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時間をかけて神田古書店主人のイボマラ盛衰について語っている最中でしたが、彼らの行状の中には、肛学派の諸君にとって、真に参考とすべき行為も多々ありました。ですから、この稀有な夫婦については、じっくりと、丁寧に語ってゆくことにします。奥さんの手でエメロン・シャンプーの瓶の蓋が開けられ、バケツにそれが三本流し込まれ、それに大量の温湯が入れられ、つまりエメロン液は五倍に薄められました。
「こら、動くな、ケッツ拡げて這うとれ!!」
と叱り付けた夫は、ガラスシリンダーに採ったエメロンを立て続けに獲物のケッツの穴から押し込むのです。
それはただ乱暴だからではありません。入れられたエメロンは物凄く強烈な効き目があり、しかも即効性があるので、ゆっくり注入していては筒を抜くとケッツから直ぐに液がビビッと噴き出そうとするため、出されない内に次々と注入しないと入れられないからで、筒を抜く時、奥さんは脇に来て、獲物のケッツの穴をタオルで押さえて上手に塞ぎます。
五倍に薄めてもエメロン三本分注入されると凄いですよ。
獲物は狼のような唸り声をあげて転げ廻り、夫婦の手から逃れると消防の出初め式のホースのように、ケッツからビュー、ビシャ、ピーッと黄色い水を噴き出し、部屋中糞水だらけにして伸びてしまいます。
それでもケッツの穴からはブクブクと盛んに泡を噴き、時々、瓶を倒したようにそのケッツの穴から、ダラダラーッ、ピピィーッとまだ水を吐き、伸びてしまってぐったりしているのに、ケッツの穴だけはパクパクと雄弁に囀(さえず)りを止めないのです。
実はそこが狙いなのです。獲物のケッツはその時最高に開花するのです。満開のバラや牡丹が出来上がるのです。
普段、排便する時に、自律的にいきんでも、あれ程までは開かない肛門が、痺れ切って締まる本能を全放棄してしまって「あかんベエ」するように最高に開き、しかもさらに奥の粘膜が先を競って体外に脱出しようとして、ケッツの穴に向かって殺到しつつある、そんな状態を示すのです。
それはあたかも、地下の映画館が不意に出火したので、中の観客が一斉に出口に殺到する、あんな状態を思えばよく分かりましょう。
夫婦が狙っているのはこの瞬間です。専門的な医療器具を使わなくても、ケッツの穴が勝手に自分から満開に剥けてくれるのですから、隠れている内痔核も、肉眼でしかと確認出来るのです。勿論指で自由に触って診ることも可能です。
夫婦はこうやって獲物本人よりもその人の痔の症状を詳しく知り、的確な処置をするのですから名医でもあります。
(続く)
14.04.23更新 |
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