毎週日曜日更新! あの日“アイツ”を追いかけた 全ての女子たちへ! 「腐った遺伝子」 第20回 文=早川舞 スーパー戦隊シリーズ 30作記念 主題歌コレクション 電撃戦隊チェンジマン [Limited Edition] レーベル:コロムビアミュージックエンタテインメント (C)石森プロ・テレビ朝日・東映AG・東映 |
せっちゃん、本誌をご愛読の方はご存知のことと思いますが、彼女は泣く子も勃起する現役コスプレイヤー。しかも、どうもセクスィー系がお得意な様子。そんな彼女を頼らない手はない、ということで、さっそくWEBスナイパー編集部のIさんと一緒に彼女を訪ねることにしました。
ワタクシ、彼女の、コスプレイヤーでしかもスナイパーで活躍中というプロフィールを伺って、まぁきっと中央線沿線あたり、そうだな西荻窪あたりに住んでんじゃないの?とか勝手に考えていたんですが、話を聞いてみたら何と車で2時間半かかるところにご家族と住んでいるという……。
く、車ですか……くるまで行くのですか……。
非常に残念なお知らせなのですが、私は乗り物酔いが激しいのです。酔ったことのない乗り物は自転車と馬と男ぐらいです。同列扱いだよあははは。あ、でもM男馬に乗って酔ったことはある。二日酔いのときだったけど。ちなみに山手線でも酔ったことがあります。飛行機ではスチュワーデスさんの居場所を確認していないと落ち着きません。
どんな乗り物でも酔える自信がありますが(だからそれは自信とは言ry)、個人的にいちばんありえないと思う乗り物は特急あずさですかね。そんなに乗ったことはないのですが、乗るとかなりの高確率でゲロ直前まで行きます。あぁ、またゲロの話になってしまった……。
私、けっこう金の亡者なので、隣にゲロ好きのM男が乗っていて、ゲロしたらオプション代が取れるとかだったらいいんですけど、世の中そんなにうまくいかないもんですからねぇ。あ、逆の発想で、ゲロ好きのM男と一緒のときに乗ればいいのか。
あのねぇ、そもそも揺れ方がおかしいんですよ。山ん中を削って作った道だからしょうがないのかもしれないけど、車体がなんか斜めになるときとかあるんですよ。それで、そのままで相当揺れるんですよ。そりゃゲロですよ。8時ちょうどのあずさに乗って、私は私はあなたから旅立ったと思ったらゲロですよ。超かっこ悪いですよ。大体8時って早すぎですよ←もはや何に怒っているのかよくわからない。
そんな車へのプレッシャーがたたったのか、それとも普段しないような早起きをしたのがいけなかったのか……当日、起きるとともに胃を締めつけられるような腹痛に襲われて、いきなり待ち合わせ時刻を1時間遅刻。のっけからこんなんとは……多難な前途を予想させます。
↑乗り物に長時間乗るときには手放せない酔い止め薬。初めて買ったタイプだったんですが、オレンジ味という甘い言葉にだまされました……。「しいて言えばオレンジ風味と言えなくもない」的なまずさ。気勢が削がれました。つぅか薬の味にうじうじ文句言ってる三十路も何だかな。
そんな私に文句も言わず、新宿で待っていてくれたIさんと一緒に(ホントありがとうございます。すいません)、まずはせっちゃんのご家族にお渡しする手土産を物色しに、某百貨店に突撃しました。
そう、一人暮らしだったらそんな気を使うこともないのですが、相手はご家族と同居。ここは手土産は欠かせません。
↑久しぶりに入ったデパ地下。こんなトレンディなところには最近とんと行ってませんでしたよ。平日の午前中は閑散としたのどかな雰囲気。いたるところから漂ってくる上品な空気に気圧されながら前に進みます。ちっこいチョコが3個で1000円とかそういうファックな値段設定のお菓子などは、どこか宗教的なものすらも感じさせる自信と誇りを湛えていて神々しい。そして食べてみると本当においしいところが憎い。庶民にはまぶしすぎます。
皆さん、手土産のこと真面目に考えてますか? 私もIさんに言われて、自分の青さをつくづく恥じたのですが、手土産って戦争なんです!
相手の立場や人となり、相手がその手土産を振舞うであろう人々、状況、場所など、相手を取り巻くすべての条件を加味した上で選ぶのでなければ、失礼に当たるときすらある、それが元で信頼を失うこともないとは言いきれない……。
そう、手土産って戦略なんですよ。外交なんですよ。失敗したら斬首されて、敵国の城主の絶縁状や挑戦状がその首にくくりつけられて送り返されるんですよ(三国志とか読みすぎ)。
↑手土産・イズ・ウォー。雑誌に掲載されたとか、何か賞を取ったとか、店のおすすめだとか、そんなことで選ぶ手土産はあなたの身を滅ぼすであろう。見るべきは手土産そのものではなく、手土産を受け取る相手と、その環境なのである。それを忘れると、技術に走り心を忘れたSMプレイのごとく後味の悪い思いを相手に残すことになる。←よしSMにつながった! 写真はそんなことも忘れて「ブルータス・グランプリ受賞」のお菓子に伸ばした私の手。爪が黒いのはバンドマンだから! いや、おいしかったよ(自分の分はしっかり買った)。
まぁそんな血なまぐさい話はさておき(なんで手土産のお菓子の話が血なまぐさくなるのかもさておき)、デパ地下を歩き回った私とIさん。ご老人のいるご家庭ということで、ご家族用に和菓子の詰め合わせと、せっちゃん個人に洋菓子の小さな包みを買っていくことにしました。
↑しかし最近ホラ、「スイーツ(笑)」って流行ってますよね。なんでみんなそんなにスイーツ(笑)スイーツ(笑)言っているんだろうと思っていたんですが(あ、「(笑)」はいらんのか)、こうやって見てみると確かにスイーツって言いたくなる。なんか存在自体が浮世離れしてるもん。お菓子とか言ったら、現実に引き戻されちゃうもんね。
現実に夢を見られなくてやおいに夢を見ていた腐女子と同じベクトルなんですよ。お菓子とか言っちゃうと、おばあちゃんが食べてる大福と同じになっちゃうから、やっぱりスイーツって言わないと!
次回はスイーツ(笑)片手に、いよいよせっちゃんちに乗り込みます!
(続く)
早川舞 世界、特にヨーロッパのフェティッシュ・カルチャー関係者との交流も深い、元SM女王様フリーライター。だが取材&執筆はエロはもとよりサブカルからお笑い、健康関係まで幅広く?こなす。SMの女王様で構成されたフェミ系女権ラウドロックバンド「SEXLESS」ではボーカルとパフォーマンスを担当。 現在、フェティッシュ・ミックス・バー「ピンク・クリスタル」に毎週木曜出勤。
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08.02.24更新 |
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