第49講 巷の男女同権にもの申す【1】 文=横田猛雄 イラスト=伊集院貴子 |
第一課 行政は阿呆ばっかり
行政とは国や地方公共団体(県・市町村)つまり「お役所」のことです。
お役所という所は実に阿呆ばかり集まっていて呆れるような阿呆な事ばかりしています。
昨今は女性の権利を拡張するためとかで、政府(阿呆の大親分)が音頭をとって盛んに全国各都道府県に『男女共同参画事業』と称する奇怪極まりない企てを行なわせています。(先号に私は男女共同参加事業と誤って書いてしまいましたが、この私が誤る程につまらない事業なのです)
彼らの言い分は、この現代の世の中はまだ男女平等(同権)が完全に行なわれていないから、公が音頭をとってもっと女権を伸長させるべきであり、そのために男女両性が各々その特性をフルに発揮し合って一つの事柄に共同参加をする必要があるとして、国や県や市町村が特別の部局をまで設けて多額の予算を組んで鳴り物入りで行なっているのです。
だが諸君、こいつらの言っている嘘は我ら庶民の眼にはすでに完全に見破られているから、まともな者は誰もこんないかがわしい催しになど参加したりはしないのです。
見たまえ、こんな催しに参加するのは、教育や文化は自分のものだと思っている厚かましい鼻もちならぬ有閑婦人と、いかにして女と仲良くなろうかという下心見え見えの女の腐ったような男共ばかり。つまりくずばかりです。一般人は稼ぎに忙しくてこんな阿呆な企てなどには参加せぬものです。
諸君、考えてもみたまえ、「男女がそれぞれの特性をフルに発揮して共同で一つのことを成しとげることに意義を認める皆様の、多数の御参加を募ります」と言うけど、男の特性・女の特性とは同か、それは端的に言えば、男にあって女に無い物はチンボで女に有り男に無い物と言えばオメサンではないか。
さすれば男女が夫夫の特性を持ち寄って一堂に集って、共同で一つのことを成しとげると言うなら、そんなのは今日び子供でも分かっている。つまり『交尾』をすること、これ以外にあろうか。
男女が一対でやることにはこの外にダンスがあるとか相撲があるなどと屁理屈を言う阿呆も居るだろうが、ダンスなど男同士・女同士でもやろうと思えばやれるし、相撲は男女でやれば普通は筋肉に勝る男が勝つだろうから不当であり、やっぱり男女の特性をフルに発揮して一汗かくのなら『交尾』以外は無いではないか。
真の男女共同参画事業をそんなにやりたいのなら、中央では国立競技場や日本武道館で、都道府県ではその総合文化会館や体育館(膨大な国庫補助金などで建設された)で、それらの男や女が全員素っ裸になって共同事業即ち性交をして見せるべきである。そしてその実況をNHKや各地方局のテレビの生放送で全国に流すべきであり、そうしてこそ本当の『完全な情報公開』の実現と言えるのである。
広く公開すればその技術も普及し、より洗練されたテクニックの持ち主は国民の手本として尊敬され、技の錬磨のための競技会も盛んに行なわれるようになり、国体の種目にもなりオリンピックにも取り入れられようぞ。
交尾以外に真の男女共同参画事業などは存在しない、行政の今やっていることはインチキだ、だから庶民はそんな物に見向きもしない、踊るのは人権・教養を口にする鼻もちならぬ有閑阿呆だけだ。
横田猛雄 1990年3月号よりS&Mスナイパーにて実践派のための肛門エッセイを連載。1993年ミリオン出版より『お尻の学校[少年篇]』発行。またアナル責めのAV作品にも多数出演しており、A感覚実践派の伝道師として他の追随を許さぬ存在。2007年5月号まで同誌上で『大肛門大学』を連載していたが、高齢と健康上の理由により連載終了。そしてWebスナイパーにて、膨大かつ偉大なるアーカイブの復刻連載開始です! |
09.02.18更新 |
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