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世の男性諸君、あなたたちが今、どんなに幸せな時代を生きているのかを認識していますか。古来より男の体には神が宿り、権力を手中にした女たちはその神を猛烈に求めたものです。幸運にもその争いとは無関係な現状を知り、祖先の神々についての見識を改めるのです。昭和二十年代半ば頃、人類学者安田徳太郎氏の『人間の歴史』という著作集が出て話題になりましたが、安田氏はその中で、チンボ狩りについて述べています。
太古、世界各地に部族国家があちこちに生まれた時、一つの部族が近隣の部族を攻めて服従させるのは、食料や財宝を得るためばかりではなく、女王や王の妃の命により、男根狩りをすることが、かなりその原因の中で比重が大きかったとのことです。
権力のある女性にとっての一番の権威は、他の王国の支配者よりも多くの男根を所有し独占していることであったので、戦は男根を求めるためだけに行なわれることが多かったというのです。
女王に率いられた軍勢は、敵軍を破ると戦死者のチンボをまるで木の実と同じように切り集め、生け捕りにした男のチンボも、並べて端から全部チョン切り、それを日干しにして、乾いたら穴を開けて輪に通し、そうやって本物のチンボで作った首飾りや部屋飾りを尺山乍り、それを一番沢山持っている部族が、一番の強国といわれたのです。
安田氏のいうこれは何万年か、何十万年か昔の原始の国家の話で、まさに原始に於いて、女性は太陽であった訳で、人類の歴史では、先ず女性が部族を統率する女権国家が先に存在し、その後肉体的な強力さで男が支配する今に繋がる国家が生まれたという、学説の一つです(文字のない当時を推測する資料として、生殖器を誇張表現した土偶が世界各地から出土しているその時代です)。
それにしても、男性諸君よ、お互いにそんな時代(女権国家)に生まれなくてよかったですね。そんな時生まれていたら、何時攻めて来られて押さえ付けられて、チンボを切り取られるか、毎日生きた心地もないし、又少し幸せにも強い国に生まれても、女王の命により、他人より一寸でも多くチンボを切って忠勤を示さねばならぬ毎日とは、何とも哀れな人生です。
チンボを切られたら動脈を切断されるのですから、完全に苦悶のうちに失血死します。手で押さえていても止血は不可能です。
第三課 チンボは神様
さてそれではチンボの価値は、というと、これは最高権力者の女王が必死に蒐集したがることからしても、最高に尊いものと、人類は太古から認識していたのです。
世界中に例がありますが、日本でも先史時代の遺物として、石棒・石剣というものが出土したり、古くから神社の御神体として密かに代々祀られてきた例が沢山あります。
これらは、腕くらいの太くて長い石の棒で、先端からさらに太い玉のような形をしており、現在ではこれらは古代人が男根を神聖視して、神として作ったものであることが明らかになっています。
原始・古代の人々は、男が美女を視ると、チンボが鋼のように硬く、太く長くなり、熱く脈打ち、そんな時には全身に力が漲り、偉大な超力が発揮出来、絶頂期に至るとその先端から白い種らしいものが噴出することと、それを受け付けるには、豊かな肉(しし)置きの股間をした若い女性が必要であることを、知っていたのです。
だから女性の土偶は処女ではなく、乳房や腹や股の肉の豊かな、何人でも子を産める形をしていなければならないし、男根も石のように硬くて、太く、特に先端亀頭部が大きくなくては神ではなかったのです。
そう考えると原始の女王が男根狩りをする意味も何か分かる気がするでしょう。
さて先の安田徳太郎先生の著書の中に『万葉集』を氏一流の学説によって解釈したものがありました。私がそれを読んだのは、中学二年の時のことでしたが、その中で、「恋をすると蛇は、火のように燃えるぞ」という内容の歌がありました。
原文の歌の文はよく憶えていませんが、その歌は直訳するとそのようになるのです。
これを従来の国文学者流に解釈しようとすると、何とも訳の分からぬことになります。何故恋をすると蛇が燃えるのか......?
安田先生の学説では、「蛇」はチンボのことだと言うのです。いい女が近くにいて、お互いに仲良くなると、チンボはピンピンに吠え立ち、脈打ってカッカと熱く火のように燃えるものだ、と万葉人は感動したのです。
日本だけではなく、世界中で男根は古代から蛇にたとえられてきました。チンボは蛇であり、蛇は又剣であり、剣は又雷であったのです。
安田徳太郎先生は、文化人類学の立場から人類の歴史の原動力として「性(エロス)」がいかに大きな、不可欠の要素であるかということを、一般人にもよく分かるように沢山の良い著作をしておられます(ぜひ皆さんも読んで勉強して下さい、皆さんの一番興味のある「性」のことが一杯書いてあります)。
(続く)
13.11.06更新 |
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