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全ての国民は2年間、国に全てを捧げて奉仕する義務がある――。日本によく似た、しかし異なる某国で「奉仕者」の立場に転落した女たちが辿る、絶対服従の日々。飼育・調教が法律によって認められた世界で繰り広げられる、
異色エロティックロマン!結局、真紀は5回も絶頂に追い上げられてしまった。女体のツボを知り尽くした北尾の指技、そして様々な器具を使っての愛撫に、成熟した真紀の肉体は抗うことはできなかった。それどころか、最後には焦らしに焦らされた末に「事務次官様、どうか淫らな奴隷の真紀をイカせて下さいませ」という屈辱的な言葉まで口にさせられてしまった。
大勢の少年たちの前でそんな姿を晒してしまった真紀は、会場から運び出され、拘束台から解放されても自分で立っていることは出来ず、床に崩れ落ちたままで羞恥と自己嫌悪にぶるぶるとその裸身を震わせていた。
「ふふふ、さすがに堪(こた)えたようだな。しかし、こんなものは序の口だ。何しろ、ただ気持ちよくさせてもらっただけなんだからな」
うずくまる足元の真紀を見下ろしながら、所長は言った。
「公務奴隷にとってこの収容所がどんな地獄なのか、お前にも教えてやろう。さぁ、立つんだ」
制服姿の職員が力づくで真紀を抱え起こす。赤い首輪だけをつけた、汗まみれの艶めかしい裸身が、所長の前に露になる。均整のとれた見事なプロポーションだが、何度も絶頂を迎えた後だけに、その肌からは息苦しいほどの牝のフェロモンが匂い立っている。所長は思わず息を飲む。これほどの女が公務奴隷としてやってくることは、滅多にあることではない。
職員は真紀の両腕を後ろに回して拘束具をつけた。これでもう真紀は自らの裸身を隠すことはできない。拘束されて何もかもを大勢の視線の前に晒したとはいえ、まだまだ真紀の羞恥心は失われてはいない。真紀は少しでも男たちの視線を避けようと太腿をすり寄せるが、それは無駄な抵抗でしかなかった。
「こっちに来るんだ」
首輪につながった鎖を所長はひっぱり、真紀を準備室から連れ出す。
「あ、いや……」
首輪を引かれて歩かされる姿は、まるで家畜のようだ。真紀は己が人権を奪われた奴隷であることを、思い知らされる。
施設内の廊下では、職員たちが好奇の視線を向けてくる。あまりのみじめさに、真紀はすすり泣いた。
しかし、真紀は自分がまだ幸せなのだと思い知ることになる。
「お前ももうわかっていると思うが、この第八特殊収容所は未成年の反体制思想者を矯正するための施設だ。しかしこの年頃の男というものは、何かと血の気が多くてな。放っておくとトラブルばかりが続くのだよ。それを解消するために導入されたのが、お前たち公務奉仕者というわけだ」
真紀は「奉仕舎」という看板が掲げられた扉の前で、所長の説明を受けていた。古めかしい頑丈な木製のその扉の向こうに一体どんな地獄が待っているのか、真紀は震え上がる。
係員が扉を開き、所長たちは真紀を連れて中へ進む。まっすぐ伸びた薄暗い廊下の左右にはいくつもの扉が並んでいた。そこに坊主頭の少年たちが行列を作っていた。
「おおっ、さっきの」
「たまんねぇな。どうせならあっちとやりたいぜ」
少年たちは真紀の裸身に不躾な視線を浴びせる。真紀は体を縮めて少しでもその視線を避けようとするが、両腕を後ろに拘束されている身ではどうしようもない。形のいい乳房やむっちりとした尻に、少年たちの視線が突き刺さる。
「ここは一般奉仕室だ。日頃の態度がよく思想の矯正が認められる者が週に1回利用することが出来る」
扉の一部が中を覗けるように小さなガラス窓になっている。まず所長が覗き、ニヤリと笑った。続いて真紀にも覗くように指示する。
そこは殺風景な小部屋だった。簡素なパイプ式のベッドがあるだけだ。その上では全裸の男女が絡み合っていた。少年の上に、首輪をつけて、後ろ手に拘束された女が跨り、腰を上下させていた。
「いやっ」
真紀は目を背ける。他人のセックスを目の当たりにするのは初めてだった。性的に潔癖症な真紀はアダルトビデオもほとんど見たことがなかったため、その生々しさは衝撃的だった。しかもあどけない少年の上で、30代であろう成熟した女性が自ら腰を振っている姿は、背徳的にすら思えた。
「公務奴隷は、希望者がいる限り、1日に何人でも相手をしなくちゃいけない。しかもこいつらは若いだけあって精力も底なしだ。何発でも満足するまで相手をするんだ。きついぞ。たいていの女は1日で根をあげるが、もちろんそれでも許されるわけがない。来る日も来る日も、こうやって若い奴ら相手にセックスし続けるんだ」
「ひどい、ひど過ぎる……」
真紀は信じられないものを見たと思った。奉仕者が奴隷扱いされるということは知っていたが、ここまで過酷な状況だとは想像もつかなかった。
「成績優秀な収容生の週に1度の楽しみというわけだ。これだけが楽しみという奴らも多い。この資格を失わないために、みんな態度をよくする。実に効果的だよ」
真紀はうつむいて唇を噛み、肩を震わせていた。いくら奉仕者といえ、ここまでの非人道的な扱いは許せないと思った。と、同時に自分がこの立場に置かれたら耐えられるだろうかと恐ろしくなった。
「しかし、この一般奉仕室に勤務出来る公務奴隷は、まだマシなんだよ。まだ人間扱いしてもらってるわけだからな」
「これで……人間扱い……?」
真紀は言葉を失う。これ以上の地獄が、この収容所には存在するのか。所長の不気味な笑顔を見て、真紀は震え上がった。
「一般奉仕室で勤務できる女は、まぁ、そこそこの器量じゃないと使えないからな。しかし、公務奴隷の中には、どうにも女としての魅力に欠ける奴もいる。そういう女でも、一応穴はあるからな。それを使って奉仕してもらおうというのが、共用奉仕所だ。まぁ、ほとんどの人間が共用便所と呼んでいるがな」
真紀は首輪を引かれて、一般奉仕室のある建物から外に出された。外気の冷たさに、自分が全裸で歩かされているというみじめさを再認識させられた。
それは、その建物の側面にあった。屋根はついているものの、ほとんど外に剥き出しになった倉庫のようなスペースだった。
そこには大勢の少年たちがいた。連れられてきた全裸の真紀を見つけると、歓声があがった。
「さっきの女じゃん!」
「真紀ちゃんっていったっけ。イキっぷりすごかったよ!」
「おまんこも綺麗だったね。ここのとは大違いだぜ」
「せめてあいつの裸見ながら、抜きたいな」
少年たちは口々に真紀に下品な言葉を投げかける。もちろんギラついた視線で真紀の裸身を視姦することも忘れない。
そんな少年たちの群れの奥で、動いているものがあった。何人かの少年が壁に向かって何かしているのだ。いずれも下半身は剥き出しになっている。まるで公衆便所で並んで小用を足しているようだが、その腰は前後に激しく動いている。
「あいつらが何をしてるか、わかるか?」
「……」
所長は、その壁のほうへと真紀を連れて行く。少年たちは全裸の真紀を至近距離からジロジロ眺めるが、決して手を出そうとはしない。真紀を連れている所長を恐れているのだろう。
近づくにつれ、奇妙な音が耳に入ってくる。肉のこすれ合う湿った音。そして微かに女の声。
「あっ、あっ、あっ、ああっ」
その声は壁の向こうから聞こえてくるようだった。
「んっ、んんっ!」
少年の1人の腰の動きが激しくなり、やがて止まった。
「ふう……」
その少年が腰を引くと、射精したばかりでまだ硬さを失っていないペニスが現われる。そしてそれが引き抜かれたのは、紛れもなく女性器からだった。
「ひっ!」
真紀は悲鳴を上げた。目を疑う。壁に開けられた穴には、女性の股間があったのだ。作り物ではない。その穴の中でヒクヒクと蠢いているのは、紛れもなく生きた女性の股間だった。
「ふふふ、わかったか? これが共用便所だよ。この壁の向こうに奴隷がいて、性器だけをこっちに出してるんだ。そこへ突っ込んで、性欲を処理するというわけだ。一般奉仕室とは違って、こっちは収容生なら誰でもいつでも使用できる。ムラムラ来たら、すぐにここで処理すればいい」
「あ、あ、ああ……」
真紀はその恐ろしさに、しゃがみこんでしまった。あまりのショックに立っていられなくなったのだ。
これは完全に物扱いだ。人間として、どころか動物としてすら扱われていない。ただの穴である。確かにこれと比べれば一般奉仕室の奴隷は、まだ人間として扱われていると言えるかもしれない。
「さっきのお前のショーを見て、興奮してたまらなくなった奴らは、ここへ来て処理してたんだろう。男というものは、どんなに凶暴になったとしても、とりあえず射精してしまえば、落ち着くんだ。この共用便所を導入してから、収容所は実に平和になったよ」
こんなおぞましい行為について笑いながら語る所長を、真紀は心底恐ろしいと思った。そして、それが当たり前のように性欲を処理している少年たちもまた恐ろしい存在だった。
「さっきも言ったように、ここで働いているのは、一般奉仕室では使えない器量の悪い女、そして我々の言うことをきかないような態度の悪い女だよ。ふふふ」
命令に背けば、人間扱いすらされない地獄が待っている。真紀は心臓を鷲掴みにされたような気分だった。
「さて、一般奉仕、共用奉仕の他に、ここにはもうひとつ特別奉仕室というものがある。お前は一応、そこの所属ということになる。安心しろ。特別奉仕室の待遇は、他に比べると格段にいい。お前のような上玉にこんな扱いをしては勿体ないからな」
そう言って、一度言葉を切ってから、所長は不気味な笑みを浮かべた。
「しかし、ある意味ではここよりも辛い地獄かもしれないがな」
「宮本隆、いるか?」
もうすぐ消灯時刻という時に、職員が現われた。ずらりと並んだ三段ベッドの中から、宮本が顔を出した。
「はい。何でしょう?」
線の細い少年だった。急な呼び出しに不安の色は隠せない。
「ちょっと来い」
宮本は、黙って職員について就寝室から出て行った。収容生に、拒否する権利はないのだ。
「あいつ何かしたのか?」
「さぁ? 影の薄い奴だからな」
少年たちは宮本が呼び出された理由を色々推測したが、心当たりのある者はいなかった。宮本は収容所でも、仲のいい友だちも特におらず、孤立した存在だったのだ。
宮本が職員に連れていかれたのは、特別奉仕室のある建物だった。宮本がこの収容所に来て半年近くなるが、足を踏み入れるのは初めてだった。
目立たないが態度が悪いわけでもない宮本は一般奉仕室を利用する権利を与えられていたが、1度利用しただけで、2度とは行かなかった。パッとしない女と、機械的なだけのセックスをしても、少しも楽しくなかったのだ。過去に、極上の女性と身も心もとろけるような経験をしたことのある宮本にとって、貧しいセックスをするくらいなら、自分で処理したほうがマシだろ思った。同じ理由で共用奉仕所も利用しなかった。射精がストレスをコントロールするという収容所の方針により、オナニーを自由に出来る部屋も用意されているのだ。最もほとんどの収容生は、そんな部屋を利用することはなく、共用奉仕所で性欲処理をしていたが。
そんな宮本にとっても特別奉仕室は興味ある場所だった。一般の収容生には利用することのできないそこは、神秘のベールに包まれていて、一体どんなことが行なわれているのか、様々な憶測が飛んでいた。
今日の特別ショーで披露された、あの目の覚めるような美人も特別奉仕室に入れられたらしいと、収容生たちは噂していた。
もしかしたら、あの美女に会うことが出来るかもしれない。宮本はそんな淡い期待を抱きながら、職員に連れられるままに、特別奉仕室へ向かっていた。
(続く)
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10.04.26更新 |
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