第55講 ケッツの奥を覗く丈五郎【2】 文=横田猛雄 イラスト=伊集院貴子 |
第二課 丈五郎の作り方(必要なもの)
左記のものを揃えよう。
(1)空瓶
肉厚な瓶が良い。一升瓶・五合瓶(日本酒や醤油の瓶)は薄いから不可。ミツカン酢も薄くて不可、厚い瓶は持っても重いから気を付けて良い瓶を探そう。薄い瓶は切った筋から外れて割れ易いから良くないのです。
瓶の色は無色透明が一番ですが、極く薄ければ色が付いていてもよい。ビール瓶のように色の濃い瓶はハラワタが覗けないから不可。
首の長い瓶や首の太い瓶などを集めよう。酒屋へ行けば高級洋酒の空き瓶ならただでくれます(高級品の空き瓶はリサイクルしないので酒屋は有料で廃棄物業者に持って行ってもらうくらいだから……)。
(2)ガラス切り
今のガラス切りは先にダイヤでは無く、超硬質金属の小さい刃車が付いていて、素人でもよく切れるから初めての人でも大丈夫です。刃先に油を付けて切るので、小容器にスポンジ(ティッシュペーパーか綿花を丸めたもので可)を詰め、それに灯油かミシン油を入れ、その油を先端に付けて切る。
ガラス切りの使い方は鉛筆と同じように握り、力を入れて一気に筋を引くように切ればよいのです。
注意すべきはガラス切りは一度切った筋の上を重ねて二度切ると刃を傷めますので、上手く切れなかったらその筋から少し脇に寄った新しい所を切ることです。
(3)ロウソク又はガスバーナー
ガラス切りで切り目の筋を入れた所を熱すのに使いますから、停電の時に使うようなしっかりした洋ロウソクが要ります。
余り細い小さいものは役に立ちません。
もしハンドバーナー(トーチランプ)があればそれが一番です。携帯用の小型ボンベのガスバーナーです。
(4)バケツと水
普通のバケツに水を一杯に張っておきます。
(5)水ペーパー、又は金鋼砥
水ペーパーというのは、カーボランダムという青黒い研磨材の粉を、紙の上に接着したサンドペーパーです。
目の荒いのと中くらいのと細かいのと色々ありますが、荒目のものと中くらいのものを各二〜三枚用意します。
水ペーパーはカーボランダムを紙に貼り付けたもの、金剛砥はカーボランダムを接着材で固めて砥石にしたものです。
水ペーパーは荒い物から細かい物までいくつも番手(目)が揃っていますが、金剛砥は荒目だけです。両方共使う時は水をよく付けることが必要です。
(6)ボール紙、鋏、ガムテープ
ガラス切りで瓶を一周して切る時、切り始めと切り終わりが外れずに同じ所に来るようにするのは初心者には少し難しいので、切ろうと思う所に厚みのある紙をガラス切りが外れないためのガイドとして鉢巻状に貼り付けるのに使うのです。
ボール紙は段ボールでも良い。
さて、以上の物が揃ったらさっそく始めましょう。
横田猛雄 1990年3月号よりS&Mスナイパーにて実践派のための肛門エッセイを連載。1993年ミリオン出版より『お尻の学校[少年篇]』発行。またアナル責めのAV作品にも多数出演しており、A感覚実践派の伝道師として他の追随を許さぬ存在。2007年5月号まで同誌上で『大肛門大学』を連載していたが、高齢と健康上の理由により連載終了。そしてWebスナイパーにて、膨大かつ偉大なるアーカイブの復刻連載開始です! |
09.06.17更新 |
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