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性行為に関する病原菌感染について、私がここまで強調することには理由があります。いいですか、皆さん。健康であることがすべてにおいて最も優先すべきことなのです。我ら肛門党の楽しみも健康な体があってこそ。長く楽しみたいのなら、なおさらです。諸君、もう少し性病の話をしますが、まあ我慢して聞いて下さい。私としても早く、一日も早く君たちに肛門の高度な技巧やそれによって得られる素晴らしい快感について講義をしたいのですが、話の順番としてここは暫く黙って聞いて下さい。
昔の人は「大河の氾濫も、元は蟹の穴から......」と言いましたが、誠にその通りで、エイズや梅毒も、いきなりその病気に罹るという例よりも、むしろ局部(あそこのことです)を平素、不潔にしていることにより、初めは雑菌と言われるような、罹っても痛みや痒みを余り感じることもなく、気が付かないでいるような黴菌に侵されていて、それを治療せず放置しておくことから、さらに怖い菌やウイルスに感染する例が圧倒的に多いといわれています。
今、中学・高校生を含めて、若者たちに一番多い性病は何かと言いますと、それは「クラミジア」という名の性病で、もう少し年長の、成人男女の間で一番多い性病は「ヘルペス」という病気です。
性病といえば昔から「梅毒」と「淋病」の二つが有名でしたが、今の世の中は昔とは一変しています。
クラミジアというのは、罹っても症状が目立たないので、ほとんど本人が治療しようとしないので、フリーセックスの世情で十代の男女間を中心に大流行しているそうで、ソープ嬢、その他風俗関係の女性の中にも当然クラミジア罹患者が多いことが週刊誌上でも話題になっています。
一方ヘルペスは、これは風邪をひいた時など、口の中に水疱が出来、それを指で触ると潰れる、あの水疱ですが、それが上の口ではなく、性器の粘膜部に出来る症例です。
これは初めの頃「アメリカン・ヘルペス」などと言って、昭和四十年代(私の青春時代には、アメリカ人の夫婦の間にこの性病が大流行して話題になったものですが、それが今では日本でも大流行をしています。
クラミジアは、それに罹ると性器からジクジクと汁が出て粘膜が破れて、まるで足に出来る水虫がオメコやチンボに出来たような感じになり、痒いから掻くと益々汁が出て、ヘルペスも水疱が潰れて汁がジクジクにじみ出します。
それだけでいる限りは、梅毒や淋病のように脳が侵されたり眼がやられたりしませんから、誰もが素人治療で放置しがちですが、さあ、それが怖い病気の始まりになる恐れが大なのです。
クラミジアにしろヘルペスにしろ、或いは唯のかぶれにしろ、粘膜が糜爛(びらん)状態になっているところには、淋菌や梅毒菌や肝炎やエイズ・ウイルスは最も侵入しやすいのです(健康な人の性器よりはるかに病菌に侵されやすい)。
「蟹の穴を見ても詰める処置をせずに放置していると、やがてその穴が因となって堤防崩壊する」とはこのことです。
(続く)
12.07.18更新 |
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