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第13章 女上司・麻奈美【4】

麻奈美は口を開けてちゃんと飲み込んだことを確認させると、床で土下座をする。

「ごちそうさまでした」
「え、あ、はい……」

陽太はまだ信じられない。憧れの女上司が、こうして完全な肉奴隷になっているなんて。ハイライズに連れてこられる前に、佳織によほど厳しく調教されたのだろう。時として羞恥でためらうことはあるものの、自分が奴隷としてどんな態度をとればいいのか、麻奈美はちゃんとわきまえているようだった。

「どう? 自分の部下だった新人君の味は? 若いだけあって凄そうね」

麻奈美は、少し顔を赤らめながら答える。

「はい。とても量も、勢いもあって……。それに濃かったです」
「やっぱり、島本君みたいなおじさんとは違うでしょう?」

佳織は、常務取締役の名前をあげた。陽太は、麻奈美がすでに島本常務に陵辱されているのだと知った。恐らく、佳織による調教を手伝わされたのだろう。

「じゃあ、圭一さんと比べてどう?」

佳織は自分の夫である林原社長の名前を上げた。麻奈美の表情が凍りつく。麻奈美だけではない。陽太にも緊張が走る。

「あの人も、若く見えておじさんだからね。もうそんなに元気ないわよねぇ」

佳織は、愉快そうに笑った。麻奈美は凍りついたままだ。陽太もどう反応していいのかわからず、黙っている。

「ほら、高橋君、いつまでもそんなものを出してないでよ。見苦しい」

佳織に言われて、陽太は慌ててズボンを上げる。麻奈美の口に射精した後、だらしなくなったペニスが出しっぱなしになっていたのだ。

「ふふふ。でも、まぁ、体育会系だけあって、そっちのほうは強そうね。すぐに二回戦も行けるでしょ」
「ど、どうでしょう……」

本当は精力にも自信のある陽太ではあったが、さすがにこの異常な状況の中では、どれだけ勃起させられるか、ちょっとわからなかった。万全の状態なら、一晩に5発くらい発射した経験はあったのだが。

「まぁ、いいわ。とりあえず、これからこの麻奈美を企業奴隷として、どう運用するのがいいのか、話しあいましょう。ハイライズの社員の意欲の向上に結びつかないと意味がないわけだからね」

そうして、佳織と陽太による「総務課企業奴隷係」の会議が始まった。

「誰でも使える肉便器として、男子トイレに常駐させるのはどうかしら? 男性社員が催したら、いつでも抜けるの。そうしたらスッキリして、仕事もはかどるんじゃないかしら」
「いや、それはもったいないですよ。むしろ、社に対して利益をあげたら、賞品として使える、というほうが社員のモチベーションはあがると思うんですけど」
「そんなものかしら。それじゃ、我社にいらしたお客様の接待用はどう? お客様が来たら、麻奈美が四つん這いになって、人間椅子になるの。どう? 面白いんじゃない?」
「それは、落ち着いて商談できないような気がしますが……」

床に正座した麻奈美は、そんな恐ろしい会話を黙って聞いている。陽太はそんな麻奈美が気になって、ついついその裸身に目をやってしまう。そして、発射したばかりだというのに、もう固くなり始めてる。

その変化を佳織は見逃さない。

「あら、もう元気になってるの? さすが若いわねぇ、高橋君。そうだ、やっぱり管理するなら、その物のことをよく知っていないといけないわよね。今日はこれから、あなたに麻奈美を貸してあげるわ。思う存分、好きに遊んでいいわよ」
「え、これからですか」
「ええ、これもあなたの大事な仕事なんだから。でも、どこですればいいのかしら。社内にシャワー完備の調教部屋も欲しいわよね。いろんなお仕置き道具もあるといいし……」

佳織は本当に楽しそうな表情になる。陽太はそれを見て、少し怖くなる。


黒塗りの外車を運転するなんて、陽太には初めての経験だった。社長専用の社用車だが、佳織の許可で、陽太が借りることになった。そして後ろの座席には、佳織と麻奈美が乗っている。ただし、座席に座るのは生意気だと佳織が言って、麻奈美は足元にしゃがみこんでいる。最もそのほうが窓から全裸の姿を見られなくて、麻奈美にはよかったかもしれない。

応接室から、この社用車が置かれていた駐車場まで、麻奈美は全裸のまま四つん這いで歩かされた。当然のように社員たちがジロジロと好奇の、そして好色な視線を浴びせた。首輪の鎖を持っている陽太を羨ましがる者も多かった。

「これから、北村さんを楽しむのか。いいなぁ、ロクに仕事も出来ない新入社員のくせに。おれも変わりたいよ」

しかし、陽太の横には佳織がいる。

「あら、これも高橋君の立派なお仕事なのよ。近いうちにあなたにも貸してあげられると思うから、ちょっと待ちなさい」

ハイライズの女帝と言われる佳織にそう言われば、先輩社員もそれ以上、陽太にからむわけにはいかない。

辛かったのは、通路で偶然に林原社長とすれ違った時だった。8年間も愛人関係を続けていた二人だ。その相手が、自分の妻の命令で、会社の通路を全裸で犬のような格好で歩かされているのだ。しかもそれを、どうすることもできない。林原社長は、何も見なかったかのように、黙ってすれ違おうとした。そして麻奈美もうつむいて林原のほうを見ようとはしなかった。

しかし佳織が林原に声をかける。

「ねぇ、あなたのあのマンション、これから使おうと思うんだけどいいかしら。高橋君に、麻奈美の味見をお願いするの」

林原は、目をそむけ、無表情のまま答えた。

「ああ、構わない」

そうして、陽太たちは林原の所持していたマンションへ向かった。ここは、林原が麻奈美と密会するために、こっそりと所持していた部屋だった。そして麻奈美との関係が発覚してから、佳織が取り上げてしまったのだ。

それはこじんまりとしているが、洗練されたデザインのマンションで、陽太は咄嗟に家賃がどれくらいだろう、と考えてしまう。

部屋に入ると、麻奈美がさらに哀しそうな表情になったのを、陽太は見逃さなかった。かつて林原と愛し合った場所で、これから辱めを受けるのだとすれば、その屈辱感もひとしおなのだろう。

「さて、じゃあ、私はここで帰るわ。あなたは今晩、ここに泊まって、麻奈美を連れて出社してちょうだい」
「あ、もうお帰りですか」
「私がいたら、おちついて遊べないでしょう? ふふふ。でも、これはお仕事だからね。あなたは、ちゃんとご主人様として、麻奈美を調教するのよ。甘やかしたら、だめだからね。わかった?」
「はい。がんばります」

そうして佳織は去っていった。

部屋に麻奈美と二人になると、陽太はどうしていいかわからなくなった。

「北村、さん……」

つい、そう呼んでしまう。床に正座している麻奈美は首を振る。

「いけません。今の私は奴隷なので苗字はありません。麻奈美と呼び捨てにして下さい」
「でも、やっぱりちょっと言いにくいな。二人の時は北村さんって呼んでいいですか?」
「麻奈美と呼んで下さい、お願いします」
「でも……」

陽太が言いよどんでいると、麻奈美が急に抱きついてきた。驚いた陽太は体勢を崩して、ソファへ座り込む。麻奈美は抱きついたままだ。

「ご主人様、ご奉仕させて下さい」

そう言って、麻奈美は陽太にキスをした。数時間前にも応接室で味わったキスだ。甘くて、柔かな唇と舌の感触に陽太はうっとりする。体中の力が抜けてしまいそうだ。

麻奈美はたっぷりと舌をからめたキスの後に、舌を耳元に這わせてきた。吐息が耳にかかり、陽太の興奮はさらに高まる。

「聞こえない振りをして。この部屋には隠しカメラがあるの」

麻奈美が耳元で囁いた。陽太は一瞬、ギョッと麻奈美を見てしまったが、言われたように耳を舐められて感じているふりを続けた。

「あの人、盗撮して全部見てるの。気をつかってくれてありがとう。でも、ちゃんと奴隷として扱ってくれないと、あなたにも迷惑がかかるわ」

右耳を舐めながら、小さい声でそう言った後は、反対側の耳を舐める。そしてまた囁く。

「とりあえず、今日は私をいじめて。奴隷として扱って下さい」

そう言われても、陽太は女性を奴隷のように扱うという意味がわからない。彼女だって何人かはいたが、普通のつきあいとセックスしかしたことがないのだ。

麻奈美は、ゆっくりと陽太の服を脱がしていく。脱がしながらもキスや、露出した肌を舐めるなど、愛撫は怠らない。

これって、前に先輩から話を聞いた高級ソープのサービスみたいだな、と陽太は思った。競馬で大穴を当てた柔道部の先輩が、10万円もする超高級店にいった体験談を酒の席で聞かされたのだ。その時は、羨ましいとは思いつつ、なんだかピンとはこなかったのだが、恐らく今、自分が体験しているようなことが、そのサービスみたいなものなのだろう。

でも、いくら高級店といっても、北村さんみたいな美女はいないだろうな、と陽太は思う。こんなみじめな姿になっていても、麻奈美の美しさは少しも輝きを失っていない。むしろその素晴らしい肉体が露になっていることで、より魅力的に見える。

そして麻奈美は、再び、陽太のペニスに舌を這わせた。二回目なので、さっきよりも落ち着いて麻奈美の舌遣いを堪能できた。

しかし、このままでは、またすぐに射精してしまいそうだ。本当に佳織が隠しカメラで見ているとすれば、少しはご主人様らしいところを見せておかないといけないだろう。佳織はたぶん、自分がそうした素質があるのかを試そうというのだ。憧れの先輩を「調教」するなんて、気が引けるが、その役を他の人に渡すのはもっといやだ。

「よし、麻奈美、お尻をこっちに向けるんだ」

陽太は命令する。ちょっと声が震えた。麻奈美は口をペニスから離すと、くるりと後ろを向いた。なんだか少し嬉しそうな表情だった。

「お、お尻を高く上げるんだ」
「はい」

麻奈美は床に手と頭をつけ、そして腰を高く上げた。脚も左右に開く。

「うわ……」

陽太は思わず小さな声を漏らした。目の前に麻奈美の恥ずかしい部分が、突き出されたからだ。白くすべすべした双丘。その谷間から顔をのぞかせる窄まりと、無毛の肉の裂け目。朝礼の時にも、同じようなポーズで全社員にその部分を披露していたが、距離が違う。そして、今、この部屋には麻奈美と自分しかいない。その生々しさは比べ物にならないのだ。

二つの器官に目がひきつけられて、一瞬たりとも逸らすことが出来ない。黙ってじっと見つめていた。

「あ、ああ、そんなに、見ないで下さい。恥ずかしいです」

突き上げた尻を震わせながら、麻奈美が声を漏らした。顔が真っ赤になり、目が潤んでいる。

「あ、すいません」

陽太は、思わず、謝ってしまってから、気をとりなおす。いけない、これではご主人様っぽくない。言い直す。

「駄目だ。麻奈美の恥ずかしいところを、もっと見せてみろ」

陽太は手を伸ばして、麻奈美の白い尻肉を左右に思い切り割り開いた。

「あっ、いやぁ……」

窄まりの皺が引き伸ばされ、肉の裂け目が広げられ、内側のピンクの内壁が露になった。そして、そこから透明な液がとろりとこぼれ落ちた。ぐっしょりと濡れているのだ。

北村さんも、感じてるんだ……。陽太の興奮は高まっていく。剥き出しになっているペニスは、勃ちすぎて、下腹にぴったりとくっついてしまっていた。

(続く)

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11.11.07更新 | WEBスナイパー  >  赤い首輪
文=小林電人 |