毎週月曜日更新!
全ての国民は2年間、国に全てを捧げて奉仕する義務がある――。日本によく似た、しかし異なる某国で「奉仕者」の立場に転落した女たちが辿る、絶対服従の日々。飼育・調教が法律によって認められた世界で繰り広げられる、 異色エロティックロマン!
信雄が目を覚ますと、さやかは既に起きてキッチンで何やら料理を作っているようだった。
「おはようございます。NOBさん」
信雄に気がつくと、さやかは振り返って微笑んだ。朝に相応しい爽やかな、そして愛らしい笑顔だった。
「お、おはよう……」
「すいません、勝手に朝ご飯作ってしまいました。パンとベーコンエッグでいいですか?」
「あ、ああ。ありがとう……」
信雄はどぎまぎしてしまう。まるで新婚夫婦の朝みたいだ。母親ではない女性と朝を迎えるなど、信雄のこれまでの人生では一度もなかったことだ。
信雄はとまどいながらも、テーブルに腰を下ろし、キッチンで甲斐甲斐しく朝食の支度をするさやかの背中を見ていた。幸せな気持ちがじんわりと湧いてくる。
いつかは裸エプロンなんかもさせてみたいな……。ついそんなことを信雄は考えてしまう。いや、本来なら、裸エプロンだろうが全裸だろうが、信雄が命令すれば、さやかは従わなければならない立場なのだ。しかし、信雄としては無理矢理はやらせたくない。いつか、さやかが心を開いてくれたら、やってもらおう。恥ずかしそうに照れ笑いをしながら、裸エプロンでキッチンに立つさやかの姿を想像して、信雄は朝から勃起してしまった。
さやかの作った朝食は美味しかった。ただパンをトーストし、ベーコンエッグを焼き、コーヒーを入れただけなのだが、こんなに美味しい朝食は初めてだった。なにしろあの森原さやかが自分のためだけに作ってくれた朝食なのだ。一口食べるごとに、胸がいっぱいになりそうだった。
「NOBさん、お仕事は……」
ミルクをたっぷり入れたコーヒーを飲みながら、さやかが訪ねる。
「ああ、辞めた。さやかちゃんと過ごす2年間は、余計なことはしたくなくてね」
「え……。そうなんですか。でも、すごいですね。私の入札金もすごくかかったのに、それで2年間も働かないで平気なんて……。お金持ちだったんですね、NOBさん」
「そんな風には見えなかったかな?」
「え、いや、そんなわけじゃないですけど」
「ははは。まぁ、人はみかけによらないってことだよ。これでも、仕事はできる方でね。独り身で使い道もないから、溜まる一方だったんだ」
信雄は見栄を張る。宝くじの当選金のおかげなどとは言いたくなかったのだ。さやかが自分を尊敬の目で見るようになった気がした。
「私は家事をすればいいんでしょうか? 他に何かすることは……」
「いや、特にないよ。でも、それじゃあ、退屈かな。何しろプロダクションとの約束で、外には出られないからね」
「い、いえ、大丈夫です。奴隷になったら、どんなひどい目に合わされるかわからないところを、NOBさんみたいな優しい方がご主人様になってくれたんですから。退屈だなんていったらバチが当たります」
そういってさやかは天使のような笑顔を浮かべる。こんなに至近距離で、こんな愛らしい笑顔を独り占めできる自分は、なんて幸せなのだろう。信雄は痺れるような快感を感じていた。
それからさやかは、食事の後片付けをして、洗濯をし、掃除をした。その一挙一動を、信雄はじっと見ていた。仕草の全てが可愛らしくてしょうがないのだ。
あんまり信雄が見つめるので、さやかは少し困った顔をした。
「あの……、そんなに見られていると、なんだかやりにくいです」
「あ、ああ、ごめん」
信雄は頭をかいた。何しろ女性とつきあった経験がないので、どう接していいのか、わからないのだ。
そして、さやかを見ているうちに、抑えておこうと思っていた淫らな気持ちがムクムクと沸き上がって来る。あのスカートの下には、どんな尻があるのだろうと考えてしまう。昨夜見たAカップのブラジャーが目に浮かび、それに覆われた薄くて可憐な胸にも想いが行く。股間は硬くなりっぱなしだ。
さやかが心を開いてくれるまでと決意したものの、二日目でもう限界になりそうだった。裸を見るくらいならいいのではないか。いや、キスをするくらいなら……と、欲望が信雄の胸の中で渦巻く。
少しぐらいはガス抜きをしないと我慢できなくなる。しかし、あせってさやかに嫌われたくもない。その折衷案として、信雄が思いついたのがコスプレ撮影だった。
これなら、さやかもアイドルの仕事で慣れているはずで、抵抗も少ないだろう。
「さやかちゃん、ちょっとお願いがあるんだけど」
「はい。私はNOBさんの奴隷なのですから、そんなお願いなんて言わなくても、なんでも言うことを聞きますよ」
さやかはそんなことを言った。信雄は無茶なことを言わないと安心しきっているようだった。
「せっかくだから、これに着替えてくれないかな」
信雄がさやかに差し出したのは、黒い厚手の洋服だった。手渡され、それが何だかわかったさやかは、にっこりと明るい顔になる。
「あ、メイド服ですね。ふふふ、確かにこうやって家事をするなら、メイド服の方がぴったりかもしれないですね」
さやかはメイド服を持って、自分の部屋へ入った。着替えるのだ。さやかの部屋のドアが閉まるのを確認すると、信雄は自分の寝室へと急いで入る。パソコンの前に座り、何やら操作した。
モニターには、さやかの部屋が映し出された。部屋にはあらかじめ隠しカメラを設置しておいてあるのだ。のぞき見する罪悪感もあったが、他のご主人様に比べれば、ずっと紳士的なのだと自分に言い聞かせる。ほとんどのご主人様は初日から、奴隷を犯すというではないか。覗き見するくらいは、構わないだろう。
モニターの中では、さやかがブラウス、そしてスカートを脱いでいた。白いブラジャーとショーツが露になる。昨夜、着用済みの下着を手にしただけで自慰してしまうほど興奮したのだ。さやかの下着姿ともなれば、さらに興奮は高まる。グラビアでもスクール水着どまりだったさやかの下着姿だ。信雄はモニターを見つめながら息を荒げる。
細く伸びやかな腕と脚、キュっと小さく盛り上がったヒップ。そして予想通りに平らな胸。微かなふくらみも、ほどんどがブラジャーによるものだろう。しかし、その貧弱な肉体すらも、さやかの可憐さを際立たせているようだった。
下着姿になったさやかは、メイド服で再び肌を隠していく。クラシカルな英国式のメイド服だった。白いカチューシャとエプロンを着け、完成だ。
信雄は慌ててリビングへ出て行く。何事もなかったように、メイド姿となったさやかを迎えた。
「どうですか? ご主人様」
さやかはちょっと恥ずかしそうにメイド服姿を披露した。あえてご主人様と信雄を呼ぶ。
「いいよ、すごく可愛い。確か、ちょっと前にイベントでメイド服着たことがあったよね。あの時、似合ってたから、家でも着てもらおうと思って用意しておいたんだ」
「そうなんですか。でもこの格好だと、NOBさんのことを自然にご主人様って呼べていいかもしれないですね」
「ははは、そうだね。じゃあ、写真撮らせてもらうよ」
「え? あ、はい……」
信雄は手にしていた一眼レフのデジタルカメラでメイド服姿のさやかを撮影していく。こんな近くで、自分だけでさやかを撮ることができるなんて。信雄はイベントで一緒だった他のファンたちを思い出して優越感に浸る。あいつらは、おれが今、さやかちゃんと二人っきりで暮らしているだなんて、想像もしていないだろうな……。
撮られていると、さやかもアイドルであった自分を思い出すのか、表情が活き活きとしてきた。やはり撮られるのは嫌いではないのだろう。そんなさやかを見ていると、信雄にも欲が出てきた。
「ねぇ、今度はこれを着てくれないかな」
信雄が渡した衣装を見て、さやかは一瞬驚いたようだった。
「こ、これですか……」
「グラビアで着たことあったでしょう? これもすごく似合ってたよ」
「……」
それは紺のスクール水着だった。さやかの顔に困惑の表情が浮かぶ。
「いやなのかな?」
信雄が言うと、さやかは顔を左右に振った。奴隷はご主人様の命令に逆らうことは出来ないのだ。さやかは曇った表情を無理矢理明るくして、答えた。
「いえ、大丈夫です。着替えてきます」
さやかが部屋に入ると、信雄も急いでパソコンの前に座る。
水着に着替えるとなると下着も脱がなくてはならないのだ。いよいよさやかのオールヌードを見ることが出来る。
信雄の胸は高まる。どうせなら、直に生身の裸を見るまで我慢しておこうかとも思ったのだが、やはり欲望には勝てない。信雄は息を飲んで血走った目をモニターに向けた。
部屋の中で、さやかはスクール水着をしばらく見ていた。表情が暗い。しかし、意を決したようにメイド服を脱ぎ始めた。
再び露になるさやかの下着姿。そしてこれから、下着すらも取ってしまうのだ。さやかの手が背中にまわり、ホックを外す。信雄は乗り出してモニターを見つめる。
カメラで隠し撮りされていることは知らないはずなのに、さやかは手で乳房を隠しながらブラジャーを外した。部屋の中で一人であっても、大胆な格好で裸にはなれない性格なのだろう。そしてショーツを降ろす。偶然なのだろうが、カメラに背を向けるような角度になっていた。だから信雄からは、さやかの乳首も、そして股間も見ることは出来なかった。それでも、小さくて可愛らしいヒップはじっくりと堪能できた。ボリュームこそないが、キュっと引き締まった綺麗な尻だった。
肝心なところは見えていないものの、アイドル森原さやかのオールヌードだ。信雄の興奮のボルテージは上がりっぱなしだ。思わず手が股間に伸びる。スラックスの上から、完全に勃起しきったペニスを擦る。すぐにでも射精してしまいそうだ。
しかし、さやかがスクール水着を身につけ、部屋を出て行きそうになると、慌てて手を股間から離して、立ち上がる。覗き見していることを気づかれたくない。
「着、着替えました……」
手で胸と股間を隠すようにして、スクール水着姿のさやかが部屋から現れた。
ぴったりとした紺の生地が華奢な体のラインをはっきりと描いている。ほっそりした腿の付け根の肌の白さが、あまりにも眩しい。
さやかは、まるで全裸にでもなったかのように顔を赤らめて恥ずかしそうに震えている。清純派のさやかにとっては、水着姿を男の視線に晒すことすらたまらないのだろう。
しかし信雄はそんなさやかに気を使う余裕もなく、息を飲んで見つめていた。とびっきりの美少女のスクール水着姿が、目の前にあるのだ。興奮するなというのが無理だ。
「ああ……、そんなに見ないで下さい。恥ずかしいです……」
羞恥に耐えかねて、さやかが懇願するが、その声も信雄には聞こえない。
そして、さやかは驚いたように顔を伏せ、さらに顔を赤らめた。泣きそうな表情になっていた。信雄の、前をつきやぶらんばかりに大きくなっている股間が目に入ったのだ。
(続く)
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