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第7章 肛虐奴隷・穂奈美【6】

「い、いやっ。そんなところ、見ないで下さいっ!」

穂奈美は叫んだ。それまで排泄器官としてしか考えていなかった部分を覗かれていると知って、羞恥に身をよじる。

「そんなこと言っても、丸見えなんだよ。お前の可愛いお尻の穴が」
「そんなこと、言わないでっ!」
穂奈美は顔をシーツに擦りつけた。恥ずかしさのあまりに涙も浮かんでいる。ついさっき、処女を奪われたショックと破瓜の痛みも、忘れてしまったほどだ。

後ろ手に縛られ、脚を大きく広げられて無理矢理犯された後、ぐったりしていた穂奈美を、森元はベッドの上でうつ伏せにさせ、尻を高く掲げるポーズにさせた。両足首には足枷を嵌めて鎖で左右に広げる。

突き上げられた股間は、恥ずかしい部分がさらけ出されていた。破瓜の血を拭われたばかりで、まだ痛々しく震えている肉唇。そして小さく窄まった可憐な菊花。

「奴隷は、あらゆる穴を使ってご主人様にご奉仕するのが務めだろう。そしておれは、こっちの方が好きなんだよ」

森元は、穂奈美のむっちりとした尻肉を左右に押し開いた。谷間の中心の窄まりが広げられ、内側の粘膜まで剥き出しになる。

「ああっ、いやぁっ」
「ふふふ、本当に可愛らしいお尻の穴だな。色素沈着もないし、型崩れも全くない。ツルンとしすぎてちょっと色気がなさすぎるくらいだ。ここは誰にも見られたこと、ないんだろう?」

「そ、そんなところ、人に見せるはず、ないじゃないですか。もう、やめて下さい」
「そうはいかないよ。言っただろう。おれはここを責めるのが大好きなんだよ」
「そんなの、おかしいです」
「それじゃ、こっちを責めて欲しいってことかい?」

森元は菊花の下で、つられるようにしてうっすらと口を開いている肉裂を指でつついた。

「ああっ、そこは、痛いの……」

まだ破瓜の痛みでジンジンと痺れるようだった。穂奈美は悲鳴を漏らす。

「だから、こっちを可愛がってあげようというんだ。優しいご主人様だろう」
「ああ……」

穂奈美は絶望したように目を閉じた。涙がこぼれる。

自分は二年間も、この男になぶられ続けなければならないのか。これまで守り続けてきた肉体の全てを、汚され続けるのか。

これからの生活を思うと、気が遠くなってしまいそうに辛かった。覚悟はしていたものの、実際に受ける恥辱は、あまりに耐え難かった。

おとなしく引っ込み思案な穂奈美は、19歳になるまで、まともに男性と話したこともなかった。当然、恋人もおらず、その充分に発育した肉体を、男に任せた経験はなかった。

それが今日、初めて会う中年男に全てを奪われてしまった。縛られたまま犯され、こうして最も恥ずかしい排泄器官まで広げられて観察されている。

これまで想像したことのない強烈な羞恥が、穂奈美を襲っていた。

「ここはご主人様を楽しませるための大切な穴なんだ。これからここをたっぷりと調教してやるからな。ふふふ」

森元は嬉しそうに笑いながら、クリームを指先ですくいとると、窄まりの中央に触れさせた。

「ああっ! いやぁ!」

初めてその部分を他人に触れられるというショックに穂奈美は身を反らせた。大きな尻が揺れる。おぞましさに全身が震えた。

「こら、動くんじゃない」

森元はもう片方の手で、穂奈美の尻を思い切り叩いた。ピシっと肉の弾ける音が響く。

「あっ!」

苦痛よりも、尻を叩かれるという屈辱が穂奈美の心を切り裂く。そのみじめさに、また涙がこぼれる。

森元はゆっくりと指先でクリームを擦り付ける。皺の一本一本にしみこませるように、丁寧に。

そのくすぐったいような、おぞましいような未知の感覚に、穂奈美はとまどう。快感を覚えているわけではない。それなのに、何か不快というだけではない感覚が体の奥から沸き上がってくる。

森元は窄まりの中央に、指を沈めようとした。そこは充分にほぐされ、クリームでぬめっているにも関わらず、固く口を閉ざし、異物の侵入を拒んだ。

森元は決して乱暴を突き通そうとはせずに、ゆっくり、ゆっくりと進めようとしている。

「力を抜かないと、痛い思いをするぞ」

そんなことを言われても、従うわけにはいかない。恥ずかしい排泄器官に、男の指を受け入れることなど、許せるわけがない。

穂奈美は必死にその部分を引き締めた。

「まぁ、いい。それだけここの締まりがいいということだな。これらからが楽しみだよ。しかし、どんなに頑張っても、無駄な抵抗だけどな」

森元はさらに潤滑オイルを指先に垂らすと、再び侵入を試みた。指先をドリルのように回転させる。

「あっ、あっ、いやぁっ!」

固く閉ざされていた窄まりに、森元の指先が少しずつねじ込まれていく。先端が入ってしまえば、もうどんなに穂奈美が締めつけようと無駄だった。侵入は止まらない。

「あ、あ、ああ……」

ズブズブと自分の体の最も恥ずかしい部分へ、男の指が侵入してくる感覚。それは穂奈美にとって気が狂わんばかりの恥辱だった。

「くぅ、これはたまらんな……」

もう第一関節まで埋まっていた。森元の指は食いちぎられそうに強く締めつけられていたが、むしろその感触を楽しむ。左右にねじりながら、ゆっくりゆっくりと侵入させる。

「い、いやぁ……。もう、許して……」

第二関節まで侵入させると、森元は中で指を曲げた。腸壁を微妙に刺激する。

「やっ、やめて! そんな……うご、動かさないで下さい。ああっ!」

これまで味わったことのない感覚だった。肛門の奥深くまで指を挿入されて、かきまわされるなど、想像すらしたことがない。苦痛と屈辱、そして羞恥。穂奈美は処女を奪われた時以上のショックを受けていた。

一方、森元はその強烈な締めつけと、腸内のヌメヌメとした感触を、じっくりと味わっていた。そして、その処女地を自分が初めて開拓したという悦びに浸っていた。

遊び人としてならした森元は、事故で失った妻はもちろん、結婚前までに何人もの女性を自分好みの女へと調教してきた。それは当然、肛門でも彼を受け入れることができるようにすることでもあった。

しかし、この少女の肛門は、今までの女たちのそれ以上に、素晴らしいものであることを森元は感じ取っていた。

美しく可憐な佇まいといい、強烈な締めつけといい、内部の複雑な感触といい……。そして本人は必死に否定しようとしているが、初めてだというのに、すでに快感を覚え始めているようなのだ。

「あっ、ああっ、だめ、だめです」

森元が中で指先を動かす度に、穂奈美は悲鳴を上げる。その声は、次第に甘いものとなっているのだ。

そして、窄まりの下でうっすらと口を開き、鮮やかな肉壁を覗かせている亀裂が、湿り気を帯び始めているのがなによりの証拠だ。

おれはなんと幸せな男だ。こんなに素質のある奴隷にめぐり合えるとは……。森元は、指先を動かしながら、そう思う。

たまたま奉仕者候補リストで、穂奈美を見た時に、ひらめいた直感を信じてよかった。

「あ、あああっ、おかしくなっちゃう。だめ、もう、だめです」

自分の腸内で複雑に動きまわる森元の指先は、穂奈美に未知の感覚を与えていた。それは、もうはっきりと快感の形をとっていた。

「ああっ、ああっ」

そうして、穂奈美は二年間、森元の奴隷として調教され続けたのだった。



「ああっ、ああっ」

穂奈美は悲鳴をあげる。もう息が出来ないほどだった。肉体がきしみ、限界を迎えようとしていた。

「まだだ。お前なら、もっと耐えられるはずだ」
「ああっ、もう、もう、壊れてしまいます」

しかし、スピアはさらにハンドルに力を込める。ジワリ、ジワリとステンレス製の器具が口を開いていく。

「んぐっ! あ、あ、ああ……」

調教椅子の上で穂奈美は悶えていた。両腕両脚は大きく広げた形で拘束され、腰は前に突き出さられている。ヌラヌラと透明な樹液を垂れ流す肉裂の下で、その菊花は器具によって信じられないほどに広げられていた。

嘴のような先端が四方向に広がる特製の肛門拡張器だった。その器具によって、拡張された穂奈美の菊花は、ぽっかりと口を開けて、内部の構造までも、はっきりと見せていた。

「よし、これくらいでいいだろう。7センチまで開いたぞ」

スピアは手元のハンドルに刻まれた目盛りを見ながら、ネジを止めた。これで、穂奈美の肛門は直径7センチにまで広げられたまま、固定されてしまった。

凄まじい光景だった。股間にぽっかりとあいた肉の穴。内側のピンク色の肉壁がはっきり見える。

スピアはペンライトでその奥まで照らす。

「ほう。穂奈美のお尻の穴の中は、なかなか綺麗だぞ」

そこは鮮やかなピンク色の穴だった。その前に大量の浣腸を施されているためか、まったく汚れは見当たらない。鮮やかな腸壁が男を挑発するかのように艶めかしく濡れ光っていた。そこが排泄器官だとは、とても信じられない美しさだった。

「どうだ、はらわたまで覗かれる気分は? お前のようなアナルマゾにはたまらないだろう」
「は、はい……。あ、ありがとうございます。ほ、穂奈美は、嬉しいです」

限界を超えた拡張に、息をすることもままならない。そして体内の奥深くまでも覗かれるという強烈な恥辱。

普通の女ならば、耐えられないであろうその苦痛と羞恥は、もはや穂奈美にとっては、快楽にほかならなかった。それも頭の中が真っ白になるほどの快感。

肉裂からは、とめどなく蜜があふれ、拡張された肛門へと流れ落ちていく。

「これだけ広げられるようになっても、締めつけは強烈なんだからな。そしてこんなことをされても、感じてしまう。穂奈美は、もう一流のアナル奴隷だな。ふふふ」

「あ、ありがとうございます。スピアさまの、お、おかげです」
「お前はアナルマニアの要人には、たまらない宝物になるだろう。お前が何よりも大切な宝物にな……。たっぷり可愛がってもらえ」

「は、はい……」

もう、穂奈美には、スピアの声さえまともに届いていなかった。強烈な苦痛と羞恥、快感が穂奈美を翻弄していた。

自分は、男に肛門を嬲られるための奴隷なのだ。それが自分にとっての唯一の存在価値なのだ。

そして、こうして、男に喜んでもらえることが、世界の平和につながることなのだ。

薄れ行く意識の中で、穂奈美はそう考えていた。世界の平和のために……。

やがて、穂奈美ががっくりと頭を落とした。意識を失ったのだ。スピアは、大きく口を開けた穂奈美の肛門を改めて覗き込む。ヌラヌラと濡れ光る直壁の鮮やかな肉色。見つめていると、吸い込まれてしまいそうだ。

まるで異世界への洞窟のようだな、とスピアは思った。

穂奈美の出荷の時は、近い。
(続く)

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10.09.20更新 | WEBスナイパー  >  赤い首輪
文=小林電人 |