第48講 男女の権利に関する考察【2】 文=横田猛雄 イラスト=伊集院貴子 |
第二課 コザックの花嫁
豚のケツを追い廻す支那人とは異なり、騎馬技術に長けたロシャのコザックは馬のケッツの穴ヘチンボを突っ込んで性欲を処理する風習を伝えてきました。
コザックは世界最大の陸軍国であった露西亜の軍隊の中でも一番勇猛をうたわれた騎兵で、日露戦争の時日本の騎兵隊と初手合わせをしたのですが、戦場往来で明け暮れる彼らの性処理は自分の愛馬のケッツの穴を利用したものです。
どうしてオメコを用いずケッツの穴を使うのかというと、十八、九世紀、西欧では騎兵の乗用馬は牡馬を去勢したのを用いたので、オメコは無く、穴というのはケッツの穴だけしかなかったからです。
つまり露西亜騎兵は馬とホモ関係にあったのです。
何故軍馬は去勢するのかというと、睾丸の付いた馬は気性が荒く乗りづらい事がその理由の一つで、もう一つの重要な理由は、睾丸の付いている馬は突撃の時高々と嘶くので敵にさとられやすいからです(軍馬に去勢を施すのは近代陸軍の常識です)。
遠く故国を離れた戦場の日々、コザック兵達は恋人の面影を胸に描きつつ、「おお力チュウシャ!!」などと自らのいきり立つ息子を自分の愛馬のケッツの穴に押し込み、心ゆくまでピストンを続けたのです。だから馬と人とがまるで夫婦のような感情で結ばれており、実に人馬一体の妙技を見せたのです。
ケッツの穴を貫くのはあくまでも自分の愛馬に限ります。他人の馬のケッツの穴へそんなことを試みるのは大きな冒険です。蹴られて足を折られたり、悪くすると睾丸を蹴り潰される危険性が大きいからです。
馬のケッツの穴は先に言いましたように人間の拳骨が楽に肘まで入るくらいの大きな穴ですから、いくら露助(露西亜人の蔑称)のチンボがトウモロコシの実や懐中電灯のように長大であっても、きっとゴソゴソのガバガバで余り手応えが無いのではないかと思いますが、交尾という行為の不思議さで、そこには夫婦のような感情が芽生えて、馬もエクスタシーを知り、穴がきゅっと締まるのかもしれません。
二十何年か前の『文藝春秋』で、日露戦争の時に露西亜軍側に従軍して取材した欧米人の新聞記者の従軍記録が訳されて発表されたのを読んだことがありますが、大敗走をする露軍歩兵に、「コザックが到着したからもう大丈夫だ。彼らは無敵だからきっと日本軍を粉微塵に蹴散らしてくれる筈」と大きな期待を寄せられたコザック騎兵達は満州の部落部落で略奪を繰り返しながらやって来たのはいいが、いざ日本軍と対決し一戦に及ぶと、無敵どころか呆っ気無く廼れ右をして我先に逃げ出し昧万をあきれさせたと記しています。
満州の荒野に馬を止めた何個連隊ものコザック騎兵たちが一斉にズボンを下げてチンボを放り出し、自分の馬の背後から重なって交尾している様はさぞ壮観だったことでしょう。
満州の赤い夕日は人間と馬との珍しいホモ行為、それも夥しい集団交尾の情景を静かに照らしたことでしょう。彼らの頭の中には略奪と交尾しか無く、決死の日本兵と戦う気概など全く無かったのです。
祖国を亡ぼされ露西亜の属国となり、日露戦争に露軍に強制的に従軍させられていた波蘭(ポーランド)兵がこれらの露人の醜態を醒めた眼で眺めて記録しています。
横田猛雄 1990年3月号よりS&Mスナイパーにて実践派のための肛門エッセイを連載。1993年ミリオン出版より『お尻の学校[少年篇]』発行。またアナル責めのAV作品にも多数出演しており、A感覚実践派の伝道師として他の追随を許さぬ存在。2007年5月号まで同誌上で『大肛門大学』を連載していたが、高齢と健康上の理由により連載終了。そしてWebスナイパーにて、膨大かつ偉大なるアーカイブの復刻連載開始です! |
09.02.04更新 |
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