. We want to go into the land of magic, where bodies are immortal, powerful, fast as light… A land where we can become invisible. A land where we can become animals or different creatures. This is why probably we did create the concept of "soul". Soul is pure, non-material. Soul belongs to the air. Soul can appear in front of me, like a beautiful bubble".

text=AGNES GIARD

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『エロティック・ジャポン』

著者: アニエス・ジアール
翻訳: にむらじゅんこ
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定価: 3,990円(本体3,800円)
ISBN: 978-4-309-24534-8
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nurekiplof.jpg
アニエス・ジアール - AGNES GIARD - 1969年生まれ。仏リベラシオン紙のジャーナリストであり、主にカウンターカルチャーや性に関する記事の専門家。日本のエロティシズムについて言及した著作 『エロティック・ジャポン』(仮)、『図解 ビザール・セックス全書』(仮)がそれぞれ河出書房新社と作品社より近日刊行予定。現在は京都の関西日仏交流会館ヴィラ九条山に滞在しており、日本における様々な恋愛物語についての本を準備中。

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前田マナ 英国ランカスター大学演劇学部修士修了。専門は現代演劇やコンテンポラリーダンス。 ライターとしてウェブや雑誌等に雑文なども寄稿。
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