第49講 巷の男女同権にもの申す【3】 文=横田猛雄 イラスト=伊集院貴子 |
第三課 ケッツ萬歳!!
誇りをもって悪書を書いてやる、それが私の信念です。書く限りは読者が知りたいことを徹底的に書こう、特に専門とするケッツについては読者の知りたがっていることをみんな書こう、読んで後に何も残らぬ生ぬるいものよりも、毒があっても心に残るものが大切なのだ。
諸君、真の男女平等はケッツの世界のことです。ケッツは男女共に平等に備えております。ケッツこそは男女を超越した真のオメコです。
チンボが他人より少々大きいからとか、続けて何回も射精出来る絶倫だなどと自慢している輩は天をも恐れぬ大馬鹿者です。
いかに絶倫を誇ろうが連続して百人の女を満足はさせられまい。大きいと言っても拳骨ほどには膨らむまい。張り切ってもたかが数人の女としか交尾出来まい。
チンボとはしょせんそれだけの能力しか無い局部的な物で、つまりは男の股の前にぶら下がった尻尾にしかすぎぬのです。
キンタマはもっと哀れだ。絶倫で造精能力がいかに旺盛だとて一日に牛乳瓶二本分も精液を造れまい。
絶倫を誇る奴とて連続して三十人もの女に襲われたらもう一生チンボが立つのを忘れるいわゆる腎虚になるに決まっている(腎虚と言うのはもう二度とチンボが立たず一生ぶらぶらになることを言うのだ)。睾丸もタランと下がったままになる。
元気な者のキンタマだとて男にとっては最大の弱点、泣き所にしかすぎない。
もし酔ったり、飲み物に眠り薬を入れられた場合、今まで受け身でオメコやケッツを貫かれる一方だった女性が反逆する気があったら、このキンタマを掌に完全に捕捉してひねり上げたり締め上げたらどういうことになるか。
うっすらした意識の中の鈍い激痛に、諸君は耐えられずケッツの穴の紐を解くだろう。
今までに女に粗暴に対して来た男なら握り締められるくらいでは許してはもらえまい。キンタマを抜かれることくらい覚悟しておいた方がいいぞ。
人間のキン抜きは豚のとほとんど同じで、やり方さえ知れば誰でも簡単に出来るから…。
さてそうなれば人類に残された究極の真の性器とは、肛門・直腸ということになります。はっきり言えば、ケッツの穴こそ男にも女にも備わっている真に男女平等なオメコだということです。
ケッツの穴のエクスタシーには男女の区別は無く、低次元の俗世の性別などは完全に超越しているのです。
真の男女共同参画を企画するなら、男女の垣根を完全に払い去り、男も女もケッツを出してそこへ拳骨を受け入れてエクスタシーに吠えるべきである。
横田猛雄 1990年3月号よりS&Mスナイパーにて実践派のための肛門エッセイを連載。1993年ミリオン出版より『お尻の学校[少年篇]』発行。またアナル責めのAV作品にも多数出演しており、A感覚実践派の伝道師として他の追随を許さぬ存在。2007年5月号まで同誌上で『大肛門大学』を連載していたが、高齢と健康上の理由により連載終了。そしてWebスナイパーにて、膨大かつ偉大なるアーカイブの復刻連載開始です! |
09.03.04更新 |
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