毎週月曜日更新!
全ての国民は2年間、国に全てを捧げて奉仕する義務がある――。日本によく似た、しかし異なる某国で「奉仕者」の立場に転落した女たちが辿る、絶対服従の日々。飼育・調教が法律によって認められた世界で繰り広げられる、
異色エロティックロマン!「さぁ、自分で脚を開きなさい、アイリ」
「ああん、恥ずかしいです、アスカさん」
「ふふふ、そんなことを言ってるけど、本当は、みなさんに見てもらいたいんでしょ? そんな顔をしてるわよ」
アスカが指摘したように、アイリは頬を真っ赤に上気させ、目を潤ませていた。それは明らかに羞恥の快楽を期待している表情だった。
「アスカの言うとおりにするんだ、アイリ」
横で腕を組んで見ていたイサクの声が飛ぶと、アイリは目を閉じてうなずいた。どんなに恥ずかしくても、ご主人様の命令は絶対なのだと、自分に言い聞かせる。
大勢の男女が、アイリとアスカを取り囲み、この素晴らしい見世物に好色な視線を浴びせていた。男たちはフォーマルなスーツ姿だが、女は全員全裸に赤い首輪をつけただけだ。
アイリは床に座り込んだアスカに後ろから抱き抱えられるように膝の上に載せられている。二人とも、もちろん全裸に首輪だけの姿だ。
「さぁ、勇気を出して、アイリ」
アスカは背後からアイリの耳たぶをそっと噛み、両手で小さな乳房を揉みしだいた。アイリの体がビクっと反応する。
「は、はい……」
アイリは顔を真っ赤にしながら、しっかりと閉じていた両膝を左右に開いていく。
「あ、ああ……」
男女の視線が自分の最も恥ずかしい部分に注がれているのがわかる。奴隷となってからも、これだけ大勢の人の前で、こんな恥ずかしい姿を晒すのは初めての体験だった。
アイリの両膝が完全に開かれ、M字型に開脚された。無毛の肉裂が剥き出しになった。可憐という言葉がふさわしい佇まいだった。全く型崩れのない、小さく愛らしい肉唇。これだけ大きく脚を広げているのに、そこはぴったりと口を閉ざしていた。
「なんて可愛らしいおまんこなんだ」
「綺麗すぎて痛々しいくらいだな」
男たちが驚嘆したように、口々に囁く。
「お前のいやらしいビラビラとは、全く違うな、ふふふ」
そんなことを言いながら、傍らの自分の奴隷の股間に指を沈める者もいる。
賞賛の声を聞きながら、イサクは得意な気持ちになっていた。どうです、おれのアイリは素晴らしく可愛らしい奴隷でしょう、そう大声で叫びたい衝動にかられる。
アイリは目を閉じたまま、熱い吐息を漏らしていた。羞恥のあまり、肌はうっすらと汗が浮かび、ブルブルと震えている。
アスカが耳元で囁く。
「指で、開きなさい」
「は、はい……」
アイリは催眠術にかかったかのように、今度は素直にアスカの言葉に従い、自分の股間へと両手を伸ばした。腿の下から手を回す。内腿にぐっと指を食い込ませる。
「ああ……、みなさま、ご覧ください」
アイリの指が自らの肉裂を左右に広げる。小さな扉が開き、鮮やかなピンク色の粘膜が露になる。
そしてそこには、透明な液が満たされ、キラキラと濡れ光っていた。広げられたことで、とろりとこぼれ落ちる。その下の慎ましい窄まりまで、愛液が流れていった。
「おおっ」
その濡れっぷりに見物者たちは驚嘆の声を上げた。それほど大量の愛液だったのだ。
透明な汁は、尻肉の谷間から、アイリを後ろから抱き抱えているアスカの腿へと糸を引いて落ちた。
「すごいわ、アイリ。そんなにみなさんにおまんこをみてもらうのが嬉しかったの?」
「ああん……。そんな……。恥ずかしいんです。恥ずかしくて、おかしくなってしまいそうなんです」
「素敵よ、アイリ。もっといっぱい恥ずかしいこと、してあげるわ」
アスカはアイリの小さな唇に、自分の唇を重ねる。アイリは自分から、アスカの舌を貪るようにからめていった。
大勢の男女の視線に中で二人は艶かしく愛しあった。そして大きく広げられたままのアイリの肉の扉は、さらに愛液を溢れさせる。
「素敵なドールじゃないか、イサク」
声をかけられて振り向いて驚いた。この国の大統領だった。綺麗に禿げ上がった風貌が、いかにも精力の強さを感じさせる。パーティで遠くから顔を見たことはあったが、直に声をかけられたのは初めてだった。
「は、はい。私の自慢のアイリです」
「これから調教しがいがありそうだね。まぁ、バックス社は我が国の最も重要な企業だ。あんまりドール遊びにかまけられては困るけどね。ははは」
「いや、それは、もう……」
イサクはしどろもどろになる。
イサクがドールパーティに参加するようになって、もう3回目になるが、その規模はどんどん大きく華やかになっていった。今回はついに大統領まで参加している。この国の主要人物は、ほとんど全てドール遊びに熱中しているかのようだった。
「もし、今、ここに爆弾が落ちたら、この国は滅びてしまうね」
誰かが冗談でそう言っていたが、全くそのとおりだった。
今や、この国を動かす誰もがネイルから提供されたドール=奴隷に夢中になっていたのだ。
アイリとアスカは、キスをしたまま抱き合い、本格的なレズプレイを始めていた。アスカは、アイリの肉体をできるだけ、観衆の視線に晒すように気を配りながらリードしていた。そしてアイリは、初めて味わう露出の快感に、さらに興奮を高めていった。
「ほら、アイリ。あなたのお尻の穴が丸見えになっているわよ。みなさんに、いっぱい見てもらいなさい」
「いやぁ……。アスカさん、そんなにいじめないで……」
アイリが上になっての正常位。二人は抱きしめあい、濃厚なキスをしているが、アスカはそんなアイリの尻肉に手をかけ、大きく左右に開いていたのだ。
広げられた谷間の中央で、皺が伸びきるほどにアイリの菊花が露出させられていた。窄まりの内側のピンク色の粘膜までもが顔を覗かせている。
そんなところまで、大勢の男女の視線に晒される恥ずかしさから逃げようとするかのように、アイリは激しくアスカの舌を吸い、その裸身を抱きしめる。
華やかなパーティ会場の中で、ふたつの白い裸身はいつまでも淫らに絡み合っていた。
「ほう、かなり思い切った軍縮路線だな、ルトコフ大統領は」
重要な会議へ向かうリムジンの座席で、携帯端末でネットニュースを見ていたダニエルが呟いた。
「まぁ、そこで切り詰めた軍事予算を、産業保護のほうに使ってくれるというんだから、我々にとってはありがたい限りだけどな。なぁ、イサク」
「あ、ああ……」
世界中の先進国が一気に軍縮へと向かっていた。そして各地の紛争も終結、もしくは停戦へと着実に進んでいる。これまで人類が何十年と願いながらも実現できなかった世界平和が着実に近づいているのだ。
しかし、イサクはこの世界的な動きが、あるひとつの勢力によるものだということを知っていた。
サガラ財団と呼ばれるNGO団体がその中心にあった。以前は、目的のためなら手段を選ばない過激な行動で問題視されたこともあるサガラ財団だが、現在はその勢力の増大につれ、活動も穏健なものへとシフトしているようだった。
しかし、この財団が表向きにはしていないネットワークの強力さは、これまでの人類の歴史の中でも、類を見ないほどだった。
イサクの国も、もはやサガラ財団の意向を無視して政権は運営できなくなっている。
なぜ、極東の小国から発祥したこの団体がそれだけの力を持つことになったのか、イサクは知っている。
「少なくとも、悪いことじゃないよ、ダニエル。世界は確実に平和へ向かっているんだ」
イサクはむしろ自分に言い聞かせるように、そう呟いた。
「あっ、あっ、あっ」
イサクの腰の上で、アイリが大きくのけぞった。同時に膣が収縮し、イサクを強烈な力で締め上げた。
「う、ううっ」
イサクはたまらず声を上げる。
「ああっ、ご主人様、アイリ、もうダメです。イッても、イッてもいいですか?」
「ああ、おれも、イクぞ」
「一緒に、一緒にイキたいです、ご主人様!」
その数秒後、アイリとイサクは同時に声をあげた。イサクは全身のエネルギーを全て放出してしまったかのようにぐったりと脱力し荒く息をついた。そしてアイリはそのイサクの上で、快感の余韻に浸りながら体をひくつかせていた。イサクのペニスは、アイリの体の中で、まだ熱さを保っていた。
「ああ、ご主人様」
「アイリ……」
イサクはその姿勢のままでアイリを強く抱きしめて、接吻を交わした。アイリも激しくそれに応じる。
アイリがイサクの元へやって来て、間もなく一年が過ぎようとしていた。最初は華奢なばかりだったアイリの肉体も、ずいぶん女らしい丸みを帯びてきて、艶やかさを増して来ていた。
この一年間、イサクはアイリの肉体に没頭し続けたが、全く飽きることはなかった。恒例のドールパーティで、アイリは着実にそのマゾとしての才能を開花させていったが、それでもなお羞恥心を失うことはなく、イサクを喜ばせた。
アイリの愛らしい羞恥の表情は、何よりもイサクを興奮させるのだ。
アイリは、どうしてこれほどまでに自分の興奮のツボにぴったりなのだろうかとイサクは不思議に思うことすらある。
ベッドの上で抱き合って快感の余韻に浸りながら、イサクはアイリに尋ねる。
「なぁ、アイリ。君はこの国に来る前は、どんな生活を送ってきたんだ?」
アイリの表情が曇る。
「申し訳ありません、ご主人様。それはお答えすることはできないんです」
出自のこと、過去のことは、一切話してはいけない。それがドールの規則となっていることをイサクも知ってはいた。
もともとM性が強く、志願して来た女性たちをネイルの組織が訓練し、ドールとなる。それがイサクの知っているドールの全てだ。それ以上の詮索はできないし、しないようにとダニエルに強く警告されていた。
M性が強いので、自ら望んでドールとなったなどという綺麗事をイサクも丸っきり信じているわけではない。そこにはそれなりの悲劇的な背景があるのだろうとは思っている。
だからこそ、イサクは知りたいのだ。アイリの全てを。もうイサクにはアイリなしの人生は考えられない。自分の出来る限りの力でアイリを幸せにしたいと思うのだ。
ドールはネイルの組織から一年単位のレンタル契約という形で、イサクたちに与えられている。まもなく契約更新となるわけだ。
もし、彼女が組織に囚われの身ということであれば、どれだけの大金を払おうと、自由にしてやりたい。そうイサクは思っている。
しかし、アイリはそうしたイサクの問いには一切答えてくれないし、ネイルもまた交渉にすら応じてくれない。
「じゃあ、せめてアイリの一番の望みを教えてくれないか?」
「私の望みは、ご主人様に尽くして、ご主人様に喜んでいただくことです」
アイリは無邪気な笑顔で答える。
「いや、そういうことじゃなくて、君自身の望みだよ。君が本当に望んでいることは、何なんだい?」
するとアイリは少し考えて、そしてさっき以上に明るい笑顔で言った。
「世界が平和になること、です」
(続く)
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