第31講 極意技の体得法【3】 文=横田猛雄 イラスト=伊集院貴子 |
第三課 二段締めの訓練
常々言うように、肛門の世界では男女は完全に平等です。男性諸君は、女の直腸にチンボを突っ込んで自らの快感をのみ追求しようなどという身勝手な考えは捨てなさい。女性の皆さんは、膣だけではなく、お尻でも男を食べる楽しみを体験しましょう。そうすればきっとより深いエクスタシーにひたれます。そういう訳で、この訓練は男にも女にも必須科目です。
訓練を受けようとする者は、先ず前処置として、温水による浣腸の繰り返しによって、直腸の中を空にして、きれいにしておきましょう。
訓練を受けようとする者は、全裸になって、机の上に登り、川縁で大便をするように、机の縁に尻を突き出して、排便スタイルをとるのです。
訓練をする方は示指と中指とにコールドクリーム、又はワセリンを塗り、その指を二本揃えて、被訓練者の肛門から直腸の奥深くに根元まで挿し込むのです(掌はどちら向きでもかまいません)。
そうすると、中指の先端が直腸の奥の、まるでもう一つ肛門があるようなやわらかい穴の口に当り、やや強く指を押し込むと、中指の第一関節がその穴の入り口の縁に掛かる筈です。それがS字状結腸と結腸との境界のくびれです。
そうしたら被訓練者に、排便する時のようにうんといきませましょう。いきむと腹圧が掛かりますので、内臓全体が下垂しますと、直腸は反転して肛門の方へ下がってきて、それに引っ張られてS字状結腸も下がって米ます。
肛門が弛み、ニチャニチャと音を立てて、直腸が下がってきて、肛門から外へ顔を覗かせる、そのくらいうんといきませるのです。
そうするとS字状結腸は、大きく口を開きながら、下がってきます。それが排便のメカニズムです。もしその時S字状結腸に物が詰まっていたら、丁度口の中に何かを入れて、俯いて口を開いた時のように、ポコッと落ちるのです。
さてそうなると、中指の第二関節よりもっと深く、指は被訓練者のS字状結腸の中に入ります。しゃがんだ背筋を反らせれば、うんと内臓が下垂しますので、思い切りいきませると、S字状結腸の末端は、ほとんど肛門の近くまでせり降りてきます(これは繰り返しの訓紳による)。
さあ、そのようにして中指(揃えているから示指も)の根元近くにS字状結腸の出口の紐を確認したら、そのまま姿勢を崩させずにただ力(腹圧)だけを抜かせるのです。
力を抜くと、今まで開いていたS字状結腸の口がきゅっと閉じ、二本の指は食い締められ、S字状結腸はいきみの圧がなくなったので、少し上に戻りますから、食い締められた指は奥へ引き込まれようとします、
これが二段締めの種明かしです。腹圧の掛け方、強い腹筋の持続力、そしてその力を抜くタイミング、その間の姿勢は背を反らして背骨を垂直に保ち、内臓が正しく下にさがるように、丁度力士が蹲踞をするような姿勢を保つことが大切です。
被訓練者が訓練者の指をパッタリ咥えて締めて捕らえる、その技巧をよく繰り返しして体得させたら、今度は腹を引っ込めて内臓を上に押し上げるようにさせ、つまりS字状結腸を、奥へ引き上げるこつを覚えさすのです。これが出来ると、咥えられた指は、上へ吸い上げられます。つまり咥えたチンボの先のカメの首を吸い上げ、吸い取って引っ張ることになります。
この訓練、相手がいない場合は、自分の手の中指に石鹸をべっとり塗り、しゃがんで前から股間にもって行き、自らの肛門に奥深く挿入し、指先で擦りながらうんといきむと、勘のいい人は自分で自分のS字状結腸の出口の縁に触れ、指先を食いしめることが出来ます。
横田猛雄 1990年3月号よりS&Mスナイパーにて実践派のための肛門エッセイを連載。1993年ミリオン出版より『お尻の学校[少年篇]』発行。またアナル責めのAV作品にも多数出演しており、A感覚実践派の伝道師として他の追随を許さぬ存在。2007年5月号まで同誌上で『大肛門大学』を連載していたが、高齢と健康上の理由により連載終了。そしてWebスナイパーにて、膨大かつ偉大なるアーカイブの復刻連載開始です! |
08.04.09更新 |
WEBスナイパー
>
お尻の学校