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時間をかけて神田古書店主人のイボマラ盛衰について語っている最中でしたが、彼らの行状の中には、肛学派の諸君にとって、真に参考とすべき行為も多々ありました。ですから、この稀有な夫婦については、じっくりと、丁寧に語ってゆくことにします。古書店々主夫妻の話は、陰茎に異物を埋没させる行為(真珠玉を入れたりすること)が、取り返しのつかない怖い結果(陰茎癌による陰茎の切除)を招く可能性が大きく、余りお奨め出来ないことだという例を、私の体験から皆さんにお話しするために書き始めたものですから、この夫婦の行状を軽く語り流して、早くにその結末をお聞かせしようと思っていましたが、筆を進めるうちに、この夫婦の行状自体が、非常に興味深いことだと気が付きましたので、話が長くなりますが、もう少しお付き合い下さい。
この夫婦の痔の処置法は、一見非常に乱暴で野蛮なようですが、実は非常によく出来た、優れた処置法なのです。この人達に処置された人は、男も女も、全員が病は完治したのがその証拠です。
先講では裂肛(切れ痔)の処置法を紹介し、今講では疣痔(いぼじ)の処置法を紹介しますが、この両方の痔の処置には、必須の事前処置があるのです。
これも我々ケッツ党にとっては興味深い事柄なので、遅れ馳せながら、ここに紹介します。
痔と一口に言っても人毎にその症状は大変な違いがあり、肛門周辺に出来る異常とはいえ、全裸に剥いての肉眼での視診では、主に、外に表われた異常しか発見出来ません。
重度の痔持ちの場合、肛門の内側にも痔が発達している例が多く、それらを詳しく診るには、指を中に挿入して探る指診と、器具(内視鏡)をケッツの穴から奥へ突っ込んで中を診る内視鏡診までやらないと、痔の全体は掴めません。
そこでケッツの穴を四つん這い姿勢で調べて痔の発見された者等について、この夫婦はさらなる詳しい検査をするために、先ず「糞抜き」と称する腸内洗浄を実施します。腸を空にするための浣腸をするのです。
第二課 糞抜きの始めは水洗い
手練れたこの夫婦は、先ず一番に体温と同じくらいにした温水で、そこに洗顔用の石鹸を溶かして乳白色にしたものを、ほぼ一リッター、ガラスシリンダーで押し込みます。
凄く太いガラスポンプで、透明ガラスの太い胴に、赤い目盛りの凄く鮮やかなシリンダーで、普通家庭や学校の救急箱に入っている薄緑の細い筒のとは格の全く違う物です。
これが五〇〇ccのガラスシリンダー式の浣腸器で、さすが、凄い物持っているなあと感しましたが、これはこの神田からそれほど遠くない、文京区本郷に行くと、何軒か医療器具間屋があり、そこで手に入るとのことです。
これで立て続けに二本注入されるのです。直腸に便の溜まっている者は、これで一本ブスッと押し込まれただけで、中の便が邪魔になって、液が逆流して、ケッツの穴が小さく開いて、ビチョビチョと入れた水が出て来て、やがて便がブツブツと垂れ出して来ますし、中が空の場合は二本そのまま受け入れ、しばらくするとビシャーと水混じりの黄色い便が排出されます。
夫婦に言わせると、素人のケッツには、一回目は唯の湯程度でいいんだとのことで、どうせ腸の中に便が詰まっていたら、高価な薬液を入れても、直ぐ吐き出してしまうから、初回は唯の水でよし、石鹸を溶かしてやるのは「おまけ」だとのことです。
そうやって出口(直腸)近くに詰まっている糞を出させたら、次は強い刺激を与えるのです。
(続く)
14.04.16更新 |
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