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全ての国民は2年間、国に全てを捧げて奉仕する義務がある――。日本によく似た、しかし異なる某国で「奉仕者」の立場に転落した女たちが辿る、絶対服従の日々。飼育・調教が法律によって認められた世界で繰り広げられる、異色エロティックロマン!
ヘリコプターを降りた北尾は、大きく息を吸い込む。この生ぬるく湿った「島」の空気は、北尾にとっては心地よいものだった。落ち着くのだ。ここ数日は緊張を強いられてきたので、なおさらそう感じるのかもしれない。
とりあえず東京国と日本共和国が共同開催国となった初のサミットが、無事終了させることができた。東京国にとっては、あまり有意義な結果を出すことが出来ず、マスコミは田辺首相の手腕を疑問視するといった論調で語ることが多かった。
しかし、それはあくまでも表向きのことに過ぎない。公表されない水面下での取引では、東京国は十分な結果を出していたのだ。そしてそれをもたらしたのは、あきらかに北尾がプロデュースした「裏」サミットの力だった。北尾による接待は、各国の首脳たちを骨抜きにした。
この成功により、北尾の地位はさらに確固たるものとなるだろう。実質的に首相よりも発言権を持つ、そんな存在へとなりつつあるのだ。もはや政府の中にも北尾に対して異を唱えられる者など、誰もいない。
「お疲れでしょう、事務次官」
井浦所長が満面の笑みで出迎えた。その手が本当に胡麻を擦るような手つきになっているのに北尾は気づき、小さく笑った。まるでコメディ映画に出てくる卑屈な中間管理職そのものだ。まぁ、そこまで無防備に自分に媚びへつらう人間が、可愛くないはずもない。
「もう来ていたのか、井浦所長」
「はい。二時間ほど前に」
「まぁ、くつろいでいけ。今度のサミットの成功は、お前たちのおかげでもあるんだからな」
「いえいえ、とんでもありません。すべて事務次官のお力ですよ」
「好みの女をつけさせる。好きなだけ遊ぶがいい」
「はっ、ありがとうございます」
井浦は身体を完全に折り曲げるようにして、深々と礼をした。
「裏」サミットで各国首脳を楽しませた奴隷たちの一部は、そのまま連れて帰らせ、一部は北尾と共に「島」へと帰還した。帰ってきた奴隷たちは、再びここで調教を受け、新たな出荷の時を待つのだ。
北尾は自分の部屋の椅子にどっかと腰を下ろし、葉巻をくゆらせる。緊張が解けていくのがわかる。
「あいつの好みの奴隷か……。そういえば、あの真弓という子を気に入っていたんだったかな」
北尾はそうつぶやき、デスクの上のインターホンのボタンを押す。
「スピアを呼んでくれ」
そして数分後、相変わらず上から下まで真っ黒な服装のスピアがやってきた。
「お疲れ様でした、事務次官」
あまり感情のこもっていない声でそう言われ、北尾は苦笑いする。
「ああ、なんとか終わったよ。ところで、真弓という子はどうしてる? あの胸のでかい子だ」
「ちょうど今、調教中でしたよ。真弓がどうしましたか?」
「真弓に井浦所長の接待をさせろ」
「え、所長に?」
「ああ、今、こっちに来ているんだ。今回のサミットのために、色々と骨を折ってもらったからな。少しは労ってやらないと」
「そうですか。で、おれたちには、何もないんですか?」
「ふふふ、大丈夫だ。ちゃんと考えてある」
「そりゃあ、どうも」
もちろんスピアたち調教師の功績が大きいことも北尾は承知している。彼らに何らかの報奨を与えるつもりはある。
「で、どうだ、真弓は? なかなか素質がありそうな子だったと思うが」
「そうですね。かなりM気は強いし、流されやすい性格だから、調教は楽でしたよ。おれがすることは、ほとんどないくらいだったな。今、新しい主人向けのチューニングをしているところです」
「少し見せてもらおうか」
北尾とスピアは調教室へと向かう。
「あっ、ああっ……」
部屋の中央に置かれた調教台には、全裸の少女が大の字に拘束されていた。首には赤い首輪、そして目隠しとヘッドホンがつけられ、視覚と聴覚を遮断されている。その股間では、ベルトで固定されたローターが激しく振動している。
「あ……、だめ、い、イッちゃう……」
少女はそうつぶやくと、激しく身体を仰け反らせて痙攣した。すると、調教台につけられたカウンターの数字が14から15に変わった。
「ジャクソン氏は、最近イカセ責めが好きだということなのでね。何度でもすぐイケるような訓練ですよ。もともとこいつは、かなりイキやすい体質だったみたいですけどね」
「ふん、また胸が大きくなっているようだな」
台の上の少女の胸は、仰向けになっているにも関わらず、豊満なフォルムを保っていた。若さゆえの張りだ。
「そっちは特に何もしていないんですけど、ホルモンが刺激されているんでしょうね。まぁ、まだ成長期ですしね」
そう言いながらスピアは、少女の頭からヘッドホンを外し、そして目隠しを取った。眩しさに少女は目を何度もまばたきさせる。そしてぼんやりした視線を、覗き込んでいるスピアと北尾に向けた。
しばらくしてから驚きの表情を浮かべる。
「あ……」
北尾の顔を覚えていたらしい。
「何回イッたんだ、真弓」
「はい……。じゅ、十二回……?」
「違う、15回だ。だめだな。またお仕置きが欲しいのか?」
「ごめんなさい、ごめんなさいっ」
スピアの言葉に真弓は怯える。怯えながらも、また身体を震わせる。ローターはまだ止まっていないのだ。
スピアは真弓の乳首をきつく摘んだ。
「あっ、ああ〜っ」
真弓は再び身体を大きく仰け反らせて、叫んだ。びくんびくんと震える。
カウンターの数字が16に上がった。
「も、もう、許して、下さい……」
真弓の顔も、全身の肌も、細かい汗でびっしょりと濡れ光っている。
「よし、じゃあ、これは止めてやろう」
スピアはローターのスイッチを切り、ベルトを外した。大きく広げられた真弓の股間がさらけ出された。そこには、かつては年齢の割りには濃く茂っていた陰りが跡形もなく消え、つるりとした下腹部の中央に走っている肉の亀裂が剥き出しになっている。
そこは汗とはあきらかに違うぬるぬるした液体で濡れていた。
「あ、あああ……」
ローターを外されたにも関わらず、真弓の腿は痙攣を続けていた。
「どうした、止めてやったぞ」
スピアはそう言いながら、真弓の汗まみれの内腿にそっと触れた。
「あうっ」
真弓は鋭い悲鳴をあげて、拘束された不自由な身体を仰け反らせる。
「ふふふ、どうしたんだ?」
スピアの指は、内腿の肉を揺らす。性器には触れていない。それなのに、真弓は激しく反応した。
「ああっ、あっ!」
今度は、二の腕の肉を揺らす。それでも、真弓は叫ぶ。
「だ、だめ、イッちゃうっ」
そしてひときわ大きく仰け反り、痙攣した。カウンターの数字が17に変わる。
「なんだ、これは?」
北尾は驚いたようだった。スピアは少しだけ得意気な表情になる。
「連続して快感を与えて、ある領域まで達すると、こういう状態になるんですよ。もうこいつはどこを触ってもイキます。一種のトランス状態ですね。誰もが、こんな風になるわけではないんですが、真弓には素質があったようです」
「ほう、面白いな」
北尾は脇腹を軽く触る。
「あっ、ああっ!」
真弓は叫んで、大きく身体を震わせた。カウンターが18を刻む。
「あれだけでイッたのか。これはすごいな」
「こんなことでもイキますよ」
スピアは、真弓の頬を平手で打った。ピシャっと鋭い音がした。白い頬がたちまち赤く染まる。
「ヒイッ、イッ、イイッ……」
それが苦痛の声なのか、快楽の声なのか、真弓はもう自分でもわからない。電撃のような頬の痛みは、強烈な快感となって、全身を突き抜けるのだ。
カウンターは19の数字を示している。
「いつでも、この状態にいけるようにしたいんですよ、真弓は」
「なるほど、これはジャクソン氏が喜びそうだな」
北尾は、世界的な半導体メーカーの会長であるジェームズ・ジャクソンの顔を思い浮かべる。世界中の難民児童の救済運動に積極的なジャクソンは、かなり初期からのサガラ財団の密かなスポンサーであり、ドールの愛好家であった。温厚な笑顔で知られる彼だが、そのドールへの責めは激しく、何人もの女が彼のプレイの犠牲となっている。
次に彼の元へ送られる予定なのが、真弓なのだ。
「本当は、今、他の人にプレイさせるのは、チューニングが狂うので、あまり嬉しくないんですけどね」
「まぁ、そう言うな……」
北尾は苦笑する。今や、北尾にそんな口をきけるのは、スピアだけだった。北尾は少しくすぐったい気持ちで、スピアを見た。
それは一流ホテルのスイートルームのようだった。井浦はなんだか落ち着かない。その深く沈み込むソファもかえってくつろげない。ここが海外のVIPを迎える来賓室なのだ。そんな部屋に通されたものの、どうにも場違いだと自分でもわかる。
チャイムが鳴った。井浦は慌てて立ち上がって、ドアに近づく。北尾かもしれない。
しかし、ドアを開けると、そこにはセーラー服姿の少女が立っていた。少女はにっこりと笑いかける。
「所長、お久しぶりです」
「真弓ちゃん……」
井浦は我が目を疑った。収容所で、自分の愛人としていたにも関わらず、北尾によってこの「島」へと連れ去られた真弓がそこに立っているのだ。あの時と変わらぬ無垢な笑顔を自分に見せている。井浦は年に似合わない甘酸っぱい気持ちで胸を満たされる。
「会いたかったです、所長。嬉しいです。今夜、真弓を好きにして下さい」
そう言って、真弓は井浦に抱きついた。セーラー服に収まり切らないほどの豊満な乳房が井浦の胸に押し付けられる。脳天まで痺れるような喜びを井浦は噛み締めた。
「可愛いねぇ、可愛いねぇ、真弓ちゃん」
うわ言のようにそうつぶやき、スカートの上から真弓の尻を撫で回す。ボリュームのある柔らかな尻肉の感触に、井浦はうっとりする。
「先生……。気持ちいいです」
二人きりの時は、真弓は井浦を「先生」と呼ぶのが決まりだった。久しぶりにそう呼ばれて、井浦の興奮はさらに高まる。
「ああ、いいお尻だ。真弓ちゃんのお尻は、本当にいいお尻だ」
井浦はじっくりと尻を撫で回し、その感触を堪能した後に、キングサイズの大きなベッドの上に、仰向けに寝そべった。
「さぁ、そのお尻を先生の顔の上に乗せておくれ。いつものように」
真弓はにっこりと笑って答える。
「はい、わかりました、先生」
(続く)
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12.04.16更新 |
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