| 毎週土曜日更新！ オナニーマエストロ遠藤の ぶらりエログッズの旅 第２６回 木こりになりたい病 文＝遠藤遊佐 ←いつもだったら「きのこの山」のフォルムを見ると股間が疼くのに……。 |
窓の外では木枯しが吹きすさび、枯葉が一枚また一枚と落ちてゆく昼下り。コタツでぼんやりと「きのこの山」を食べながらこうつぶやく三十路独身女が一人。
「ああ、木こりになりたい……」
木こりになって、山奥で一人ひっそりと木を切り倒して暮らしたい……。もしくはトラピスチヌ修道院に入って尼さんたちと毎日バター飴を練って余生を送りたい……。
そう、恥ずかしながらマエストロ、現在オナニストとしては致命的なピンチを迎えております。
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働けど働けどなほ我が暮らしは楽にならないし（すみません、嘘です。ほんとはそんなに働いてません）、最後の砦だった独身仲間の幼馴染みは来年早々結婚することが発覚するし（しかも相手は婿養子）、こんなに清らかな生活を送ってるのにまたカンジダになったっぽいし、それに……それに、昨日風呂に入る時にマンコを開いてカンジダチェックしていたら、あろうことかシモの毛に白いものが。まさか……白髪？！
ああ、やだ。やだやだやだやだやだ。こんな人生なんていや。もうあたい世捨て人になりたい……。
そんなこんなで、人生何度目かの「木こりになりたい病（別名プチ鬱）」にかかってしまったようなのでございます。はあぁぁぁぁ。
まあ、私もそれなりに長く生きてきて何度かこういうことはあったので、ほっとけばそのうち回復するということはわかってるんですが、この病気の厄介なところは何につけても欲望が低下してしまうということ。なんつーか、寝る以外何もしたくなくなっちゃうんですよね。もちろんオナニーも例外じゃありません。
うーん、マズいですよ、これは。
日々パート仕事はしているものの、基本的にはＡＶを観てレビューを書いたりエログッズを試してコラムを書いたりするのが私の日々の糧。リビドーが失せたら、それ即ちおまんまの食い上げといっても過言ではない。「そのうちなんとかなるだろう」なんて悠長なことは言ってられないわけです。
実を言いますと、先日「新宿アートセンター」さんに注文した「トリプルＧバイブ」も、このとおりもう手元に届いてるんですよ。
見てくださいよ、パッケージに描かれたこのキャッチコピー。
三枚舌がクリトリスを包み！
スウィング＆コブがＧスポットを刺激し！
尖端ローターが子宮口を直撃！
写真のお姉さん方は「私たちが考えました」とか言ってるし。
箱から出してみたら、こんなですよ！ なんなの、この桃光りしたビッグな亀頭部分！
三枚舌も相当勢いよく振動してます。もうベッロンベロンのブルッブル。
……な、なのに。
どうしていつもみたいに、ウズウズってしてこないの〜（泣）。
据え膳食わぬは男の恥。いやさ、トリプルバイブ試さぬはオナニストの恥。一刻も早くなんとかしなくては。
そこで、萎れてしまったオナニー欲を呼び戻すべく、今回の「エログッズの旅」はない知恵絞って「回春作戦」を決行してみました。
最近なんだか番外編続きみたいになっちゃってますが、まあこれも、いわゆるひとつのリアルということでご勘弁を。
えー、そんなわけでなりふりかまわぬマエストロ。まずは手っ取り早く医学に頼ろうと「プラセンタ注射」というのを試してみました。
これは、以前から愛読していた『中村うさぎvsマッド\xFB\xFC梨 ガチBLOG!』という中村うさぎさんの整形ブログに「プラセンタ注射を受けた患者さんへのインタビューで、性欲が上がったという声をよく聞く」と書いてあったのを思い出したから。
近所の病院で打ってもらえると聞いたので２日連続で打って参りました。なんでもお医者様が言うには、美容目的だと保険が効かないため、お安く打ってもらうにはなんらかの病名を付けなくてはならないんだそうです。問診の結果、肝臓疾患も慢性疲労も見られないマエストロが付けられた病名、それは……。
「更年期障害」 ｶﾞ━━(ﾟДﾟ;)━━━ﾝ!!
医者 「今は３０歳くらいから更年期の女性、たくさんいますからねー。珍しくないですよ」
でもよく考えてみたら、現にオナニー欲は減退してるんですよね。ここ数日、寝る前になんとなくマンコいじってみても濡れが悪い気が。ま、まさかね……。
そして、更年期障害のレッテルを貼られつつ打った注射の結果はというと、正直よくわかりませんでした。ははは、やっぱりなー（泣）。
だいたいですね、保険が利くようなヌルい注射で心のチンコが勃つくらいだったら１粒５千円のバイアグラの立場はどうなるんだってなもんですよ。
すみません、いくらなんでもラクしようとしすぎてました。いやあ、失敬失敬。
本気で回復したいんだったら、注射なんかに頼るより前にまず食生活を見直すべきでしょ！
というわけで、お次に試したのこちら。
えー、「とんかつ」です。
え、なぜとんかつ？ 肉で精をつけるってこと？ ひねりなさすぎないんじゃないの？ と思ったアナタ。
嫌だなあ。なりふりかまわないマエストロがそんな当たり前のことするわけないじゃないですか。
実を言うと、先日知り合いのライターさんにこんな話を聞いたんです。
「ブロイラーを使ってるケ●タッキーとか、スーパーで売ってる養殖鰻の蒲焼とか、安い養殖豚使ったとんかつとかを食べると、そういう食品には成長ホルモンが投与されてるから、性欲が一時的にアップするらしいよ」
えー、ほんとー？？
聞いた時は冷静に「一種の都市伝説みたいなもんだろう」と思ったんですが、いざこういう状態になってみると、わけがわからないまでもとりあえず試してみなけりゃという気になっちゃうのが人の情。
冷蔵庫を開けてみたら、ちょうどセール品のとんかつがあったので食べてみることにしました。しかも冷凍保存（注・うちの老母はなんでも冷凍する癖があるのです……）！
冷凍してあったとはいえ、何日か前のお惣菜をそのまま食べるのはなんとなく気が引けたので、玉葱の薄切りと一緒にダシで煮込み、卵を投入。半熟になったところで固めに炊いたほかほかご飯にのっけます。
うーん、美味。こりゃビールがすすみますな！
というわけで、結果。
スーパーの安いとんかつ（冷凍保存）も、カツ丼風にすれば非常に美味しくいただけるということがわかりました。
え？ オナニー欲？
……戻ってないです。わーん（号泣）！！
（続く）
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 （C）花津ハナヨ |
遠藤遊佐 ＡＶとオナニーをこよなく愛する三十路独身女子。一昨年までは職業欄に「ニート」と記入しておりましたが、政府が定めた規定値（１６歳から３４歳までの無職者）から外れてしまったため、しぶしぶフリーターとなる。ＡＶ好きが昂じて最近はＡＶ誌でレビューなどもさせていただいております。好きなものはビールと甘いものと脂身。性感帯はデカ乳首。将来の夢は長生き。 遠藤遊佐ブログ＝「エヴィサン。」 |
07.11.24更新 |
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