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遠藤遊佐のオナニー平和主義!

第1回 オナニーは趣味です

文=
遠藤遊佐

←今日も今日とてAV鑑賞、もう人生がおおむねAVと言っても過言ではありません……。今年は500本くらい観てるんじゃないか。なぜ飽きないのかふしぎです。

あまりの忙しさに坊主も走りだすという師走。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
まあ、PCの前でのんびりWEBスナイパー見てるくらいですからたいして忙しいはずはないと思うんですが(暴言)、私はこう見えて結構忙しいです。具体的にどれくらい忙しいかというと、毎月40本観ているAVを70本観なくちゃいけないくらい忙しい(注・個人的な鑑賞含む)。
嗚呼、日々是AV……。
昨日なんかインフルエンザの予防接種しに行った病院で、診察券と間違えてハプバーの会員証出しちゃいましたよ。もちつけ、漏れ! 遠藤です。ヽ(´Д`;)ノアゥア...


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さて、そんなこんなであたふたしつつも、今回から装いも新たに新出発となりましたこのコラム。改めてちょいとごあいさつしておこうかと思う次第でございます。
まあ、新出発といっても“オナニーを豊かなものにするべく興味のあるエログッズを試していく”という基本的な部分は変わりません。

え? じゃあどこが変わるの?! まさかタイトルだけ変えて、内容は今までどおり「海原雄山の和服ちょう萌える」とか「新型電マキタ━━━━━y=-(゚∀゚)・∵.━━━━━ン!!」とかいうんじゃないでしょうね、ですって?

ははは、やだなあ。そんなことあるわけないじゃないですか。ははははは。

新しいタイトルを見てくださいよ。なんてったって『オナニー平和主義』ですよ。
このタイトルには、“オナニーをすることで人々の心は平穏豊かになり、争いはなくなり、ひいては世界に平和が訪れる”という深い深い私の哲学が込められているのです。
ええ、最終的には東郷健ばりに参院選に出馬することも考えております。オナニー平和党にぜひ清き一票を! No Onanie is No Life! Onanie or Die!!




……すみません、嘘です。

いやあ、WEBスナイパー編集部のI氏に酔ってクダ巻いてはみたものの、後でよく考えてみたらそんなに深い考えがあるわけじゃありませんでした。
エログッズ路線を続けていくというのも、ぶっちゃけテーマなしだと毎週連載を続けていくほどのネタがないからにほかなりません。人間としての引き出しが少ないんですよ……ほら、10年ちかくニートで引きこもってたからさ。

ということで、第一回目から見事に何を書いていいものやらわかりません。ううむ、どうしましょう。こんなことでは先が思いやられます。
そういえば『ぶらりエログッズの旅』の第一回ってどんなことを書いてたんだっけ。こういうときは初心に戻るのがいいっていうから久々に見返してみよっと。

えーと、なになに?


↑ははは、この期に及んで見合いとかしようとしてますよ、この人!

「第一回 趣味はオナニーです」か。
どうでもいいけど、言ってることが昔から一切変わってないなあ、俺。

いや、しかし……ちょっと待て。「趣味はオナニー」……そうか、これだ。私が言いたかったのはこれなんですよ!

私は常々、女子が男子ほどオナニーをしないのはなぜであろうと不思議に思っておりました。
そりゃ実際にはしてるんでしょうが、女子ってのは人前でオナニーしてるとは言わないもんです。なぜ言わないのか? そしてどうして「anan」はセックス特集ばっかりしていつまでたってもオナニー特集をしないのか?!

女の子達(まあ熟女でも老女でもいいですけど)は、きっとこう言うでしょう。

「だって、オナニーなんて恥ずかしいじゃない」

はい、それはなんとなくわかります。なんてったってシモのことですからね、どう考えたってマエストロみたいに毎週毎週オナニーオナニー連呼しているほうがおかしい。
でもね、もしかしたら皆さん、オナニーをセックスの代用品だなんて思っちゃいませんか。
オナニーはセックスできない非モテの人間が仕方なくするものだ、だからオナニーするのは恥ずかしい。そう思ってるんだとしたら大きな間違いです。いいですか。

オナニーというのは、立派な趣味です。
素晴らしいレジャーなのです!

自慢じゃないですけど、思えば私は「ああモテたい……」と思いながらオナニーしたことがありません(負け惜しみじゃねえよ)。
父親の部屋で『週刊大衆』のグラビアを見てはモヤモヤした気分になったのは確か小学校2年生あたり。その頃はもちろん「自分もいつかセックスできるんだろうか」とか「セックスしたい」なんてことは思ってもみませんでした。
今のように本格的にオナニーに取り組むようになったのは、大学に入学して独り暮らしを始めてから。しかしその時も「セックスの相手がいない」「モテない」ということと、「オナニーちょう楽しい」というのはまったく別のことで、どういうわけかその2つを関連づけて考えたことがなかったのです。

――思えば、モラトリアムな学生時代。金も暇も夢もなかったバイト時代。先の見えないフリーター時代(今です)。私を支えてくれたのはオナニー、オナニーだったのです。

一回目の連載にはそう書いてあるように、日々のオナニーは、傍から見れば暗黒期のように思えたであろう「非モテ」「貧乏」「モラトリアム」の三拍子揃った私の生活を明るく彩ってくれました。
いいオナネタを発掘するという目先の快楽のほうが、モテることより数倍大切だったあの頃……(遠い目)。
趣味というのが冴えない生活を楽しくイキイキさせてくれるものだとすれば、私にとってオナニーはまさに趣味だったわけです。
なんというか、釣りとか将棋とか廃墟めぐりとか食べ歩きとかバンドとか、そういうものと同じなんだと思ってくださればいいんじゃないかと。

さらに、いいですか。ここ重要ですよ。

オナニーは金がかからない!

釣りでも食べ歩きでも、一般的な趣味というのはいくばくかのお金がかかりますね。でもオナニーはタダです。そりゃオナネタを揃えたり電マ買ったりすれば多少の出費はありますけど、究極的には妄想力とティッシュ一枚あれば事足りる。マエストロのようにすべてを「あ、これ時給○○円分だ……」と考えてしまうパートタイム根性の塊にとっては非常にありがたい趣味といえます。庶民の味方です。

「でも、男の人ならともかく、女なのにオナニーしてるっていうのもねえ……」

いやいや、だから違うんですってば!
私に言わせりゃ、むしろ女子こそオナニーを趣味として優雅に楽しめるはずなんです。
だってね、聞いたところによると男子には「夢精」なんてものがあるらしいじゃないですか。私にはチンコがないのでよくわからないんですけど、ナース井出やドクトルチエコといった偉人の方々によると、男性の皆さんは長いこと射精をしないとタマタマにザーメンがいっぱい溜まって知らないうちに漏れちゃうんだとか。
ニキビ面の中2男子はそうならないように日夜オナニーをするわけです。こりゃ趣味と言うよりはもはや生活の一部。
それに比べて女子はどうです?
やりたくなきゃやらなきゃいい、それがなくても生活にはなんの支障もない。何かを生み出すわけでもない。でも楽しいから、気持ちいいからやる。
これこそ、趣味の境地じゃないですかっ! ねえ!!


あ、そういえば、この間オナニーしようと思って昔のエロマンガを引っ張り出してきたところ、こんなものを発見してしまいました。

「お姫さまといろいろ」

著者:塔山森
発行:1993年9月10日
出版社:フランス書院
価格:定価800円(本体777円)
版型:A5
↑塔山森先生(もしくは森山塔先生。もしくは山本直樹先生)の『お姫様といろいろ』。


開いてみると、こんな具合。



見えにくいかと思いますが、当時はわいせつ表現で成人コミックが規制されてた頃で、オマンコ部分の書き込みが白く消されてたんですよね。
で、よく見るとそのオマンコ部分が背景にランダムに貼り付けられていたわけです。せっかく描いたんだし……という塔山せんせいのサービスだったんでしょうか。

えー、それをわざわざカッターで薄く切り取って、糊で白抜き部分に貼り直してます。

……そんなにマンコが見たかったのかと問われれば、見たかったんでしょうねと言うしかありません。
見たかったんだよね……大学4年生の俺よ。そりゃ就職できないわけだ(泣)。

でも、あの日々から15年が経った今、他人に言えない恥ずかしい“趣味”は、ものすご〜くささやかながらこうして私のお仕事になっています。
私は今、平和です。

(続く)

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遠藤遊佐(C)花津ハナヨ
(c) 花津ハナヨ
遠藤遊佐 AVとオナニーをこよなく愛する三十路独身女子。一昨年までは職業欄に「ニート」と記入しておりましたが、政府が定めた規定値(16歳から34歳までの無職者)から外れてしまったため、しぶしぶフリーターとなる。AV好きが昂じて最近はAV誌でレビューなどもさせていただいております。好きなものはビールと甘いものと脂身。性感帯はデカ乳首。将来の夢は長生き。

遠藤遊佐ブログ=「エヴィサン。」

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08.12.06更新 | WEBスナイパー  >  コラム