第6講 日用品で浣腸を【3】 文=横田猛雄 イラスト=伊集院貴子 |
第三課 浣腸器は巷にあふれる
この稿を書くにあたり、私は近くの日曜大工雑貨専門店(ホームセンター)に行って、自分の目で確かめてきましたが、皆さん、巷には浣腸器として使える物が色々とあふれております。
先ずは自分の足で探すことです。
日曜大工道具店や雑貨店、百貸店の地下の料理・台所用品や日用品・園芸用品の売り場から文具コーナー、スポーツ用品コーナーまで、見て廻ればうれしくなる物が一杯ありますぞ(ペットコーナー、カーコーナー、化粧品コナー等、勿論見逃してはいけません)。
そこで私が見つけた物の一部、買って直ぐ使える物の一例を紹介しましょう。
園芸コーナーは宝の山だ。
子供の時遊んだ水鉄砲と同じ形の「フマキラー散粉器」というポンプが六八〇円でありました。
私と同年代以上の人なら、今のスプレー式のキンチョールのまだ無かった伊勢湾台風の前の頃、蚊を殺す殺虫剤はポンプ式で手で押すもので散布した。
そして殺虫剤はアース印という、地球のマークの薬液が、農協や婦人会の手で各戸に行き渡った。
だから私達は、殺虫剤のことを、アースと呼んだ。
あの懐かしいポンプが又よみがえって来てくれたのだ。
しかもお尻の穴に挿入しやすいように嘴の先の形が乳房のような形で先端部が小指の先のような感じになっている。
まるで百ccのガラスシリンダー式浣腸器の代わりにどんどん使ってちょうだい、と言っているようです。
スポーツコーナーに行ったら、これもよく似た「ボール用空気入れ(ハンドポンプ)」が二種類並んでいました。
大きい方は百cc用として、小さい方は五十か三十cc用として、直ぐ使えそうなポンプです。
又園芸コーナーに戻ると、何と諸君喜んで下さい。
今はいい噴霧器が一杯出廻っていますぞ。
昔、園芸農家や花屋の小父さんが、肩からピカピカ輝くタンクをかけて、ポンプの取っ手を押しながら、別の手でホースを持って消毒していたあれが、とても便利な理想的な形に改良されているのてす。
先ずは、手で押さなくても電池数個ですべてが働く「全自動噴霧器」が消毒器(ポンプ)の主流派になってきており、タンクの容量はリットルから六リットルくらいまでありますから、この中に浣腸液を入れて、後はホースの先の嘴に石鹸を塗ってお尻の穴に押し込み、ボタンをオン(始動)にすれば、ジョロジョロとゆっくりと液が直腸の中に流れ込むという寸法です。
ホースは長すぎたら切って短くすれはいいのです。
入れる量は微温湯(体温と同じかやや低いくらい)にして、初心者でも二千ccは入れたいものです。
人間の大腸は、中学生以上なら大体で三千ccは入るのですから、二千ccくらいは入れてあたり前です。
明治時代には、身体の虚弱な子女のための健康法として、毎朝冷水を一升注入するということが、医師の指導で行なわれていたことが、昔(昭和三十年代後半)の『奇譚クラブ』に載っています。
一升といえば一・八リットル、つまり約二リットルです。
その記事の執筆者は我々お尻党の大先輩で、沢潟しのさんという女性で、彼女の祖母は少女時代毎日お尻から一升の冷水を入れられて、腸を洗浄していたので、とても健康であったと記しています。
少女に入る量です。
お尻派を自認する皆さんなら、初めてでもこのくらいは入れてこそ、マニアの末席に加わる資格が得られるのです。
ゆっくり入れれば入るに決まっています。
未知への挑戦こそ進歩の母です。
この全自動噴霧器は本当に優れ者ですが、数千円が必要ですので、先ずはもっと手軽に千円以下で楽しい夢を見たい、とほざく虫のいい君には、同じ園芸コーナーに、一・ニリットルとか一・七リットル入りの手で押すと嘴から液が噴出する小型の噴霧器がありますから、これを使うといいでしょう。
昔のと違って、押している間中連続して出続けるというのだからうれしいではありませんか。
これにタップリとエメロン・シャンプーを満タンに入れて、股の間から嘴を自分のケツの穴に押し込んで、押せば、ポットから湯を注ぐように、君の直腸にはエクスタシーの素が流れ込んでくるのです。
液の効き目が現われて、吠えようが白眼を剥いて悶絶しようが、痺れようが、後は全く君の自由だ。
誰に遠慮がいるものか……。
(唯我独尊)
横田猛雄 1990年3月号よりS&Mスナイパーにて実践派のための肛門エッセイを連載。1993年ミリオン出版より『お尻の学校[少年篇]』発行。またアナル責めのAV作品にも多数出演しており、A感覚実践派の伝道師として他の追随を許さぬ存在。2007年5月号まで同誌上で『大肛門大学』を連載していたが、高齢と健康上の理由により連載終了。そしてWebスナイパーにて、膨大かつ偉大なるアーカイブの復刻連載開始です! |
07.11.28更新 |
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