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全ての国民は2年間、国に全てを捧げて奉仕する義務がある――。日本によく似た、しかし異なる某国で「奉仕者」の立場に転落した女たちが辿る、絶対服従の日々。飼育・調教が法律によって認められた世界で繰り広げられる、
異色エロティックロマン!「あっ、ああっ!」
町田が腰を動かす度に麻美は悲鳴を上げる。それは膣を犯される時よりも、一オクターブほど高い声になっていた。
肉棒が出入りすると、体を内側から裂かれてしまうような苦痛に襲われる。
「ううっ、いやぁ、抜いて、抜いて下さい」
聞き入られるはずもない哀願。それでも麻美は言わずにはいられなかった。
「ふふふ、奥さん。早く終わりにしたかったら、ギュっと締め付けて私をイカせればいいんですよ。まぁ、今でも十分に強烈な締め付けですけどね。少しでも気を抜くと、すぐにイカされてしまいそうだ」
町田は中年男らしい余裕で、あせることなく、ゆっくりと動かす。乱暴に激しく動かして、麻美の肛門を傷つけてしまっては、元も子もないからだ。それに、麻美に言った言葉通りに、挿入しているだけでも強烈な締め付けなのだ。いや、単純な締め付けだけではない。麻美の肛内の腸壁は、ヌメヌメと町田の肉棒を包み込むように絡みついてくる。その妖しい感触は初めての体験だった。これまで何人もの女の肛門を犯してきた町田も味わったことがなかった。
「ううむ、噂には聞いたことがあったが、肛門にも名器があるのか……。こ、これは……」
入り口のところは強力に肉棒の根元を締め付け、そして奥のほうでは亀頭を包み込む。そしてそれ自体が別の生き物のように蠢いているのだ。
「ほう、奥さんは後ろ名器か。これは珍しい。町田さんは大変なお宝を手に入れたようだな」
二人の接合部を覗き込むようにしていた権堂が感心したように言う。
「ええ、こんな感触は……、初めてですよ」
町田はズボズボと肉棒を出し入れするスピードを少しずつ上げていく。
「ああ、ああ……」
麻美には、もう男たちのそんな会話も聞こえていなかった。最初は苦痛でしかなかったはずの肛姦が、何か違う感覚をもたらし始めたのだ。それは快感とは少し違う。下半身が鈍く痺れていくに連れ、体の奥から熱いものが溢れ、そして頭の中が真っ白になっていく。
「奥さん、感じて来たのかい? お尻の穴を犯されて、気持ち良くなってきたんじゃないのか?」
「ち、ちがいます……、そんなこと、そんなことありません。あ、ああっ……」
切れ切れの声で答える麻美。しかし、その声はさっきまでの苦痛に耐えるばかりの悲鳴とは、明らかに変化が見られていた。
「感度のほうも十分か。これは本当に調教しがいがありますよ、奥さん。奥さんは一流のアナル奴隷になれますよ。奴隷期間が終わっても、もう普通のセックスじゃ満足できなくなりますよ。夫も子供も捨てて、私のところで一生アナル奴隷として過ごしたくなるんじゃないかな」
「ん、んんっ……。そ、そんなこと、あるはずないわ……」
町田の恐ろしい言葉を、麻美は必死に否定した。2年後に夫の元へ戻れるからこそ、麻美はこの生き地獄にも耐えているのだ。いくら肉体を開発されたとしても、夫と子供を捨てるようなことがあるはずはない。
そう思う一方で、自分の肉体が想像もつかないような責めによって、変えられてしまっていることにも、気づいていた。どんなに否定しようとも、おぞましいばかりだと感じていた肛門への責めに、快感を覚えるようになってしまったことは事実だ。そして、ついさっきまでは、凄まじい苦痛であったはずの肛姦にも、変化が訪れていた。
自分の意志とは裏腹に腰が動いてしまうのだ。もっと激しく、もっと奥まで突いてもらいたい。そんな欲望がぼんやりした意識の奥で蠢いていた。
「奥さん、認めなさい。奥さんはお尻の穴を犯されて、気持ちよくなっているんですよ。奥さんはお尻の穴で感じる変態なんです。もう普通のセックスじゃ、満足できない変態女になってしまったんですよ」
リズミカルに腰を動かしながら、町田は言う。その言葉が麻美の心の中へ入り込んで来る。否定したいのに、強烈な苦痛と快感の入り交じった感覚に痺れきった意識は、それを受け入れてしまう。
「あっ、あっ、あっ、ダメ、それ以上動かしたら、おかしくなっちゃいます」
「おかしくなっていいんですよ、ほら、気持ちよくなってるんでしょう」
「ち、ちが……。ああっ、ああっ! も、も、もう……」
「イってしまうんですか、奥さん。お尻の穴を犯されて、イッてしまんですか?」
「ああ、そうです。お尻の穴でイッてしまいます……」
麻美はもう、何が何だかわからなくなっていた。苦痛は明らかに快感へと変わっていた。巨大な波のような快感が身体の奥から押しよせる。
「奥さんはお尻の穴で感じる変態女なんですね」
「ああ、そうです。麻美は、お尻の穴で感じる、変態女なんです。だ、だから……」
町田と権堂は顔を見合わせて、ニヤリと笑った。麻美が肛門奴隷へと堕ちた瞬間だった。
「だから、何です?」
「も、もっと……、もっと突いて下さい。麻美をメチャクチャにして下さいっ!」
麻美の中で何かが崩れ落ち、何かが生まれた。
「ふふふ、奥さん……、いや、もう麻美と呼びましょう。肛門奴隷の麻美だ。そうら、お望み通りにお前のいやらしい尻の穴に、ご主人様の肉棒をたっぷりとくれてやろう!」
町田は腰を思い切り激しく動かし始めた。肉棒は麻美の菊花を大きく押し開き、ズボズボと出入りする。亀頭が腸壁を擦る。
腸内の奥まで突き上げられる快感に、麻美は絶叫した。
あああっ! ご主人様、気持ちいいですっ。麻美のお尻、壊れてしまいそうに、気持ちいいです!」
そこには、もうあの貞淑な若妻・麻美はいなかった。肛門を犯されて快感に打ち震える一匹の牝がいるだけだった。
汗まみれになりながら、激しくからみあう麻美と町田を見ながら、権堂は薄笑いを浮かべた。それは裏社会を渡ってきた者だけが見せる恐ろしく冷酷な笑みだった。
半年後、町田屋ミートショップにはシャッターが降りていた。そこには「都合により、しばらく休業いたします」と書かれた貼り紙。
店主の町田が急死したのだ。いや、急死といっても、その直前から町田はひどくやつれていた。町の多くの人は、彼が病に冒されたのだろうと思っていた。病状が急激に悪化し、気づいた時には手遅れだったのだろうと。
しかし、町田の親しい知り合い、たとえば新田や上原、吉田などは、その理由を知っていた。
半年前に町田の奴隷となった麻美だ。長年恋いこがれていた麻美を手に入れた町田は、どんどん彼女にのめり込んでいった。最初は頑な態度をとっていた麻美も、やがて調教され、従順な奴隷となった。彼女の美しく淫らな肉体は町田を夢中にさせた。類い希なるマゾ性と、肛門性愛の才能を開花させた麻美は、町田の責めを受け入れ、そして素晴らしい反応を見せた。
町田の責めに、時には恥じらいながら、時には貪欲に応える麻美は、正に理想の奴隷だった。町田は昼も夜もなく、麻美を責めることに没頭した。
商売にも全く身が入らず、少しの暇があると麻美の待つ地下の拷問室へと入り浸る。見かねた母親がとがめると、町田は逆に暴力をふるい、最終的には母親を家から追い出してしまった。
度を越したあまりの没頭ぶりに心配した新田たちの忠告も、町田は受け入れなかった。最初のうちは、一緒に麻美を責めることを楽しんでいた町田だが、やがて、彼らが麻美を奪おうとしているのではという妄想にかられ、会おうともしなくなった。
店主の乱れっぷりにあきれて、店員たちも一人、また一人と町田屋ミートショップを離れていき、一カ月ほど前には開店休業状態となっていた。
それでも、町田は麻美から離れようとしなかった。町田はほとんど姿を見せることがなくなり、ごくたまに家の外へ出たところを見た隣人は、そのやつれっぷりに驚いた。でっぷりと太っていたかつての面影はなく、頬はこけ、肌は死人のようだったのだ。
町田の重病説が流れるようになり、心配した母親や新田たちが家を訪れても、一切会おうとしなかった。しかし、ただ一人、この地域の陰の実力者と噂される権堂だけは、町田の家に出入りしていた。
そして町田の死を発見したのも権堂だった。死因は心臓発作。衰弱しきった体が耐えきれなかったらしい。
権堂は通夜の席で新田たちにだけ、その真相を教えてくれた。新田たちが同好の士だったということを知っていたようだ。
権堂が訪ねた時、鍵は閉まりっぱなしで、留守かと思いきや、か細い女の声が聞こえたような気がして、強引に家の中へ入ってみると、そこには麻美に覆い被さったようにして動かない町田の姿があったという。
麻美を調教台に四つんばいで縛り付け、背後からアナルを犯している最中に事切れたようだった。もし権堂が訪れなければ、麻美もまたそのまま死んでいただろう。
奴隷にのめり込んだ末の死。あまりにもみっともない死に様を母親は恥じ、その死因を隠し、表向きは病死ということにした。
息子の命を奪う原因となった奴隷の麻美を母親は憎み、ひどい折檻を加え、命まで奪おうとしたが、すんでのところで権堂に止められた。
奴隷の命を奪うことは、法律で固く禁じられているのだ。奴隷は主人の自由に扱えるのだが、誤って殺してしまった時は、通常の殺人以上の重刑が課せられる。
権堂は、多額の金を払って、所有権を引き継いだ母親から、レンタルの形で麻美を譲り受けた。
こうして、権堂家には三人目の奴隷がやって来たのだ。
「あ、ああ……。だめ、奈津美ちゃん゜点…。お、お許し下さい、ご主人様」
体を二つに折られ、天井へ向けて股間をさらけ出す格好で縛り上げられた麻美の肛門に、奈津美の腕が突き立てられていた。細い少女の腕とは言え、麻美の窄まりはそれを飲み込んでいるのだ。細かい汗をびっしりとかき、麻美はうめく。白い肌が艶めかしく揺らぐ。
「ふふふ、そんなことを言って、すっかり奈津美の腕を飲み込んでいるではないか。お前の尻の穴は、本当にすごいな。町田が、死ぬほどのめり込んだのも無理がないな」
権堂は笑う。奈津美と江美子は、その笑い声に一瞬背筋が寒くなった。一方、麻美は甘いうめき声を漏らすばかりだった。いや、一瞬だけ、権堂を目を合わせて、うっすらと笑みを浮かべたようにも見えた。
「ほら、奈津美。もっと奥まで入れてやれ。麻美の尻の穴はそれくらいは平気だぞ」
「は、はい、ご主人様」
奈津美はゆっくりとねじりこむようにして、腕を麻美の肛門へと沈めていく。もう拳は完全に埋没している。
「あーっ、だめです。あっ、ああ、裂けてしまいます」
麻美は苦しげに叫ぶ。男の嗜虐心をかき立てずにはおかない声だった。
「それくらいでお前の尻の穴が裂けるものか。ほれ、もっとだ。今度は同時に前に江美子の拳も入れてやれ!」
「ああ、勘弁して下さい、ご主人様!」
麻美の肉体は、初めて町田の家の門をくぐった時よりも、さらに艶やかな色気を見せていた。責めれば責めるほどに、輝く女。町田の精気を吸い取り、麻美はより完璧な奴隷へと成長したのだ。
権堂は思い出す。思い出しては女の恐ろしさを思い知る。あの時、やつれて干からびたようになっていた町田の体の下で、輝きを失うことなく蠢いていた麻美の白い肌を。
(続く)
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