第23講 便秘治療の進歩【1】 文=横田猛雄 イラスト=伊集院貴子 |
第一課 火薬でウンコを粉砕
諸君、重症の便秘治療がいかに快感に満ちた儀式であるかは先号までの私の体験談でよく分かったでしょう。
開脚緊縛で露呈され、動力で削られ掘られ、崩され掻き出され、男でもまるで出産や妊娠中絶と同じような体験が出来るのですから、一生に一回は、収斂剤を飲んで、無理してでも糞詰まりになって、医師の門を叩くべきですぞ。
だがよく調べないと、私の時のような美人の女医さんには中々巡り逢わないから平素から情報網をめぐらせて、悔いのないように注意せねばなりません(ブスの婆医者に当たって、初めから変態扱いされ、白眼視されては眼も当てられない、みじめな目に遭うだけだから。婆あに散々侮辱されて、それからチンボが全然立たなくなる、なんていう悲劇を起こさぬよう、医者はよく選ばなければいけません)。
ところで、もう十数年前のことですが、胆嚢や胆管などの内臓や管の中に石が溜まる、
内臓の深部にまで潜り込むファイバー・スコープが、かなりな所まで実用化されるようになっており、胆嚢や胆管、それに腎臓の結石の除去手術も、切開手術によらずにこのファイバー・スコープを使用して、患部にたどりつきました。
しかも驚くべきことに、遠隔操作で、結石に極く小さな穴をあけ、そこに極く微量の火薬を仕掛けて、それを粉砕して小さな粉末にして吸い出し流し出すということが出来る所まで進んできていることを知りました。
胆嚢に石が溜まる胆石は、取り出した石に穴をあけて紐を通して、首飾りにして記念に残している人もいるくらいで、その大きさは空豆やビイ玉くらいにもなるものですが、
胆嚢はともかく胆管(輸胆管)は細い管であり、そこに石が溜まった場合は、管が詰まる訳ですから非常に痛く苦しく、切開手術もむずかしかったのです。
しかしファイバー・スコープと微量の火薬の使用によって、その管の中の石を、管には傷を付けずに石だけを粉砕することによって取り除けるようになったというのです。
そのことから考えるに、今ならあの若き日の私のような重症の便秘患者の秘結便を砕くのには、きっと設備の整った大病院では、そのファイバー・スコープと火薬による方法が用いられているのではないかと考えられます。
研究熱心な現場の医師たちが考えついたフレキシブル・シャフトの使用が、新素材や新技術の発達によって、ファイバー・スコープという最新機器を生んだのですから。
横田猛雄 1990年3月号よりS&Mスナイパーにて実践派のための肛門エッセイを連載。1993年ミリオン出版より『お尻の学校[少年篇]』発行。またアナル責めのAV作品にも多数出演しており、A感覚実践派の伝道師として他の追随を許さぬ存在。2007年5月号まで同誌上で『大肛門大学』を連載していたが、高齢と健康上の理由により連載終了。そしてWebスナイパーにて、膨大かつ偉大なるアーカイブの復刻連載開始です! |
08.01.21更新 |
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