第50講 鶏のケッツは偉大で危険【2】 文=横田猛雄 イラスト=伊集院貴子 |
第二課 先生絶対絶命
そうやって半年すぎ、十月過ぎたある晩、「ギャギャア、クククク、ケケココ!!」と鳴き騒ぐ鶏の両足を押さえ、ピンピンのチンボをそのケッツの穴へ押し込み、短距離走者そのままに激しい一気のピストンをくれて鶏の直腸にありたけの精液を注ぎ込み、さぁ逃げようと思った時、その家の長男が鶏部屋がやかましいので怪しく思って見に来たのに入り口を塞がれたのです。
普通なら深夜ですから鶏が騒ぐと、イタチが襲ったのだと思ってその家の人が懐中電灯を持って起きて来るのですが、大体は寒い夜は寝間着の上に色々な物を羽織って、しかも懐中電灯を探し廻ってからしか出て来ませんので、家人が目覚めてからでも充分逃げる暇はあるのですが、その夜はいけません。そこの息子が夜更けて女郎買いから帰って来て家の前に来た時鶏部屋の鶏の悲鳴を聞いたのですから……。
「こら盗人やな、やあい皆起きよ、鶏盗人やぞ…」と入り口を塞いで大声でわめいたからたまりません、「何事や、何が起こった」と近所の人が全部集まって来て鶏部屋を照らして見たら何と、中学校の先生がズボンを下ろして下半身裸で、しかも鶏のケッツの穴ヘチンボを突っ込んで藻掻いている姿をそこに見出したのです。
先生は鶏を強姦する時、鶏の両足を揃えて片手で握り、別の手でその胴を押さえてチンボを突っ込み、そうやって腰を使うという方法をとっていたのですが、今回は思いのほか早くに退路を断たれたのでうろたえたのです。両手を離してしまったからたまりません。鶏は強姦者からのがれようと羽根をバタバタ打ち振り、足では先生の太股を爪で掻き、「コケーコ、コケーコ、ククククコケーコ」と絶叫し始めたのですからにぎやかです。子供たちまで何事かと起きて出て来たのです。
やがて駐在さんが来て村長さんが来て、教育委員をしている寺の住職が来て、大人だけの話になり子供らは「早う寝よ!!」と追い払われました。
第三課 腰を抜かす鶏
あんな大きな玉子が出てくるケッツの穴をしているのだから、成人のチンボなど楽に飲み込むだろうと思うのは門外漢の言うことです。
人間のケッツの穴だって竹輪や鳴戸のような大便が出るのだから、チンボなどは楽に入る筈ですが、中々痛がって入らないことが多いのと同じです。
ギンギンにむくれ返ったゴリゴリの芋チンボを強引に押し込もうとすると鶏は恐怖心から身体を硬くしますので拒否反応が現われ、それを無理やり押し込むと、薄い貝がらを踏んだようなボリッと言う音がして、チンボは入ることは入りますが、鶏はボロボロと血の涙を溢れさせ絶叫し、事が終わって解放されてもその鶏は腰を抜かしてしまって歩けず座り込み、へたり込んでしまいます。
それはどういうことかと言うと、無理に硬いチンボを押し込まれて両股の間、つまり股関節のところが骨折して本当に腰を抜かすのです。絶叫するのも血の涙を流すのも当たり前です。鶏にしてみれば死ぬ思いをしている訳ですから……。
この地区では一年前くらいから鶏が腰を抜かすのが流行って、「まだつぶしにするには早い鶏やのにどうしたんじゃ」と肉屋に売り払うのが増えて疑問視されていたのですが、本日そのなぞが解けたのです。「学校の先生が日夜この地区の農家の鶏のケッツの穴を強姦して廻り、そのほとんどの腰を抜かさせていた」のです。
皆さん、鶏のケッツの穴が気色いいからとて、いきなりよその家の鶏を強姦するのは禁忌ですぞ、自分で飼い育てて手なずけたのを使いましょう。骨折させたら大変ですぞ。
さてその先生がどうなったか皆さん気に掛かる所ですからお知らせします。
先生は腰を抜けさせた三百羽近い鶏の代金を弁償させられ、先生自身は「結核」ということで教員専用の国立療養所に入院ということになり、翌日から学校からもその村からも姿を消しました。療養所に入るにはレントゲン検査の時に息を止めないでいれば影が写り、結核の疑い有りとして一年くらいは検査が必要という名目で入院がかなうのです。
横田猛雄 1990年3月号よりS&Mスナイパーにて実践派のための肛門エッセイを連載。1993年ミリオン出版より『お尻の学校[少年篇]』発行。またアナル責めのAV作品にも多数出演しており、A感覚実践派の伝道師として他の追随を許さぬ存在。2007年5月号まで同誌上で『大肛門大学』を連載していたが、高齢と健康上の理由により連載終了。そしてWebスナイパーにて、膨大かつ偉大なるアーカイブの復刻連載開始です! |
09.03.18更新 |
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