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嗚呼! 女性が豪快に放つ「おなら」の芳しいエロティシズムよ!!

取材・文=井上文
取材協力= 『ファートフェチサイト』

おなら専門サイト『ファートフェチサイト』の管理人・ISHIHAR氏に訊く禁断の芳香が持つ魅力、そしてオリジナル放屁映像で表現する理想のおならとは……。究極的マニアDVDのポテンシャルと意義を探る。
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↑オリジナル放屁ドラマ『屁ぶりディ』より(以下同じ)。主人公の握一屁(にぎりいっぺい)がお見合いに。すると相手の女性が自分の父に放屁した上、握一屁にもブリッ! なぜか料亭の仲居までもが客の顔目に尻を押しつけてブリッ!

ブリリッ、バボゥッ、ブジュウゥッ。豪快におならをする女性たち
おならフェチのことを「ファートフェチ」と言い、マニアは世界中に存在する。
長年にわたって女性のおなら映像を収録&蒐集し続けている男性がいる。ウェブサイト『ファートフェチサイト』(以後『FTC』)の管理人・ISHIHAR氏である。「ファート」(fart)とはもちろんおならのこと。おならフェチのことを「ファートフェチ」と言い、マニアは世界中に存在する。しかし一口に女性のおならと言っても様々だ。スカトロプレイの一部としてのおならなのか、SMの羞恥責めとして強制的にさせるおならなのか、自分が無理やり嗅がされるおならなのか……。

ISHIHAR氏は『FTC』を通じて全国の同好者に映像の販売を行なう個人業者でもある。氏自身が熱心なマニアであるため、作品は完全に自分の嗜好に沿った本物のマニア映像だ。したがって、その嗜好を持たない人はともかく、購入を考えている同好者にとっては氏がどんなおならを愛しているかを知ることが重要になる。

そこで今回は、『webスナイパー』読者の中にいるファートフェチ(とその予備軍)に属する方々に向け、ISHIHAR氏の愛するおならの世界をメールインタビューで紹介したい。氏の作品が個人的なこだわりに裏打ちされたクオリティとオリジナリティを持ち続ける限り、その領域をフォローできる人は他にどこにもいないのだ。いわゆる作品紹介としてのみならず、誰かにとってのオアシスの発見につながる紹介になれば幸いである。

↑路上や公園のベンチ、エレベーターの中で見知らぬ女から屁を嗅がされる男たち。嗅がされた後はたいてい昏倒する。




Q、『ファートフェチサイト』の文章はおならへの愛情が行間から立ち上っていてパワフルですね。しかしISHIHARさんとおならとの関係がいつから始まったのか、なぜおならが好きなのかという個人的なことは書かれていません。まずお聞きしたいのですが、ISHIHARさんがおならの魅力に目覚めたきっかけは何だったのでしょうか。

A、きっかけは小学生の時、学校の先生(26〜28歳の女性)から何かの罰でおならを嗅がされたことがそうだと思います。びっくりしたのが先でしたが、以後、その出来事がどうしても忘れられなくなりました。当時は今と違って先生には威厳がありましたし、多少の体罰も美徳とされている時代でした。だから傷ついたりはしませんでしたが、今の人生があるのはその先生のせいではないかと。女性の大きなお尻を意識するようになったのもその頃からでした。

Q、女性のおならが好きだという人は「webスナイパー」の読者にもいると思うのですが、興味はあっても踏み込めないという方も多いような気がします。言葉の端々からおならが大好きという気持ちが滲んでいるISHIHARさんにとって、女性のおならの魅力・快楽のツボとは何でしょうか。また、一口におならと言ってもいろいろな質のものがありますよね。シチュエーション、音の種類、匂いの種類等々……ISHIHARさんにとって理想とするおならについて詳しく教えて下さい。
?
A、まず、私が好きなのは女性が自分の意志で堂々とするおならです。格好は敢えて着衣のままで、こちらにお尻を向けてするおならがいいですね。あとは男性(女性でも可)の顔面にお尻を密着させておならをかけている姿も好きです。匂いも良いのですが、どちらかというと音の方が大事です。それも大きな爆音です。こんな綺麗な可愛い女性のお尻からこんなおならが出ている――という「ギャップ」に惹かれているのだと思います。


↑部屋の中でゲームに興じつつ、凄い勢いで屁をこきまくる放屁姉妹。庭で何やら音がしたと思ったら、干してあった下着の匂いを嗅いでいる怪しい男を発見。


Q、おならの魅力に目覚めてからの経緯についてお聞きします。ご自身で理想のおならを撮影するようになる前、ISHIHARさんはどんなところにオアシスを求めていましたか? 雑誌、ビデオ、インターネット……女性のおならに関する情報は今も基本的にあまり豊富ではないように感じられるのですが。

A、そうですね。自分の理想とするおならに巡り会うのは大変です。最初は『CUBE』というスカトロビデオメーカー(残念ながらこのメーカーは潰れてしまいました)の作品を夢中になって見ていました。当時、スカトロというジャンルがやっとビデオで扱われるようになった頃で、女性のおならを見るにはスカトロ映像の中から探し出すしかなかったのです。ただ、大抵のおならシーンは女性が男性にむりやりさせられていたり裸になっていたりしましたから、理想と違っていて歯がゆい思いをしたのも事実です。ですのでとにかく根気強く、関連がありそうなビデオ映像を常にチェックするようにしていました。年間1000本以上のビデオを見ていたと思います。
あとは海外にも情報を求めていました。ビデオ女優が自画撮りのおなら映像を販売しているサイトもありますし、『Fart Brazil』(ブラジルのファートフェチビデオメーカー)や『IBN』(ミストレス、フェチものが充実した老舗のビデオメーカー)、『GUFA』(拷問、スカトロものが熱いドイツのビデオメーカー)等、おならを収録した映像を多くリリースするメーカーがあります。ただ、それでも着衣での放屁シーンはなかなか見つかりません

Q、その後、ご自身で撮影をされるようになったきっかけはなんでしょうか。

A、もともとは、『CUBE』を始め、『アロマ企画』や『V&Rプランニング』等、いろいろなビデオメーカーに女性のおならビデオのリリースをお願いしていたんです。しかし当時は相手にもされませんでした。10年以上前のことです。そんな折にあるお店でビデオカメラを触っていて、そうだ!と思いついたのが始まりです。人にお願いしても出来ないのなら、自分で撮影してやろうと。その後は可能な範囲でいろいろな女性におなら撮影の依頼をしました。雑誌『お尻倶楽部』(三和出版)や『ベビーフェイス』(メディアソフト)等でモデルを募集したりもして、サイトを立ち上げる前に約600人くらいの女性のおならを夢中で撮影しました。

↑男(握一屁の見合い相手の父)を部屋に連れ込み、罰として交互に屁を嗅がせる姉妹。男の顔を自分の尻に押しつけ、何度となく湿った屁を放ち続ける。



Q、『FTC』を立ち上げたのはいつですか? また立ち上げた理由を改めて教えて下さい。

A、サイトを立ち上げたのは1999年になります。その前は、撮影したおなら映像を、同じように撮影している方々と女性の許可をもった上で交換して楽しんでいました。それがある時、交換をしていた同志の方々から「もう交換するほど映像がないので、お金で売って欲しい」と切望されたのと、私自身が少しでも多くの女性のおならを撮影・コレクションしたかった(資金が要ります)、また、ちょうどインターネットの普及もしていた頃だったので、サイトを立ちあげてそこで自分の作品リリースすることにしたのです。

Q、リリースする作品を撮る上で、ISHIHARさんが特に大事にしているポイントを教えて下さい。

A、私は着衣のままでするおならが好きですから、自分で撮っているFTC作品(他に女性自身の自画撮り作品もあります)には女性の裸のシーンがほとんどありません。お尻の形がしっかりわかるようなコットンの下着や、セーラー服、体操着ブルマー、ジーンズ、パンティラインが出るようなパンツ姿になってもらうことが多いです。また、おならの音が重要ですので、大きな爆音を収録出来るようにマイクを工夫しています。これだけのおならをすると下着は汚れるだろうな……とよく想像しています。

↑場面の変わり目でたびたび登場するオリジナルCM。女性が自分の放屁エピソードを話し、「女がおならして何が悪いの? 私は堂々とおならします」とカメラに向けて放屁するものが多い。



Q、サイトの文章によると、出演女性のほとんどは自ら出演を希望してきた方だということですね。撮影にあたってのご苦労、理想と現実、これから出演してくれる女性に望むことを教えて下さい。

A、おなら撮影ですので、やはり本当の理想的なおならを収録するまでかなりの時間がかかります。撮影当日にヨガをさせてモデルの腸を刺激することもあります。こればかりは普段からおならの出やすい食べ物を食べてもらったり運動してもらったりして、あとは根気よく女性におならを出して(こいて)もらうしかありません。

Q、『FTC』にはたくさんの作品(シリーズ)がありますね。今のところ全部で何本あるのでしょうか。また、お勧めの作品や人気の作品など、いくつか内容を紹介していただけますか? 個人的には『屁ぶりディ』『屁日記』『オナラウーマン』『美少女よ大屁を放て』などが気になります。

A、今リリース中の、『ファートフェチサイト』のみで通信販売している「FTC作品」は約120タイトルを越えています。ビデオ店で購入出来る「FTCTURBO作品」(『ファートフェチサイト』からも購入出来ます)は10作品です。「FTC作品」は基本的に1人の女性のおならを撮影している『おならウーマン』シリーズ、2〜4人の女性を個別におなら撮影している『美少女よ大屁を放て』シリーズ、女性にビデオカメラを預けて女性自身が自分で自分のおならを撮影する『屁日記』、『マイスイートファート』、『プリティーファート』等の自画撮りシリーズ、あとは最も高価格の『屁ぶりディ』をはじめ、『女屁社会』、『屁祭り』、『屁なるティ』、『屁っぴり腰』等、女性が男性におならを嗅がせたりするドラマ仕立ての企画物があります。全て女性のおならファンの方には楽しんで頂けるものと思います。


↑エレベーターに乗ろうとする青年に自分の握りっ屁を嗅がせて失神させ、部屋に連れ込む女。部屋の中には一人女がいて、二人で青年に屁をかけまくる。


Q、最後の質問になります。『FTC』を立ち上げて良かったこと、今後こうしていきたいという展望を教えて下さい。

A、良かったことは、本当に女性のおならを愛する多くの方と知り合えたこと。また、作品を販売することによって、新たな作品をどんどん制作できるようになったことです。しかし、仮に作品の販売がストップしたとしても、私は女性のおならをずっと撮影し続けていくでしょう。今後の展望としては、現在すでに数本リリースされていますが、ハイビジョンでの撮影に力を入れていく予定です。美しい女性のおならを業務用ハイビジョンビデオカメラと業務用ステレオマイクで収録し、ブルーレイ作品としてリリースしていきたいのです(DVD、VHS版もあります)。また、サービスとして、FTC作品を多く購入して頂ける方には特典を設けています。興味のある方は是非お問い合わせ下さい。今後ともよろしくお願いします。


↑普段着の他、コスプレ姿での放屁も披露。青年は次第にもうろうとしてくるが、女二人は屁をするほどにキャッキャとはしゃいでパワーアップしていく。


少数派を自認する嗜好を持つ人には、それがどんな嗜好であれ、ISHIHAR氏の言葉に少なからず共感する部分があったのではないだろうか。少ない情報、得られにくい理解。だからこそ、マニア同士でなければ絶対にフォローできない領域というものは、大手メーカーがマニアックな嗜好を扱うようになった今でもやはりあるはずだ。氏の孤軍奮闘の成果を利用する人はどんどん利用して欲しい。

今回、取材にあたっては「FTC」史上最高価格(23,000円)という『屁ぶりディ』を鑑賞させてもらった。主要キャラである握一屁(にぎりいっぺい)を中心にして繰り広げられる、1時間15分のおならドラマだ。多くのサブキャラクターも登場するが、男は全員おならに対して複雑な愛情を持っており、女は全員豪快なおならをする。そんな面々が時系列にそって小さな人間模様をいくつも展開し、おならまみれの日常をささやかに生きるという内容である。

そこにはISHIHAR氏のこだわりがたっぷりと詰まっている。握一屁の見合い相手が目の前で豪快にするおなら、公園のベンチでたまたま横に座った女が片尻を上げてするおなら、見合い相手の父が下着泥棒の真似ごとをして、その家の女性住人(娘の友達)2人に罰として嗅がされるおなら、一屁と同じマンションに住む男が謎のコスプレ女にさらわれて無理やり浴びせられるおなら、折に触れて挿入されるおならCM(「女が人前でおならして何が悪いの?」とカメラに向かって何人もの女性がおならをする)等々、「着衣」で「堂々」と「爆音」を轟かせて一切恥じることがない放屁シーンが盛りだくさんだ。

料亭の仲居までがおならをして、ニコリともせずに去っていく。その世界は明らかにコミカルだが、服装やシチュエーションに日常性をからませていることは、氏の言う「ギャップ」の魅力や、学校の女性教師におならを嗅がされたというエピソードが醸すドキドキ感と深く通じている。もし貴方がファートフェチの持ち主であれば、もっとエキサイトできるマニアックな描写を様々な細部に見つけ出すことができるだろう。

ブリリッ、バボゥッ、ブジュウゥッと、豪快におならをする女性たち。『ファートフェチサイト』ではおならの撮影に協力してくれる女性を随時募集しているという。興味のある女性はサイトから直接ISHIHAR氏にメールを。そしてオアシスの匂いを嗅ぎあてた貴方は同士への熱いエールを。


※実際の商品には掲載図版のようなモザイクは入っておりません。

文=井上文


『ファートフェチサイト』
http://www.ladyfart.com/

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井上文 1971年生まれ。SM雑誌編集部に勤務後、フリー編集・ライターに。猥褻物を専門に、書籍・雑誌の裏方を務める。発明団体『BENRI編集室』顧問。
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09.03.27更新 | あぶらいふ  >  マニアサイト探訪