The
ABLIFE January 2012
窮屈な毎日に縛られて気持ち悪くならないためのゆるやかな処方箋
黒い恥毛の奥深く、まばゆい女陰から迸る黄金色のオシッコを百薬の長と崇める稀代のネクタール（神の酒＝おしっこ）愛飲作家が、自由闊達、繊細至極、奇々怪々、博覧強記の知性に加えて、百花繚乱の体験談を交えて読者諸兄からの質問・相談に答える新連載。内容・ジャンルは自由。ネクタール＋言葉の免疫で、貴方が今を生きるためのヨスガを紡ぎます。
★ご質問、ご相談案件の投稿方法が簡単になりました！ 個人情報のご記入は一切不要です。
Consultation of life to drink delicious urine. For boys and girls.
第29回の受付案件
137、「パイパンの女」
138、「戦後の童貞事情」
139、「オシッコの飲ませ方」
140、「妻に浮気をして欲しい」
141、「そもそもの話」
137、「パイパンの女」
相談に乗ってください。付き合っていた男性に「浮気防止」の口実で下の毛を全て剃り落とされ（私は浮気をしていませんでしたし、するつもりもありませんでした）、そのこととはまったく別の理由で彼と別れることになった後、まだ毛が生え揃わないうちに新しい男性と恋に落ちました。私としては、早めに体の関係を持って既成事実を作りたいと思っているのですが、アソコはまだザラザラの状態です。先方も積極的な人ですし、変に焦らして逃がしてしまうのが怖いので、いっそのことまた綺麗に剃り落としてベッドインしてしまおうかと……。そこでお聞きしたのは、下の毛を剃っている女の印象です。その男性には「（毛がないほうが）スッキリして気持ちいいから」とでも言おうと思っているのでが、信じてもらえるでしょうか。パイパンの女=スケベ・変態という印象を持たれないかどうか心配です。初めて寝る女がパイパンだった場合の気持ちを率直にお聞かせいただけないでしょうか。（店員／瑞希）
平安時代の医学全書『医心方』によりますと、「大清経方」という書物の中で好女（こうじょ=美人の意）について、
「陰上無毛」 陰部に毛がない
「多精液者」 愛液を多量に出す
とありまして、昔から美人はパイパンということになっております。
参考文献『秘籍江戸文学選（六） 医心方房内』
校注=山路閑古 出版社=日輪閣 発売日=1975年
校注=山路閑古 出版社=日輪閣 発売日=1975年
彼女を大股開きにしたところ、なんと、モシャモシャ山盛りインモーがない。赤ちゃんみたいにツルツル……。一筋の美しい陰裂とはいかないけれど、肥大した肉芽がまるで赤ちゃんペニスみたいに突起している。
「彼に剃られちゃった」
あなたサマと同じ浮気防止のために、陰毛を剃り落とされてしまったのですヨ。
ふかしたてのオマンジュウのようで、おいしそうったらありゃしない。
あたたかく、ふんわりと、なめらかに、深々と私の顔を埋め込んだと思し召せ。
それまでの彼女のお股ときたら、ものすげえボウボウ陰毛で、お舐めしているのかインモーを食べているのかよくわからない。
陰毛をかきわけきかわけ、やっとソーニューしたとしても、そのスゲエ陰毛が、かよわきオチンチンにからみつき、鋭く切りつけ、イタイったらありゃしない。出血。
それが、彼の「浮気防止」のおかげで、キョーフのインモーにじゃまされずに、天使のツルツルパイパンに安心してお舐めでき、毛切れ出血の心配もなく、スッポンスッポンといきまして、彼女をヒイヒイとよがらせ、お小水までチビらせたのであります。
彼女のインモーを剃って下さった彼に、感謝したしだいであります。
だけど、すぐ発芽してしまいます。
「ザラザラ」でお舐めしようにも顔が切られそうな鋭い発芽です。
「早く彼に剃ってもらえよ」
「そうする」
138、「戦後の童貞事情」
芳野先生、初めてお便りいたします。当方、恥ずかしながら34歳にして未だ童貞です。僕の周囲にも同年代の童貞が多くおり、皆、一生童貞かも知れないとなんとなく諦めたような気持ちでおります。そんな僕が童貞仲間を代表して先生にお聞きしたいのは、これは（いい年をして童貞のままでいる男がゴロゴロいるというのは）最近だけの話なのか、それとも昔からそんなものだったのか、ということです。イメージでは、先生のお若かった頃のほうが、皆、早くに童貞を捨てていたのではないか、どんなに内気といっても30歳を過ぎて童貞のままでいるなど、異常と言われても仕方のない感じだったのではないかと……。安心したいような、怖いような気もしますが、歴史的に見て自分の童貞がどんなものなのかを知っておきたく思います。先生、かつての童貞事情というものを教えていただけないでしょうか。歳も歳ですし、ふと深刻に自己嫌悪に陥ることがあり、場合によっては、もう少し真剣に童貞を卒業することを考えたいとも思っております。（会社員／J）
私は浅草吉原に泊まっては、そのまま大学に通ったりしていましたから、童貞喪失は吉原遊女。私の青春は、赤線青線放浪と「奇譚クラブ」。
もともと「歴史的」にみても、日本ぐらい男女のSEXにルーズな国はめずらしいのではないでしょうか。そう思いますヨ。
58年の「売春防止法」のおかげで、なんでもありのSEX産業が花盛りになり、シロートとクロートの区別がすっかりなくなってしまいました。
トルコ風呂（現ソープランド）、ラブホテル、SMクラブ、エンコー、なんとかサイト……。
それにつれて、結婚しない症候群、セックスレス、中性、不倫……。
それにつれて、性病の増加。梅毒、淋病、エイズ、クラミジア……。
要するにSEXしたければすぐできるわけネ。
何もしないで、ひたすら童貞を守っている人は別ですけど。
結婚制度というのは、童貞と処女のボクメツだと思うのですが、結婚したがらない人が増えてしまったらしいし……。
もっとも結婚してもSEXレス夫婦だしネ。
私の知人には、姉に童貞を奪われた男がおります。うらやましい。
高校生の時、クラスメイトの処女と合体した童貞男もおります。よくヤレタ。
近所のオバサンに、童貞を食べられてしまったり、まあ、いろいろな男がおりますナ。
童貞であろうとなかろうと、それほど人生に深く関係してくるとは思いませんけど。
童貞のままだっていいじゃないの。サバサバしていてよろしい。
参考までに――
No.33「童貞でとにかく何もわからない」
No.34「SMパートナーどころか、恋人すら見つからない」
139、「オシッコの飲ませ方」
芳野先生に質問です。こんな悩みを誰に相談しようかと思っていましたが、こんなにぴったりの場所があったと知って驚きながらメールしています。質問というのは、彼に「お前のオシッコが飲みたい」言われて、どうしたらいいか分からないということです。彼が飲みたいなら飲んでもらっても構わないのですが、その飲ませ方が分かりません。彼は「直接飲むから、俺の顔に跨ってしてくれ」と言っていますが、私としては、オシッコが出てくるところを見られるのはとても恥ずかしいので、「直接」はちょっと……という感じです。芳野先生の文章を読むと、みなさん直接という感じですが、（男性の側が）目を閉じたり目隠しをしたりという工夫があったりしたこともあるのでしょうか。恥ずかしがりの女性が芳野先生にオシッコを飲まれちゃった時のことを教えていただけると助かります。今のところ、私としてはコップなどに移してから……というイメージですが、それでも満足してもらえるかどうかということも心配です。（学生／真菊）
彼が「俺の顔に跨ってしてくれ」というのなら、別に「目を閉じたり、目隠し」したりする必要はございません。
彼の顔を、あなたサマの馥郁たるオ○○コ（失礼）で圧し潰し、彼の口にオシッコをしてしまえばいいのです。
「オシッコが出てくるところ」なんて、彼に見えるハズがありません。
ただし、彼が飲むのが下手ですと、ドッと大量に放出しますと、あふれかえって、あなたサマのお股から彼の顔はビショビショになります。
彼がむせてむせて息がつまり、失神しても知りません。
飲むのも飲ませるのも、テクニックをみがかなればいけません。
これで、相思相愛がわかります。
あまりにも飲むのが下手でしたら「コップ」で飲ませるより仕方ありません。
No.02「オシッコと健康」をごらん下さい。
テクニックがいらないのは、浴室で彼の全身にオシッコをかけてしまえばいいのです。目も開けていられないで、彼は自然に飲んでしまいます。美肌になります。
これをゴールデンシャワーと申します。
この件につきましては、開高健の遺作「一滴の光」（文春文庫『珠玉』に所収）をお読み下さい。
 |
140、「妻に浮気をして欲しい」
44歳の男です。私は妻との性交時、妻が他の男に抱かれている姿ばかりを想像しています。そうしないと興奮できないのです。妻と結婚する以前、つまり他の女性と付き合っていた時もそうでした。ずっとそのようにしてきたので当たり前のことだと思っていきましたが、最近、本当に妻が浮気をしてくれないだろうかとまで考えるようになり、ふと自分に疑問を覚えました。私のようなタイプの男は、世の中に大勢いるものなのでしょうか。仮に異常なことだったとしても今さらどうしようもないことですが、近頃、欲望がとみに嵩じてきていて、不安を感じております。芳野先生のご体験から、私を診断して頂けないでしょうか。（公務員／U）
SEXに正常も「異常」もございません。
なんでもありでございます。
「大勢」いるかどうかは知りませんが、私と奥サマをわざわざラブホテルに送り込んだ知人もおりましたし、私を奥サマのベッドに残して外出してしまった知人もおりましたし。
皆サマ「妻の浮気」をこしらえていらっしゃいました。
おかげさまで、奥サマを中心の三角関係を楽しむことができました。人妻はすばらしい。
No.44「寝取られ男の歩むベき道」をごらん下さい。
診断――
種村李彦・著『ザッヘル=マゾッホの世界』（平凡社ライブラリー）をお読み下さると、あなたのモーソーは消えてしまうことでしょう。
 |
141、「そもそもの話」
生きることって、何が楽しいんでしょうか。自分がどうして生きているのか分かりません。死んではいけないんでしょうか。その、そもそものところが分かりません。（ニート／さいとう）
君は完全に病気デス。感情等をコントロールする神経伝達物質の激減による気分障害、うつ病というわけ。
自殺する人に多い。
「自殺14年連続3万人超」
2012年1月11日 朝日新聞朝刊
「年間3万人もの自殺せざるを得ない事態は異常」とありますが、これには、高齢者の自殺と思われる交通事故死は入っておりません。だから、もっと多いのでしょうネ。
記事を読んでも、自殺の原因はわかりません。
ある男が、首を吊るために、松の枝にぶら下がったのですが、老木だったため、枝が折れて落下してしまった。
「ああ、おどろいた、死ぬかと思った」
（続く）
皆様からの相談・質問を大募集!
ご質問・ご相談案件を寄せてくださる方は、下の「投稿入力画面へ」より入力フォームをご利用下さい。個人情報のご記入は一切不要です。
尚、郵送の方は下記の宛先まで、葉書か封書にてお願いいたします。
【郵送宛先】
〒101-0065
東京都千代田区西神田3-3-9 大洋ビル4階
株式会社 大洋図書
WEBスナイパー編集部「あぶらいふ」係
関連記事
ABLIFE INFORMATION 『あぶらいふ』が貴方からの投稿を待っています！
芳野眉美 作家・ネクタール愛飲家。1952年、『奇譚クラブ』に高校３年生の時に書いた小説「孤独なFANTASY」が掲載され、デビュー。翌年２月号の「硝子便所」で評価が固まり、以後ネクタール（神の酒＝おしっこ）を題材にした小説の元祖として多くのマニア読者に指示される。また「あぶいらいふ」での連載「芳野流神酒譚」で綴られたファンタジックなまでに刺激的な実体験は、数多のファンに衝撃を与えた。現在は『ＳＭマニア』（マイウェイ出版）にて不定期に新作を発表している。