第40講 横田教授、絶対絶命【3】 文=横田猛雄 イラスト=伊集院貴子 |
第三講 抜けないチンボ
そしてまた抜けないので引っ張り合っている私達の姿はつるんでいる犬そのままです(つるむというのは、交合・性交することで、さかるとも言います)。
犬のチンボは人間のとは形が違い、人間のような亀の頭は無く、ズルッと根元まで剥けた粘膜のズルズル、ヌルヌルの赤い湿った棒です。それが雌のオメコの中に入ると、そのチンボの根元に近い部分が中に入ってから充血して段々膨らんできて、チンボよりはるかに直径の大きな玉になったものがストッパー(抜け止め)になり、射精が完了しないことにはその玉がしぼまないので、引っ張ったりしてもなかなかチンボが抜けないのです。
時々路上で犬がオス・メス連なったままお互いに逆向きに尻と尻を合わせて引っ張り合っているのを見ることがありますが、あれは正につるんで(さかって)いるところなのです。
小父さんに見つけられた時の私のチンボの先端の亀も犬のチンボの根元の玉のように異常に膨らんだのです。交合するのは二人だけでやるより誰かに見られながら、あるいは見せつけながらやる方がはるかに刺激が大きいものだということを私達はこの時身にしみて実感したのです。
だが抜けない悲劇もあるのです。
これは今から二十年程前のこと、三重県の伊賀地方の名張市の新興団地の桔梗ケ丘という所で実際に起こった事件です。
ここは主に大阪の会社に通うサラリーマンや公務員用に開発した団地の街で昼間は静かな住宅街です。
その静かな街にある一軒の家の中から突然激しい大型犬の吠え声と女性の悲鳴が洩れて来たのです。
御用聞きの商店員がそれを発見し、近所の奥様方とカーテンで遮った室内を覗くと何やら異常事態が発生しているらしいので、警察に連絡するやら救急車を呼ぶやらで大騒ぎになりました。部屋の中では全裸のその家の奥さんが、何と自宅の飼い犬の大型犬と交合中です。どうも御用聞きの声で犬も奥さんも逆上したようで、さあ大変なことになったと、はずれないので連なったまま病院へ運び、病院もこれ又初めてのケースで逆上したのでしょう、その犬のチンチンの根元を切断して離したとのことで、当然犬は失血死です。
医師がもう少し落ち着いていれば、鎮静剤の投与で犬のチンチンをゆっくり小さくすれば抜けたものを……、あわてては本職でも対応を誤るという教訓です。
裏世界ではワンシロという見世物がありますが(主に温泉場などで密かに実演される)、それに出演させる犬はあばれないように四足にちゃんと靴下を履かせていますし、興奮が鎮まれば犬のチンボの充血も引きますからあわてない事が肝腎です。
第四講 姦通の処刑
不倫即ち姦通(他人の奥さんと性交すること)の罪(現行犯)は、洋の東西を問わず昔は重罪とされたもので、日本では『豆撒き』の刑というのがありました。
姦夫姦婦は広場に引き出され、公開の下に一糸まとわぬ全裸に剥かれて、チョンチョンと鳴る拍子木を合図に一斗樽一杯(今の一斗カンと同量)の大豆を地面に撒きちらして、四つん這いにさせた男女に一粒ずつ手でそれをひろい集めさすという羞恥責めの刑で、首から下げさせられた布袋に、地べたの豆を一粒残らずひろい集めたらその男女は放逐されるのですが、その間性器や尻は見物人が触るのは自由とされたのです。
ヨーロッパでは日本と少し違って、姦夫姦婦が広場で観衆の前で素っ裸にされる所までは同じですが、その後火の点いた木の棒で陰毛や尻の穴の周りの毛を焼かれ、女はその棒をオメコに突っ込まれ、男女共次にはケッツの穴を拡げられてそこへ「黒大根」とか「ヒメジ」とかいうものを深々と突っ込まれて放逐されるのです。
「黒大根」とか「ヒメジ」とかいうものがどんな物なのか正確には分かりませんが、何かしら現代の大根よりやや細身で、硬い馬のチンボのような大根のような気がします。ケッツの穴に大根を突っ込まれて見物人の歓声の沸き上がる中、街にいられなくなって逃走する男女の後ろ姿が目の前に浮かんでくるようですね。お尻マゾや露出症の人にとってはこんな処刑なら進んで受けてみたいと思うのではないでしょうか。
横田猛雄 1990年3月号よりS&Mスナイパーにて実践派のための肛門エッセイを連載。1993年ミリオン出版より『お尻の学校[少年篇]』発行。またアナル責めのAV作品にも多数出演しており、A感覚実践派の伝道師として他の追随を許さぬ存在。2007年5月号まで同誌上で『大肛門大学』を連載していたが、高齢と健康上の理由により連載終了。そしてWebスナイパーにて、膨大かつ偉大なるアーカイブの復刻連載開始です! |
08.10.15更新 |
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