第19講 続・便秘体験告白【2】 文=横田猛雄 イラスト=伊集院貴子 |
第二課 先生の指
女医の先生は、
「あららっ、これはひどいわ、指入れたらすくコチコチの塊に当たるわ、肛門のすぐ戸口まで迫ってきてる!」
と言うと、左手で私のみぞおちのあたりに手刀を当てるようにし、その掌を伏せながら、臍の方に向かって力一杯押し、
「ふうん、これは立派な胎児だわ」
と言いました。
私が緊張して腹筋に力を入れていると、
「これ、お腹の力抜いて、ゆったりしていなければ状態が正確に診られないてしょう!」
と叱られ、先生の左手は、まるで移植ゴテを土の中に突き立てるように、私の臍の上のあたりから深々と打ち込まれ、そのまま下の方へグイグイ押し下げられました。
一方、中へ挿入した右手の二本指は、渇呑み茶碗の内側をよく洗う時のように、ひねりひねりし、とうとう根本までお尻の穴に入ってしまったようです。
指をひねって、大きなメロンのような固い便と直腸との間に潜り込ませたのです。
お腹の中に秘蔵するメロンを先生の両手の指先で捕捉された感じは、もう先生に私の生命を握られたようで、
「ああとうとうつかまってしまった……」
といった凄いエクスタシーで、空の腸内を触診されるのとは全く異質の被虐感がします。
大きな塊が押さえ、捕らえられ動かされるたびに、尿が出そうになって、チンコの根本がジンジンしたり、胃の方に圧迫があったり、又骨盤の内側がドーンと重くなったり、痒くなったり、尾てい骨の内側がムズムズしたり。
勿論肛門のふちはグリグリこねられてヒリヒリしたり、くすぐったかったりです。
つまりお尻の穴から中の、ハラワタ全体がエクスタシーに煮えたぎり始めるのです。
女医先生の指が抜かれてほっとしたとたん、お尻の穴が冷んやリしたのは、看護婦さんがアルコールで消毒したようです。
はっとした次の瞬間、チクリとすずめ蜂に刺されたような痛さがしたかと思ったら、お尻の穴に電気でも通されたような激痛が、数秒間走り続けました。
局部麻酔です。
跳び上がるうな痛さです。
でも素っ裸にされて、婦人科用の検診台に両脚を大きく拡げさせられ、股の付け根と膝頭と足首の三カ所、それに手をしっかりと固定されたままの激痛注射の味は、女医さんにしてもらう場合、ことに格別の味です。
身体中で動かせられるのは、首と腹とチンボだけですから、首をもたげて自分の股間を見下ろすと、そこには盆の仏壇に上げるようなホオズキの玉のように真紅につや光りした亀の頭が、ピンと立った竿の先にむくれて、ピクンピクン息づいているのです。
やがて看護婦さんが、そいつが動くのが邪魔だからと、玉の袋も共にまとめて、グイと握ってお腹の皮の方へ押さえていました。
しかしあまりピクピク脈打ちますので、
「この子楽しんでる!」
と言って、高圧浣腸のイルリガートルに使う黒いゴム管を持って来て、袋とチンボの根本を共にグルグルと二重巻きに縛り、その管を天井の金具に引っ掛けました。
その間にも麻酔が効いてきたのでしょう。
お尻の穴の縁を触られる感触が、霜焼けを掻くように痺れて来たようです。
横田猛雄 1990年3月号よりS&Mスナイパーにて実践派のための肛門エッセイを連載。1993年ミリオン出版より『お尻の学校[少年篇]』発行。またアナル責めのAV作品にも多数出演しており、A感覚実践派の伝道師として他の追随を許さぬ存在。2007年5月号まで同誌上で『大肛門大学』を連載していたが、高齢と健康上の理由により連載終了。そしてWebスナイパーにて、膨大かつ偉大なるアーカイブの復刻連載開始です! |
08.01.11更新 |
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