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第8章 体育教師・けい子【8】

「ひかり、先生にも教えてあげなさい。その気持ちよさを」

玲子がそう言うと、ひかりは汗まみれになった体を起こし、コクンと頷いた。

「はい……。ありがとうございます」

広げられた自分の股間へと近づいてくるひかりに、けい子は怯えた。ひかりが再び自分を愛撫しようとしていると思ったからだ。またあの強烈な快感を与えられてしまったら、本当にどうなってしまうかわからない。身も心も、玲子たちの奴隷になってしまう、そんな気がしたのだ。

「けい子先生……」

ひかりはつぶやきながら、けい子の股間を見つめた。仰向けの体を二つ折りにするようにして、両脚を天井から吊られているのだ。そして左右に大きく広げられている上に、ご丁寧に腰の下にクッションまで入れられている。けい子の恥ずかしい部分は、天に向けて開かれてしまっているのだ。とめどもなく蜜を吐き出している肉の裂け目と、スミレ色の小さな窄まりが並んで咲いているのも、ひかりに丸見えだ。

「ああ、いや、ひかりさん、見ないで。恥ずかしいわ」

ひかりは止めるどころか、けい子の豊満な尻肉に手をかけ、左右に押し開いた。

「ああっ、いやっ!」

ついさっき、玲子にも同じことをされたばかりだが、ひかりにその部分を見られるのは、より恥ずかしかった。あの激しいアナルオナニーを見せつけられた後だけに、ひかりが自分の窄まりを性の対象として考えていることは明白だからだ。

「先生、気持ちよくしてあげるね」

そういうとひかりは、けい子の股間に顔を埋めた。そして舌先を窄まりの中央へと触れさせたのだ。

「ひっ! だめっ、ひかりさん! そ、そんな汚いところ、止めて!」

ひかりの舌先が敏感な窄まりに触れた途端に、脳天まで衝撃が走った。それは今までけい子が感じたことのない、初めての感触だった。くすぐったいような、むず痒いような、それでいて目の覚めるような鮮やかな快感。体の中で最も汚い部分なのだという精神的なタブーが、衝撃をさらに激しいものにした。

ひかりの舌先は、艶めかしく蠢いた。放射状に広がった皺の一本一本をなぞるように、時には窄まりの中央にえぐりこむように。たっぷりと唾液を塗り込んでいく。

「あっ、ああっ、あっ」

ひかりの舌先の動きひとつひとつが、けい子に未知の快感を与える。今まで想像もしなかった感覚だった。

「いや、だめよ、ひ、ひかりさん。そんなところを舐めたら、汚いわ……」

けい子にかろうじて残った理性が、そんな言葉を口に出させる。

「けい子先生の体に、汚いところなんて、ないわ。もっといっぱい舐めてあげますね」

ひかりはさらに激しい音を立てて、けい子の菊花を舐めていく。そして舌先を錐のように窄まりの中心にねじ込んでいった。

「あ、ああっ、そんなっ」

まるでひかりの舌がペニスのように、けい子の肛門を犯す。いやらしい音を立てながら、出入りする。敏感な内側の粘膜が刺激される。

「先生のお尻の穴、とっても美味しいです」
「いやぁ、いやぁ、そんなこと言わないで」

けい子は恥ずかしさのあまりに、ぶんぶんと頭を左右に振った。

「ふふふ、けい子先生もお尻の穴の気持ちよさに目覚めたでしょう? ひかりのアナル舐めのテクニックはすごいからね。どんな子でも、お尻に目覚めちゃうんだから」

その部分を覗き込むようにして、玲子が言う。二人の姿に興奮しているのか、玲子も頬を紅潮させ、うっすらと汗をかいている。

ひかりは飽きることなく、いつまでもけい子の窄まりを舐め続けている。そして舐めることで自分の興奮も高まっていくために、いつのまにかに尻を高く上げ、左右に揺すっていた。突き出された股間の肉の裂け目からは、透明な蜜が滴り落ちる。

「ああっ、あっ、だ、だめよ……。ああっ」

けい子の声が、次第にすすり泣くようなものへと変わってきた。口では「だめ」と言っているが、完全に快感に酔っている表情だ。

「どう? けい子先生。お尻の穴を舐められると、すごく気持ちいいでしょ?」

玲子に言われて、けい子はとろんとしたまなざしを向けた。今にもとろけてしまいそうな表情だった。

「あ、ああ……」

もう言葉も出ない。しかし、玲子は無理にけい子から言葉を引き出そうとする。

「言いなさい、先生。気持ちいいんでしょ?」
「は、はい、気持ちいい……」

延々と続く快感に、けい子の意識はすでに朦朧としていた。玲子に言われるがままに繰り返す。

「ちゃんと言うのよ。お尻の穴を舐められて、気持ちがいいって」
「お尻の、穴を、舐められて、気持ちいいの……」
「そうね、けい子先生は教え子の女の子にお尻の穴を舐められて、気持ちよくなっちゃった変態なのよね」
「ああ、そんなこと、言わないで下さい」

微かに残っていた理性が、けい子にそう言わせた。しかし、玲子は容赦しない。

「だってけい子先生は、私の奴隷で、変態なのよ。お尻の穴が感じる変態奴隷けい子、それがあなたの名前よ」
「あ、ああ……」
「言いなさい。あなたは誰?」
「私は、お、お尻の穴が、感じる、変態奴隷の、けい子です」

そんな屈辱的な言葉を口にすることで、けい子の興奮はさらに高まっていく。理性は、もう消し飛んでしまっていた。ただひたすらに快楽を貪る淫獣に、けい子は生まれかわろうとしていた。

「ああっ、お尻が、お尻が気持ちいいの。ひかりさん、もっと、もっといっぱい舐めてぇ。お願い、けい子をめちゃめちゃにして」
「ああ、先生、うれしいわ」

完全に快楽の虜となったけい子の言葉に、ひかりも狂喜した。あの憧れのけい子先生が、ついに自分を受け入れてくれたのだ。

ひかりは舌先を、けい子の窄まりの奥深くまで挿入させた。けい子の腰が快感にビクンを跳ね上がるが、しっかりと抱え込んでいるひかりは口を離すことはない。

「ああ〜、すごい。すごく気持ちいいわ、ひかりさん。お尻、すごいの。ああっ」

けい子の心のストッパーは外れていた。そこに、あの凛とした女教師の面影はない。玲子は満足気に微笑んだ。

これでけい子先生も、身も心も私の奴隷になったんだ……。

「ねえ、けい子先生。奴隷の癖にあなただけ気持ちよくなってるのは、申し訳ないと思わない?」

突然、そんなことを言われて、けい子は困惑する。では自分は何をすればいいのか。

「私も気持ちよくして欲しいな」

玲子は微笑みを浮かべながら、黒いショーツを脱ぎ捨てた。玲子の下半身を彩るものは、セクシーなガーターだけだ。細長い形状で面積は狭いものの、濃い目の漆黒のヘアが剥き出しになる。

玲子はベッドに上がり、けい子の顔の上に跨った。いわゆる顔面騎乗の状態になる。

「ん、んん……」

顔に、玲子の股間が押し付けられた。同性の性器をこんなに間近にするのは初めてだ。けい子は一瞬、とまどう。

陰毛の中にうっすらと口を開く肉裂が見えた。そしてそこは、明らかに湿り気を帯びていた。艶めかしい牝の匂いが漂う。

けい子は、玲子に命令される前に口を開いて、その部分に舌を伸ばした。甘酸っぱい愛液の味がした。

「あん、そうよ、舐めて先生」

けい子は、これまで男性のものでも、口で性器を愛撫した経験はなかった。昨夜一晩中長谷川に責められた時も、彼が不能者でもあるために、フェラチオを強要されることはなかったのだ。

そのため、舌の使い方はぎこちないものではあったが、けい子は賢明に玲子の股間を舐めまわした。これまでに自分がされたことを思い出して真似るかのように、チロチロと舌を動かす。肉裂の内側に舌を滑りこませ、そして敏感な肉芽を舐める。

「あっ、いいわ、上手よ、けい子先生」

けい子の頭の上で、玲子が切なげに腰を振る。自分の愛撫で、玲子が反応するのが嬉しくなり、けい子はさらに舌を動かす。

しかし、ひかりはまだけい子の窄まりを舐め続けているのだ。その快感が高まると、けい子は玲子を舐めることが出来なくなってしまう。それでも、けい子はなんとか耐えて、舌を動かす。

教え子の少女に肛門を舐められながら、別の教え子の少女に口で奉仕している。昨日までのけい子には考えられない淫らな姿だった。

「ん、んんん……」

顔を玲子の愛液でビショビショにしながら、けい子は必死にその肉芽を舐め上げる。稚拙で単調な舐め方ではあったが、玲子は確実に快感に酔っていた。グイグイと股間をけい子の顔に押し付けてくる。

そして、けい子はおずおずとその言葉を口にした。

「玲子さん……」
「ん? なあに、けい子先生」
「玲子さんの、お尻の穴も舐めさせて……」

けい子が、自分からそんなことを言い出すとは思ってもいなかった玲子は、少しびっくりしたが、自分の調教がそれほど上手く行っているという事実に、頬を緩ませる。

「先生のくせに、教え子のお尻の穴を舐めるっていうの?」

玲子はわざと意地悪く言う。

「は、はい。舐めさせて下さい」
「お尻の穴を舐めたいなんて、変態じゃないの?」
「でも、ああ……、玲子さんにも、気持ちよくなって欲しいんです」
「お尻の穴がそんなに気持ちよくなっちゃったの、けい子先生?」
「は、はい。すごく、すごく、気持ちいいです。あ、ああ……」

けい子は潤んだ瞳で訴えかけるように玲子に言う。もう、まともな思考は残っていない。

「いいわ、じゃあ、いっぱい舐めてちょうだいね」

玲子はけい子の顔に向けて、お尻を突き出した。引き締まった若い尻肉が開いて、窄まりが剥き出しになる。

「ああ、玲子さんの、お尻の、穴……」

けい子は、うっとりとした表情を浮かべ、愛しそうに舌をそこへと伸ばした。

「ああ……、ああ、いいわ。けい子先生、すごく、上手、ああん……」

玲子は甘い声を上げた。

負けじと、ひかりが舌を動かす。すると、けい子も甘い声を上げる。

それは凄まじい愛欲絵図だった。三匹の美しい淫獣が、汗まみれになりながら、ベッドの上で絡み合っていた。


3人のプレイは何時間も続いた。射精という終焉のない女だけの愛欲は体力のあるかぎり、延々と続くのだ。

玲子の命令で、ひかりがけい子の縄を解く。疲労の極にあったけい子はぐったりとベッドで寝転がり、息を荒くついていた。

「ああ、先生。これからは、私の奴隷なのよ、先生。私だけの奴隷にしてあげるわ」

そう言って、玲子はけい子を抱きしめて、キスをした。けい子は頷いて、口を吸い返す。汗まみれの女体を抱きしめ合う。

「私は玲子さんの奴隷になったのね。ああ……」

そして、牝の匂いをまき散らしながら、絡みあう二人の姿を、ひかりが恨めしげに眺めていた。

(続く)

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10.12.13更新 | WEBスナイパー  >  赤い首輪
文=小林電人 |