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第14章 収容所長の密かな愉しみ【8】

井浦は北尾の部屋を出て、自分の部屋へ向かう。真弓は部屋で真面目に自習をしていた。

「あ、先生……」

真弓は北尾の顔を見ると、にっこりと無垢な笑顔を見せた。北尾は急に真弓を抱きしめた。いきなりの抱擁に、真弓は驚く。

「あ、どうしたんですか、先生……」

「お前だけは誰にも渡さないぞ、真弓。たとえ事務次官にもな……。前の真弓のようなことは、もうこりごりだ」
「せ、先生、苦しいです……」

そんな言葉も聞こえないほど、井浦は思いつめた表情で、強く真弓を抱きしめ続けた。

井浦が北尾の部屋に真弓を連れてきたのは、それから10分後だった。

「ずいぶん遅かったな」
「はぁ、すいません。着替えさせたりしていたら、遅くなってしまいまして」
「ふふふ、相変わらずの趣味だな、井浦所長」

白いセーラー服姿の真弓の姿を見て、北尾は笑った。

「はっ、すいません……」

井浦はバツが悪そうに頭をかく。少女趣味の井浦と違って、北尾はアダルトな美女を好む。本来なら真弓のような肉感的なボディの持ち主ならば露出度の高いセクシーな服を着させた方が北尾には喜ばれるだろう。しかし、あえて自分の好みのセーラー服を着せて連れてきたところに井浦の精一杯の抵抗があった。

「ふうむ、顔は子供のようだが、胸も尻もなかなか大きそうじゃないか。これじゃあ、血気盛んなガキどもに我慢しろという方が無理だな」

北尾は立ち上がり、セーラー服の上から真弓の胸を鷲掴みにして揉んだ。

「あっ……」

真弓が苦痛に小さく叫ぶ。

「あ、まだ、真弓は……」

井浦が慌てる。

「どこが悪いんだ?」
「はぁ、何しろ乱暴に犯されたもので、乳首と性器が、まだヒリヒリと痛むそうなんです。もう腫れは引いたようなんですが」

実際には、もう大分前から身体のダメージは完治しているのだが、井浦はそう言って、北尾を牽制する。

「少しでもサボろうということじゃないのか? よし、おれが見てやろう。ここで素っ裸になれ」

真弓はちらりと井浦を見る。助けを求めるような表情だったが、井浦はうつむくばかりだった。

「どうした、早く脱げ」

真弓はこの初老の男が何者なのかわかっていなかったが、大きな権力を持っているのだということは北尾の態度から推測できた。命令に従うしかない。

ゆっくりと脱いでいく。幼い顔立ちからは想像もできないような、白くむっちりとした裸身が露になっていく。ためらい、時に手を止めながらも、全ての衣服を脱ぎ捨てた。残っているのは黒い首輪だけだ。

手で豊満な乳房と股間を隠していた真弓だが、それも北尾に怒鳴られて、外す。

「ほう……」

北尾は目を細め、好色な笑みを浮かべた。

「顔からは想像もつかない、いい身体をしているじゃないか」

北尾は羞恥に震えて立っている真弓の乳房や尻を手のひらでピシャピシャと叩く。そして、乳首を指で強く摘んだ。

「あっ!」

激痛に真弓は呻く。北尾は構わずに乳首を捻って引っ張る。

「もう問題ないみたいだぞ」

痛みのあまり、目にうっすらと涙が浮かんでいる。北尾はそれを黙ってみていた。

「よし、今度は下の方も見せてもらおうか。後ろを向いて、身体を曲げるんだ。自分で足首をつかめ」

北尾は真弓に屈辱的なポーズを要求した。振り向いた時に、真弓は再び助けを求めるかのように井浦を見た。しかし、井浦は視線を外した。

「ようし、いい格好だ。何もかも丸見えだぞ、真弓。顔に似合わず、ずいぶんしっかりと毛が生えてるんだな。尻の穴のほうまで生えてるじゃないか」

北尾に向けて尻を突き出し、脚を開くという女としては耐え難い姿勢を取らされていた。北尾の言う通り、恥ずかしい部分は丸見えになっている。繊毛に縁取られた肉裂も、可憐な窄まりも、全てだ。

「おい、自分で開いて見せろ」
「えっ?」
「自分の手でケツの肉を思い切り開くんだよ。おまんこの奥まで見てやるからな」

逆らうことなど出来ないのはわかっていた。真弓は震える手で、自分の尻肉を左右に押し開いた。北尾の視線が自分の恥ずかしい部分へと注がれているのがわかる。全身がカッと熱くなる。

「ふん、特に傷もないじゃないか」

北尾は真弓のその部分を覗き込み、そして指を伸ばした。

「あっ、ああっ」

北尾の武骨な指が、真弓の開かれた肉裂の中へと滑りこむ。

それは乱暴な動きのようでありながら、真弓の快楽のツボを見事に押さえていた。羞恥と苦痛の悲鳴は、あっという間に甘い吐息へと変わっていく。くちゅくちゅと湿った音が部屋に響き渡る。

「あん、んんっ、そこは……、ああん……」

北尾は右手で真弓の濡れそぼった秘肉をかき回しながら、左手で勢い良く尻肉を叩いた。

「ひ、ひいっ!」

真弓は悲鳴を上げるが、それは苦痛を訴えるだけではなかった。北尾の平手打ちは、何度も続き、その度に真弓の息は荒くなっていく。尻を叩かれることで、真弓が興奮していることは、誰の目にも明らかだった。

「もう治っているのに、サボろうとしていたな。おしおきだ」

北尾は嬉しそうに、真弓の尻を叩き続ける。白い尻肉がたちまち真っ赤に腫れ上がる。真弓は、脚をガクガクと震えさせ、もうまともに立っていられなくなる。しかし、それは尻を叩かれる痛みのせいばかりでもなさそうだった。

秘肉を嬲る右手の動きが更に早くなり、そして一際力強く左手が尻肉に振り下ろされた。

「ひいいっ!」

絶叫と共に、真弓が床に崩れ落ちた。突き上げられた真っ赤な尻が、ひくひくと痙攣している。

「イッたか。とんでもないマゾ娘のようだな」

北尾はニヤニヤ笑いながら、ビショビショに濡れている右手の指をハンカチで拭った。

「おい、ずいぶん甘いんじゃないか、所長」

突然言われて、井浦は慌てて背筋を伸ばす。

「も、申し訳ありません。た、ただちに再びD-3に戻します」
「いや、もういいだろう。この子は、もう少し違う使い道がありそうだ」

真弓は床に倒れ込んだままだ。意識が朦朧としているようだった。


「あー、やっと俺の番だ。もう楽しみで昨日はよく眠れなかったよ」

慶太が満面の笑みを浮かべている。周りの少年たちが冷やかした。

「お前、本当にできるのか?」
「まだ毛も生えてないんだろ?」
「ちゃんと勃つのかよ」

慶太は顔を真赤にして言い返す。

「うるさい。ちゃんと出来るよ!」

慶太はB-13の中でも、一番身体が小さく、パッと見には小学生にしか見えない。しかし、もう既にズボンの上からでもはっきりわかるほどに勃起していた。

「新一さん、もういいですか?」

布団を片付けながら、新一が答える。

「ああ、ちゃんと朝食までの間に済ませるんだぞ。ほら、カメラ」
「はいっ」

慶太は新一からデジタルカメラを受け取ると、慌てて部屋を出ていった。

B-13に、玲子が加わってから一週間が過ぎていた。挿入行為さえしなければ、玲子には何をやってもいいというお墨付きが教官から与えられたも同然だった。そのため彼らは玲子を奪い合うように殴り合いの喧嘩を繰り返すはめになった。おとなしい性格の者ばかりが集められたはずのB-13だったが、玲子をめぐる欲望は押しとどめることは出来なかった。そしてその混乱に、白石教官は一切口出ししなかった。

しかし、このままではいけないと判断したグループ長の新一は、玲子を自分たちから一時隔離することを決めた。作業時間や学習時間以外の自由時間や就寝時は、玲子は別の部屋で生活させる。そして、順番に一日にひとりづつ、朝食前の30分だけ玲子を自由にしていいというルールを作ったのだ。そしてもし日中の作業時間などでグループに迷惑を与えるようなことを起こせば、その権利は一回キャンセルされる。

最初は不満の声も上がっていたが、これ以上混乱を続けて、教官が介入してくるのは得策ではないことも、みんなわかっていた。玲子の肉体を中心にした自治が行なわれはじめたのである。

慶太は息せき切って隣の部屋のドアをノックした。

「慶太です。入りますよ」
「……はい」

B-13の10人が生活する部屋と同じくらいの広さの部屋だ。ここに玲子は一人で寝起きしている。ただし、もともとは荒れ放題で放置されていた部屋なので、住みやすいとは言いがたい。隅に布団が敷いてあるだけの殺風景な部屋だった。

布団の上に、下着姿の玲子が座っていた。一度は全裸にされた玲子だったが、その後、下着だけは着用を許されたのだ。

「今日、おれの番なんだ。よ、よろしく」

慶太は緊張している。

「はい。よろしくお願いします」

玲子は生気のない声で言った。その表情はうつろで、どこか悲しげだ。

「じゃあ、あの、まずは毎朝の検査させて下さい」

慶太は少し照れくさそうにカメラを玲子に突き出して見せる。

「……はい」

玲子は、ゆっくりと立ち上がる。均整の取れた美しい下着姿の裸身に、慶太は見惚れる。

「あの、下だけでいいですか?」
「いや、せっかくだから、上も」
「わかりました……」

玲子は、ブラジャーを外し、そしてショーツも脱ぎ捨て、生まれたままの姿となった。首に無骨な黒い首輪が巻かれているのを別とすれば。

「じゃ、じゃあ、座って、脚を開いて」
「……はい」

玲子は布団の上に腰を下ろし、そして立てた膝を開いていく。露になっていく股間に、慶太は熱い視線を注ぐ。顔を近づける。二人きりで、こんなにじっくりと、玲子のその部分を見るのは初めてだ。

「うわ、すごい……」

まるで小学生のような童顔の少年に命令され、性器を見せるという屈辱に、玲子は思わず顔を背ける。この羞恥に慣れることなど、出来ない。しかし、本当に辛いのは、まだこれからだ。

「それじゃ、あの、開いて下さい。撮影しますから……」

慶太の声が緊張で上ずる。玲子は悲しげに頷くと、指を伸ばして、自ら肉裂を左右に大きく広げた。サーモンピンクの粘膜が露出する。慶太が息を飲む。

「ああ……」

あまりの恥ずかしさに、思わず声が出る。慶太はさらに顔を近づけて覗き込む。

「どれが処女膜なんだろう、わっかんねぇな……。まぁ、いいか」

そしてデジタルカメラを構えて、その部分を撮影した。フラッシュが焚かれ、シャッターが切られる度に、玲子の身体がビクっと震える。

これが毎朝の日課である処女膜検査だった。玲子を犯していないという証拠を毎日、白石教官に提出するのだ。

その撮影自体も少年たちにとっては楽しみではあったが、本当の喜びはこの後の時間だった。

(続く)

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12.02.27更新 | WEBスナイパー  >  赤い首輪
文=小林電人 |