第29講 お尻の穴こそ真のオメコ【3】 文=横田猛雄 イラスト=伊集院貴子 |
第三課 一文字に蝦蟇口のように
先生の二本の指でこねられて、耐えがたくて身をよじっていたら、何時の間にか看護婦さんも加わって、二人して私のお尻の穴に指を入れ、ああっ、二人して私のお尻の穴を左右に拡げようとしているのです。
ああ痛い!皆さんは子供の頃、自分の口の左右の端に、両手の示指と中指との二本を夫々揃えて入れて、その指先を曲げて、自分の唇を蝦蟇口のように、左右に一文字に拡げて遊んだことがあるでしょう。
ああやって唇をうんと拡げると、引き攣られて痛くなりますが、お尻の穴がああいうふうにされて痛いのです。
でもグイグイ拡げられるのは、凄く気色のいいもので、お尻の穴はとうに負けて、締める務めを放棄して、横一文字になっているようで、あっと思ったら、更にまた一段野太い充実感があって、何だか満員電車にまだ人が乗り込んで来たようだと思ったのは、ああ、あのむっつり助平の美しいお姉さんまでが、何時の間にか背後に廻って、この感じでは両手の指三本ずつ合わせて、六本は押し込んでいるのです。
皆さん、これ最高です。
上手な人一人に指で責められるだけでもとてもいいのに、二人に責められたら、もう言うこと有りません。
一人の人に両手で拡げられるより、二人の別々の指は、夫々別の人格(意志)をもっていますので、この方が強引で非情で、それがまたとってもいいのです。
その上また別の(三人目の)責め手がああ、これはもう指によるお尻の穴の輪姦です。
うれしい至福の時です。
ああ神よ、感謝します。
グイグイと左右にこじ開けられ、その中心にグサリグサリと杭を打ち込むように、むっつりのお姉さんの六本の指が、反動を付けて何度も何度も打ち込まれて、私は本能的に背を反らせて、姦されやすい姿勢をとっていました。
お尻の穴、つまり直腸こそは、男女の別の無い、人間共通の偉大なオメコだというのは本当ですね。
ここを貫通され支配されて、初めて被虐の喜びに開眼出来るのです。
昔の女性は、暴漢に強姦されることを、純潔の喪失として重大視しましたが、何の女性の膣などは、まことに局部的なものでしかありません。
ケッツの穴こそが男女共通の真のオメコといえるものです。
ここを貫かれることの方が、大きな意味があるのです。
支配・被支配の関係は、ここから生まれるのです。
世のほとんどの男性が、女性の帯びたディルドゥや拳で、ケッンの穴から貫かれたがる心理は、このことから初めて理解が出て来るのです。
貫かれてさめざめと泣く男を見下ろして、女性は自らが単に受け身一方の人間でないことに、初めて醒るのです。
これが女性の自我の獲得と言われるもので、真の男女平等はここから出発するのです。
近年やっと国際的に婦人の権利を守り、向上させようという動きが起こりつつあるのは、望ましいことです。
全世界の女性たちよ、君たちは男を女として貫く、超越した真の男性になり得るのだ。
自信をもってその拳で立ち上がりたまえ!世の男共にはもう初めから百%勝ち目は無いのだから。
早く男共を女にしてやってくれ、頼むぞ!
横田猛雄 1990年3月号よりS&Mスナイパーにて実践派のための肛門エッセイを連載。1993年ミリオン出版より『お尻の学校[少年篇]』発行。またアナル責めのAV作品にも多数出演しており、A感覚実践派の伝道師として他の追随を許さぬ存在。2007年5月号まで同誌上で『大肛門大学』を連載していたが、高齢と健康上の理由により連載終了。そしてWebスナイパーにて、膨大かつ偉大なるアーカイブの復刻連載開始です! |
08.02.15更新 |
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