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第4章 女教師・美沙子【6】

麗子先生の息が荒く、熱くなっているのがわかる。頬が赤く染まり、目が潤んでいた。おれの愛撫で、麗子先生は感じているのだ。

もう我慢できなかった。本当は、性器と肛門をじっくり責めて何度もイカせてから、フェラチオさせて、それから焦らしに焦らしてから挿入しようと思っていたのだけれど、おれのペニスはもう今にも爆ぜてしまいそうなくらいに高まっている。とりあえず一度突っ込まないと、どうにもならない。

「ソファに手をついて、尻を上げるんだ麗子先生」
「は、はい……」

おれが命令すると、麗子先生は従順に言うとおりのポーズを取った。くるりと後ろを向くと、手をソファについて、腰を上げた。白いショーツに覆われた肉付きのいい尻肉がおれの目の前に突き出された。開いた脚が細かく震えているのは、恥辱のためか。それともこれから起こることに期待をしているのか。

「自分でパンツを脱ぎなよ、先生」
「ああ……、恥ずかしいわ」

そう言いながらも麗子先生は、その姿勢のままでゆっくりとショーツを下ろしていった。真っ白でシミひとつない美しい尻肉が剥き出しになる。脚を広げているため、クッキリと深く切れ込んだ谷間が、少し開いている。その奥の窄まりこそ見えないものの、その悩ましい光景に、おれはくらくらした。

そして、その下で口を開いている肉の裂け目。数時間前に進路指導室でも見ているが、今のおれにはその時よりも、さらに魅惑的なものに感じられた。艶やかな繊毛にふちどられたその器官は、はっきりと濡れ光り、フルフルと震えていた。

麗子先生は興奮し、おれを求めているのだ。頭では生徒に凌辱されることに抵抗していながらも、肉体は快感を求めてしまっているのだ。だらしないほどの濡れっぷりが、その何よりの証拠だ。

おれはたまらなくなり、急いでジーンズを下ろした。ペニスは痛いほどに勃起している。おれの亀頭は包皮に包まれていて、いわゆる仮性包茎だ。それを気づかれるのがイヤで、おれは素早く包皮を剥いた。ピンク色の亀頭が顔を出す。

「宮本君……、先生を犯す気なのね。そんなこと、いけないわ……」

振り向いておれのいきり立ったペニスを見た麗子先生が震えた声で言う。それでも、尻を突き出したポーズは崩さない。

「たっぷり犯してやるよ、美沙子。教え子のチンポを味わいなよ」
「ああ……、宮本君、だめ……。せ、せめて、ゴムをつけて……」

麗子先生はそう懇願した。おれは来る時に買ってきたコンドームを取り出した。

「ふふふ、ちゃんと用意してあるよ」

奴隷期間は特殊な避妊リングを挿入されるが、その後は摘出されているはずだ。避妊を心配するのは当然だろう。おれに抜かりはない。

しかし、実はコンドームを使うのは、初めてだった。どっちが表でどっちが裏か、よくわからない。先端に押し付けて、そこからクルクルと伸ばして被せていけばいいのだろうが、どうも上手くいかない。

こんなところで手間取るなんて、かっこつかないとあせればあせるほど、手元が狂う。自分でペニスの先端をいじっているうちに、射精してしまいそうになり、慌てる。もう爆発寸前にまで高まっているのだ。落ち着かなければ。

そんなことをしている間に、いつまでも挿入してこないおれを不審がったのか、麗子先生が顔をこっちに向けた。

手間取っているところを見られた。おれはあせった。これから犯してやろうというのに、こんなカッコ悪いところを見られてしまった。

もうコンドームなんか知るものか、生で犯してやる。だいたい凌辱するのに、ゴンドームを使おうなんて考えたおれのほうがおかしいんだ。

「こんなもの!」

おれが半分だけかぶっていたコンドームを外そうとすると、それを見ていた麗子先生があわてて手を伸ばしてきた。

「だめよ、ちゃんとつけて」

麗子先生の手がおれのペニスに触れた。スラリと細い白い麗子先生の指。勃起したペニスを他人に触れられるのは、初めての体験だった。その感触に、おれは衝撃を受けた。

「あっ……」

快感が脳天まで突き抜けた。下半身の奥のほうが震えた。そして熱いものが迸った。

だめだ、と思ったが、もう止まらなかった。それは勢いよく噴き出してしまった。その一瞬、凄まじい快感が駆け抜けた。

「んん!?」

それはちょうど顔を近づけてきていた麗子先生を直撃した。麗子先生の顔に、おれの白い液がぶちまけられた。麗子先生の整った顔立ちが、おれのザーメンで汚された。

おれは焦った。こんなとこで暴発してしまうなんて。カッコ悪いなどというものではない。さっきまで、絶対的な主導権を握っていたはずなのに。おれが頭でっかちの童貞野郎だということが、あからさまになってしまう。

頭が真っ白になって立ち尽くしていると、麗子先生は思わぬ行動に出た。精液でドロドロになった顔を、おれのペニスに近づけて来て、そしてパクリとくわえたのだ。

射精をしていても、まだおれのペニスは硬さを失っていなかった。射精の余韻でフルフルと震えているペニスの先端に麗子先生の舌が絡みつき、這い回る。生温かく、ヌルヌルとした感触。それは今まで自分の手でしごいていたオナニーとは全く違う感覚だった。痺れるような快感。

麗子先生がやっていることが、いわゆるお掃除フェラという行為だと、おれは知っていた。射精後のペニスに残った精液で自らの舌で綺麗に舐めとる、奴隷としての必須行動。

しかし、知識と実際はあまりにも違っていた。生まれて初めて体験する快感におれは混乱した。そして、射精した直後だというのに、おれは再び固く勃起してしまった。

麗子先生は目をつぶって一心不乱におれのペニスに舌を這わせていた。もうすでに精液を舐めとるという目的は果たして、ただのフェラチオとなっている。先端の尿道口から、根元のほうまで、まんべんなく舐め上げる。おれの精液にまみれたその表情は、うっとりと陶酔しているかのようにも見えた。

実際には数分なのだろうが、おれにはもっと長い間、舐められているような気がした。麗子先生はようやくペニスから口を離した。表情が変わっていた。さっきまでの怯えた被害者のそれではなかった。紛れもなく発情した女の顔だった。

「宮本君……。先生を犯したいの……?」

湿った声で、麗子先生が言った。

「あ、ああ……」

おれはそれだけ答えるのが精一杯だった。すると麗子先生は、おれの足元に落ちていたコンドームの箱から、ひとつ取り出すと、手早くペニスに装着した。こんな簡単につけられるとは、さっきのおれからすると信じられなかった。

「お願い。今日だけにして……」

麗子先生はそういうと再び、さっきと同じ姿勢を取った。両手をソファに突いて尻を突き出す獣のようなポーズ。キラキラと濡れ光る肉裂がおれを誘っていた。

もう何も考えられなかった。おれはペニスをその部分に突き立てた。先端がヌラヌラとした肉に触れた。しかし、どこへ入れればいいのか、よくわからなかった。

おれがペニスの先端でその部分のあちこちを突きまくっていると、麗子先生が手を回してきて導いた。

ヌルリ。

おれのペニスの先端は、その部分に引き込まれるように埋没した。ヌルヌルとして熱い肉がペニスを包み込む。それは、さっきのフェラチオの快感とは全く違うものだった。

おれが勢いよく奥まで突き立てると、麗子先生は叫んだ。

「あ、ああ〜っ!」

それは明らかに歓喜の声だった。おれがペニスを出し入れすると、その声はさらに高まった。

おれは夢中になって、腰を動かした。動かし方のコツが今ひとつつかめなかったが、それでも何度も何度も出し入れした。その動きに合わせて、麗子先生の声が上がる。

「あっ、あっ、あっ!」

やがて麗子先生も自ら腰を動かしてきた。おれの腰の動きに合わせている。おれが突く時には麗子先生も突き出して来る。逆におれが引く時は、麗子先生も腰を引く。そうすると、突いた時の摩擦が増し、快感も倍増した。

さらに麗子先生は腰をクネクネと動かした。その度に微妙な角度がついて、感触に変化が起きた。おれは初めての快感に翻弄されて、もう何も考えられなくなっていた。

麗子先生は、ソファに顔を突っ伏してすすり泣きながら、腰を振り続けていた。そして、おれにこんなことをせがんだ。

「宮本君、叩いて。先生のお尻を叩いて」
「あ、ああ……」

おれは言われるがままに、目の前で揺れている大きな白い尻肉に平手打ちを食らわせた。

パシッ!と肉の弾ける音が響いた。同時に麗子先生の「ヒィっ!」という悲鳴が上がる。そして先生の肉穴がおれのペニスを絞めつけた。おれは腰を動かしながら、さらに平手打ちを続ける。

そういえば美沙子の動画でも、バックで犯されながら尻をスパンキングされているものがあった。

「お前はこれが好きなんだよな」

ご主人様の男が、そう言いながら何度も尻を叩いていた。美沙子の大きな白い尻が真っ赤に染まるまで。

おれはその動画のご主人様と自分が重なって思えた。何度も平手打ちを食らわせる。

「ヒッ、ああっ、宮本君、許して」
「何が許してだよ。自分からせがんだくせに。美沙子はこうされるのが好きなんだろ!」
「ああっ、ごめんなさい、ごめんなさいっ。美沙子は、お尻を叩かれるのが、好きです。ああっ、もっと、もっとお願いします!」

麗子先生は狂ったように腰を振り、泣き叫んだ。ついさっき、射精したばかりだというのに、おれはまた高まってきてしまった。それほど強烈な快感だった。そして、おれがあの麗子先生を、美沙子をこんなにもよがらせているという事実が凄まじい興奮をもたらしていたのだ。

「美沙子っ、イクぞ」

おれが口走ると、麗子先生は少し慌てたような口調で言った。

「ああっ、だめ、もうちょっと待って、ああっ、お願い」

同時にさらに腰の動きを早めた。おれに追いつこうとするようだったが、それはおれにもさらなる快感をもたらす。もうおれも限界だった。下半身が痺れる。

「ああっ、イキますっ、ご主人様! 美沙子、イッてしまいますっ!」

麗子先生が叫び、腰がブルっと震えた。一瞬、締め付けがきつくなる。その時、おれも快感が頂点に達し、そして迸った。

「あっ、あああっ!」

おれは思わず絶叫する麗子先生の背中にしがみついた。後ろから乳房を思い切りつかんだ。手のひらからはみ出す柔らかな感触。

おれと麗子先生はソファに倒れ込んだ。しばらく重なったまま、荒く息をついていた。頭の中はぼんやりしていたが、これでおれは童貞を卒業したのだと、チラリと考えた。

やがて、麗子先生は体をひねって振り向き、おれを見た。汗と涙、そして半ば乾いたおれの精液でぐしゃぐしゃになった麗子先生の顔。しかし、それでも美しかった。

「み、宮本君……」

麗子先生はおれの両頬に指を這わした。そしてキスをしてきた。舌がおれの口の中に入ってきた。おれの舌にからみつく。

それもまた初めての快感だった。別の生き物みたいにヌメヌメと動く麗子先生の舌。口の中の粘膜が快感に震える。

麗子先生は貪るように激しいキスをしてきた。おれも真似をするように、先生の舌を吸った。自分の精液の匂いが少しした。

(続く)

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10.02.22更新 | WEBスナイパー  >  赤い首輪
文=小林電人 |