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第10章 特殊奴隷・晶【5】

「ほら、すごく可愛いわ。その辺にいる女の子なんて相手にならないくらいよ」

真紀の言うとおり、鏡の中にはとびっきりの美少女がいた。長い黒髪に繊細な顔立ち。半袖のセーラー服が似合う清純な少女だ。

「ほとんど化粧らしい化粧なんてしてないのに、すごいわね」

晶はじっと鏡の中の自分を見つめていた。この少女が自分なのか、と信じられない思いだった。

晶は、小さい頃から「女の子みたいに可愛い子」だと言われて育った。幼稚園や小学校では男の子たちから「おんな、おんな」とからかわれた。

中学生になる頃には、その端正な顔立ちで、女の子たちから熱い視線を浴びたが、その一方で男性からも性的な目で見られることが増えてきた。街で脂ぎった中年男に声をかけられたこともあった。

そんな自分がいやで、髪の毛を短くしたり、武道を習ってみたりと、無理矢理男らしくしようとしたこともあったが、あまり性に合わず、最近は半ば諦めていた。

そんな晶なので、ふざけてでも女装をするということはこれまで一度もなかった。遊びで薦められても断固として拒否した。

しかし、真紀に「やってみようよ」と言われた時、断わることができなかった。

あれから真紀は二日間、ずっと晶の病室にいた。白衣は最初に脱ぎ捨てて、全裸のままだった。そして晶もまた全裸だった。

真紀は晶にぴったりと肌を合わせ、その肉体を駆使してあらゆる快楽を味わわせた。なかなか射精はさせず、生殺しのような快感を何時間もぶっ続けて与えた。病室に運ばれる食事すらも口移しで食べさせるなど、愛撫の延長だった。疲れ果てて眠っている時間以外は、晶はひたすら勃起させ続けられていた。

しかし、真紀は自分の膣への挿入だけは、決して許さなかった。あくまでも指と口、そして言葉での愛撫だけだった。

そして、真紀は晶を女の子のように扱ったのだ。ペニスを「あたなのクリトリス」、肛門を「あなたのおまんこ」と執拗に呼んだ。そして「可愛い、可愛い」と何度も言った。

そんな二日間を過ごすうちに晶の理性は麻痺していった。以前の晶なら激怒していたであろう、真紀の「女の子みたいな格好してみようか。きっとすごく似合うよ」という提案に頷いてしまった。

真紀は、晶に女物の下着を付けさせ、そして夏服のセーラー服を着せさせた。長い黒髪のヘアピースをかぶせ、ほんの少しの化粧をほどこすと、そこには晶と同じ顔をした美しい少女が誕生した。

もともと華奢な身体つきで体毛も薄いので、露出した手足や肌にも全く違和感はない。

「私、可愛い女の子、大好きよ」

そういって、真紀は晶を抱きしめ、そして唇を触れさせた。真紀にキスされると晶は全身の力が抜けてしまう。

「晶ちゃんは、私の可愛い妹よ」

真紀は晶の目をじっとみつめてそう言うと、再びキスをした。

「い、いもうと……」

晶はつぶやく。その声は、いつもの声よりも無意識に高く細いものになっていた。

「そう。これから女の子同士でエッチなこと、するのよ」

真紀は晶をベッドに押し倒し、上から覆いかぶさって首筋を舐めた。

「あ、ああん……」

晶の唇からこぼれた声は、もう少女のそれだった。真紀は嬉しそうに首筋や耳を舐め回す。真紀の舌が触れる度に、晶は身体をビクンと震わせ、そして可愛らしい声をあげた。

それは不思議な光景だった。ショートカットの全裸の美女が、長い黒髪のセーラー服の少女を愛撫している。しかし、その少女は実は少年なのだ。

真紀はセーラー服の上を捲り上げた。晶のすべすべした白い腹が剥き出しになる。小さな臍が見える。さらに押し上げると、白いブラジャーが見えた。

「やだ、恥ずかしいよ、真紀さん……」

晶が甘えたような声をあげた。真紀は構わずにさらに服を捲り上げて、ブラジャーを完全に露出させた。Aカップの小さなブラジャーだが、当然のようにそれは平らな晶の胸から浮いてしまっている。

「晶ちゃん、男の子のくせに、ブラジャーなんかして……」

真紀の言葉に、晶は顔を真っ赤にする。

「だって、真紀さんが無理矢理……」
「無理にやれ、なんて言わなかったわよ。ふふふ、晶ちゃんの可愛いおっぱい」

真紀は浮き上がったブラジャーの隙間に指を滑りこませた。爪の先が、晶の小さな乳首に触れた。

「あっ……」

上がった声は、少女のものだった。真紀がブラジャーの下の小さな乳首を指先でクリクリと摘むと、晶は喘ぎ声を上げながら腰をくねらせた。

ブラジャーを押し上げ、乳首を舐めながら、真紀は手をスカートの中へと忍びこませる。小さなショーツからはみ出さんばかりに大きくなった肉棒を触る。

「だ、だめ……」

晶は内股になって、腿を閉じる。声も、仕草も完全に少女のものになっている。しかし、真紀はそれとは不似合いな固い器官を指で握った。

「こんなに大きくなっちゃってる。晶ちゃんは、いやらしい子ね」
「だ、だって……」
「晶ちゃんは、可愛い女の子なのに、どうしてこんな立派なおちんちんが付いているの?」
「……言わないで……」

晶は頬を真っ赤にして、顔を背ける。しかし、その部分は今にも発射してしまいそうに硬く、熱く、震えている。

「これはおちんちんじゃないのよね。これは晶ちゃんのクリトリスなんだもんね」

真紀はショーツの中に手を入れ、その先端を指の腹で擦る。そこはもう先走った汁によって、ヌルヌルと濡れていた。

「ああっ、だめだよ、真紀さん……」

ペニスを指で愛撫しながら、真紀は晶の顔を覗き込む。

「本当に可愛いわよ、晶ちゃん」
「真紀さん……」

晶は自分から真紀の唇を寄せ、そしてキスをした。二人の舌が絡みあう。それでも、真紀の指は休むことなく、晶の先端を刺激し続けていた。

「あ、ああ……」
「クリトリスが気持ちいいのね、晶ちゃん」
「うん、気持ちいい……」
「晶ちゃんは、可愛い女の子なのよ」
「僕は……女の子……」
「女の子は、僕なんて言わないの。私は女の子って、言ってごらんなさい」
「私は、女の子……」

言いながら晶の目がトロンと潤んでいく。晶の中で十数年間眠っていた何かが、目覚めた。

「そう。晶ちゃんは可愛い女の子なのよ」

真紀はキュッと手に力を込める。ビクンと晶のペニスが震える。もう射精寸前なのだ。しかし、真紀はそれを許さない。

「晶ちゃんは女の子なのに、こんな恥ずかしいものがついてるの」
「あ、ああん……」
「これはクリトリスなんかじゃないわ。これはおちんちんよ」

真紀はさっきまで言っていたことを翻す。晶の耳元で囁く。

「晶ちゃんは、おちんちんの生えた女の子なのよ」

それは晶に魔法をかけているかのようだった。

「おちんちんの、生えた、女の子……」
「そう、おちんちんの生えた女の子なの」

真紀はスカートをまくり上げる。ショーツが下げられて、大きく反り返ったペニスが剥き出しになった。

「ああっ、恥ずかしいよ、真紀さん」

すっかり少女になりきっていた晶は、自分の勃起したペニスを目の当たりにして急に恥ずかしくなってしまう。

真紀はそのペニスをつかむ。

「こんなに立派なおちんちんの生えている女の子なのよ」

そして真紀は身体を起こして、晶の腰を跨いだ。脚を左右に大きく開いて、腰を前に突き出した。すでにぐっしょりと濡れた無毛の肉裂が露になる。その卑猥な部分に晶の目は惹きつけられる。

「入れたい? 晶ちゃん?」
「は、はい……」

この二日もの間、愛欲にまみれた時間を過ごしながらも、決して許されなかったそこへの挿入だ。晶は狂おしいばかりの衝動に突き動かされた。ペニスがさらに硬度を増す。

「でも、あなたは女の子なのよ。おちんちんの生えた女の子として、私とセックスするのよ。わかる?」
「……はい」

正直いって晶は、真紀の言っている意味はよくわからなかったが、頷くしかない。もう欲望は止めようがないのだ。

「じゃあ、よく見ていてね」

真紀はゆっくりと腰を下ろしていく。大きく開いた股間の肉裂に、晶の先端が押し当てられる。濡れた粘膜の感触。そしてぬるりと、先端が潜り込んだ。

「ああっ」
「あっ」

二人の「女性」の声が同時に上がった。真紀の肉裂は晶の固く熱い肉棒を根本まで飲み込んだ。

「すごい、すごく気持ちいい……」

晶は、声を漏らす。

「あ、ああ……」

真紀もまた快感に打ち震えていた。長い性的興奮の中にいたのは真紀も同じなのだ。いや、むしろひたすら晶を愛撫し続けていたため、自分は肉体的な満足を得ていなかった分だけ、真紀のほうがその瞬間を待ちわびていたとも言える。

「島」での厳しい調教によって完璧な性的奴隷として開発された真紀にとっても、それは我を忘れてしまいそうになるほどの強烈な快感だった。

それでも真紀は一片の理性を保ち、使命を忘れることはなかった。

私は、この少年を、両性具有奴隷に調教しなくてはならないのだ。

真紀は腰を動かし始めた。上下に、そして輪を描くように。動く度に、その部分がクチュクチュと湿った卑猥な音を立てる。

「ああ、だめです、そんなに動いたら……」
「まだ我慢して、晶ちゃん。私も気持ちよくなりたいわ」
「でも、でも……、ああっ」

セーラー服の美少女の上に、全裸の美女が跨って腰を振っている。まるで少女が犯されているかのように見える。しかし、いきり立ったペニスを挿入しているのは、少女のほうなのだ。それはあまりに異様な光景だった。

真紀の動きは、複雑ではあったが緩やかで、晶が暴発するぎりぎりの刺激を与えていた。

「ねぇ、今度は、晶ちゃんが上になって……。私を感じさせて……」

言われて晶は身体を起こす。ベッドの上にうつ伏せになり、大きく脚を開いた真紀の肉裂に、自分の先端を勢いよく沈みこませる。

「はぁあっ!」

その瞬間、思わず真紀も声を上げる。若く勢いのある肉棒に一気に貫かれたのだ。真紀でもたまらない。脳天まで快感が突き抜けた。

「すごい、すごいわ、晶ちゃん。こんな可愛い女の子に犯されるなんて、素敵……」

真紀は、晶のスカートをめくりあげ、接合部が見えるようにした。この可憐な少女のものとは信じられない逞しい器官が、自分の無毛の肉壷に勢いよく出入りしている。

「あ、あ、あ、晶ちゃん……」

真紀は手を伸ばして、晶を抱きしめた。しかし、晶はそれでもなお、懸命に腰を動かしていた。

二人がほぼ同時に絶頂に達したのは、それから数分後だった。

(続く)

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11.04.18更新 | WEBスナイパー  >  赤い首輪
文=小林電人 |