The
ABLIFE―Abnormal Dilettante Magazine―
月一更新で贈るオール・アバウト・インモラル人生!
読者投稿欄「あぶらいふ」は、「この場」があることで生まれる創作意欲、コミュニケーション欲、そして読者を交えたフラットな交流に意味を求めるインターネット上の広場です。同性愛・自慰妄想・緊縛・露出・各種フェティシズムにまつわる体験談、小説、意見、呟き、絵画、写真など、貴方の個性的な性表現を、ジャンルを問わず募集&掲載しています。「スナイパーSNS」と併せてパワフルにご活用下さい。
2011年2月の投稿作品 NEW!
「赤い耳」NEW!画=ナカノテツ
「堕落学園」NEW!画=永田徹山
「桃色の眼差し」 画=緒結び
「Dの字吊り」 画=RIO
「刃物で人を傷つけたい私」 文=由見谷紀子
31歳の女です。私には今まで誰にも言えなかった性癖があり、思い悩んでいます。人を刃物で傷つけることに快楽を覚えるという性癖で、実現させることが許されない欲望です。
欲求不満の代償的充足としてのサディズムではないか、というのが一般的な解釈のようですが、私には普通の性的願望はほとんどありません。セックスの代償行為ではなく、もっと根源的に刃物で人を傷つけたい願望が備わっていると思えてなりません。
刃先がきめ細やかな肌を滑り、血の筋をスウーッと作る瞬間を思うと、私は全身がしびれるようなオルガスムスを感じます。ただし、自分の肌を傷つけたいとはまったく思いません。
このような性癖を持つに至ったきっかけも、特に思い当たることがありません。ノーマルなセックスは可能ですが、うるさく感じられ、性行為中に相手を傷つけてしまう心配のほうがより強く心を支配しています。
殺意とはまったく違うこの欲求を鎮める方法はないものでしょうか。SMプレイも考えましたが、私の願望はコミュニケーションとは違うもののように感じられ、このような女に肉を切らせてくれる人がいるとも思えません。
「日常生活に入り込んだ拘束」 文=Mみどり
「拘束」というと、縄で後ろ手に縛られていたり、手枷足枷を嵌められて動けない情景を想い浮かべるかもしれませんが、そうした非日常的な世界の話ではなく、ごくありふれた日常生活から見つけ出せる「拘束」について書いてみたいと思います。
あまり大きな声では言えませんが、私はしょっちゅうギックリ腰になっています。何故、大きな声で言えないのかと言いますと、たぶんに自業自得のところがあるからです。この5年間で20回近く、ひどいときは2カ月に3回ということもありました。特に重労働をしているわけでもありませんし、不自然な姿勢をとっているわけでもありません。頻繁なわりには、いつも重症なんです。
何しろ、布団から起き上がるにしても、1時間以内なら軽症の部類、3時間、4時間かかるのが普通で、6時間かかったことさえありました。巷では、這ってトイレに行った、なんていう話を耳にしますが、私には、「うそっー」としか思えません。寝返りを打つことさえ、体の下に入った毛布を取り除くことさえ、激痛との戦いなのですから。
そんなわけで、枕元にはいつも紙オムツが置いてありますし、足元の柱には、掴まり立ちが出来るようにロープが垂れ下がっています。
ギックリ腰にならない方法、それはとても簡単なことなのです。最近気が付いたのですが、ギックリ腰になる前日、必ずオムツをして外出しているのです。えっ、それが理由?と思われるかもしれませんが、私の場合、オムツカバーの上からロープでウエストと大腿部を長時間縛っていますので、それがギックリ腰の引き金になっているみたいです。
ですから、オムツをして外出した翌日は、腰痛防止のコルセット(整形外科でもらった物)を一日中着けて生活しています。このコルセットは、綿テープ使用なので、かなりきつく下腹部を締め付けることが出来、その拘束感はウエストニッパーの比ではありません。おかげで暴飲暴食が出来なくなり、ウエストが3サイズダウンしてしまいました。ご存知かと思いますが、ボトムスにしてもガードルにしても、3センチピッチですから、9センチ細くなったことになります。
それで、いつも思うのですが、女性は日常的にブラジャーとかガードル、ウエストニッパー、ボディスーツといったファウンデーション(体型を補整する下着)で体を締め付けられているので、拘束されることに対して寛容になっているのではないでしょうか。
確かに手足は自由に動かせて、拘束とは無縁のように思われますが、ファウンデーションによって胴体部分を長時間圧迫され続けていると、何かに反発したり、抵抗したりする気持ちが萎えてゆきます。
しかも毎日のことですから、無意識のうちに拘束されることを受容してしまう体質になったとしても、それは仕方のないことだと思います。ですから、時としてワンサイズ小さめのファウンデーションを使用して、日常生活の中で密やかに拘束体験をしてしまうことがあるのです。
そしてもう一つ、縄や拘束具とは無縁の「拘束」があります。私はマンション暮らしをしていますが、どんなに厚手のカーテンをしていても、陽光が洩れてきて目が覚めてしまいます。しかも、隣が駐車場なので騒音も気になります。そうしたことで、目が覚めるのは自然の摂理なのかもしれませんが、私にとっては不快以外のなにものでもありません。そこで、私なりにとんでもない対策をとっています。
私は、耳栓とアイマスクをして寝ています、耳栓は、4個500円の国内メーカーのもの、アイマスクは、昔、1個600円で売られていた(今では100円ショップで売られていますが)普通の品物です。
問題は使い方です。アイマスクのゴムを左右の耳に掛けて寝ても、朝になると外れていることが多いものです。その対策として、スカーフを被って寝ているという話を耳にしますが、要はアイマスクが外れなければいいわけです。ですから、SM風にアイマスクの上からロープやタオルで縛るという発想もあるわけですが、相性もあって案外上手くいかないものなのです。つまり、アイマスクの上からは縛りにくいという問題と、枕を使用してみると後頭部が気になって眠れない、という問題があります。
私の経験から言いますと、収縮包帯が一番いいと思います。厚みもないので後頭部が気になりませんし、アイマスク上でも滑らないので、しっかり留めることが出来ます。私は62ミリ巾の物を使っていますが、アイマスクの上から単に収縮包帯を巻いても顔に痕が残るだけです。
ここから、私のM的世界が始まります。
そもそも、以下の方法は真冬に思いついたことなのですが、部屋の乾燥から喉を守りたいという希望と、安眠という二兎を追い求めた結果、こんな仕方で寝ることを思いついたのです。
まず、ガーゼのハンカチ(フキン用の石鹸で手洗いした物)を最低3枚用意します。1枚は、2つ折りにして、鼻と口を覆います。もう1枚は、3つ折にして、目の部分に当てます。最後の1枚は、広げたまま顔全体に掛けます。そうです、死者の顔に被せてあるように。
こうしておいてから、アイマスクを当て、その上から収縮包帯で縛ります。この方法ですと、どんなに寝返りを打っても、アイマスクが外れることは絶対にありません。横着者の私は、このままの姿でトイレにも行っています。冬だけでなく、真夏でもこうやって寝ています。冬は寒いのでハンカチを5枚使っていますが(おかげで肌もしっとりしています)、真夏は3枚で充分です。
バリエーションとして、上下の唇を医療用テープで留めておくのもいいかと思います。口呼吸の防止と、涎が口元から流れ出るのを防ぐために。
耳栓をしてこの状態になれば、誰にも邪魔されることのない、静寂で暗黒の夜を手にすることになります。唯一の難点は、ドロボーが侵入してきても、火事になっても気付かないことですが、これらは起こらない、と信じるしかありません。
日常生活に入り込んだ拘束の世界、それをMの世界と言うのかもしれませんが、こんな世界を私は毎日楽しんでいます。あなたも今日から実行されてみては如何でしょうか。
「身体をハメ込みやすいU字型側溝」 文=野村螺旋
私にはドブに嵌ったまま町内を流れて回り、女学生の足の下から世界を眺めてみたいという願望があり、実際にドブに嵌るところまでやってみた、ということを以前書きました。
これは冬には出来ないので新しい報告は特にないのですが、今回は、私の好きなドブ=U字型側溝の名前だけでも覚えていただければと思います。
一般に道路で使われている排水施設には、大きく分けてL字型側溝、U字型側溝があります。最近の都市ではL字型が増えているようですが、以前は、側溝と言えばコンクリートの蓋がついたU字型側溝だったものです。
田舎の水田などには蓋のないU字型側溝が山の斜面に沿ってあり、美しい水を流していました。私は子供の頃に、緑の藻が大量に茂った水田用側溝に入り、滑り台のようにして10メートル以上流れたことがあります。
今は家庭排水に固執していますが、田舎であれ都市であれ、U字型側溝を見ると顔が緩んでしまうのは、当時の楽しかった記憶が蘇るからかも知れません。
「GALアテンダントの受難 最終回」NEW! 文=端井譲治
「さて今日は久しぶりに軍事教練するとするか」
美奈子が言つた。カナと美奈子の出たスチュワーデス学院は体育の時間に軍隊式の教練をすることで有名だつた。
「カズミ、号令かけて。カナ、みんなにやり方教へるんだよ」
カズミはどうやら同じ学院の後輩らしい。こちらはカナ以外に卒業生はゐない。
「わかりました。全員起立。」
カズミの口調がいきなり軍隊調になつた。
正座してゐたカナのクルーがしぶしぶと立ちあがつた。足をしびれさせてよろめく者もゐる。
「全員、肘の間隔に整列。ほら、ぐずぐずしないで」
カズミがますます大きな声で命令する。
「先輩、皆にやり方を教へて下さい」
カナに向かつては一応後輩らしい言葉づかいだ。
「右手を腰に、隣の人にその肘が触らない程度に離れて。まつすぐに一列に並ぶのよ。列が乱れないやうに注意して」
カナが教へると皆ぞろぞろと列を作つた。カナは一番端に立つ。
「気をつけ。先輩、これぢや駄目だわ。まつたく、気をつけの仕方も知らないの」
「胸を前に突きだして。お尻を引いて。両手の指先をしつかり伸ばして腿の横につけるの。目線は正面。そのまま動かないで」
学院ではトレーナーを着てゐたがそれでも嫌でたまらない時間だつた。今は全裸で乳首に名札がぶらさがつてゐるだけである。惨めな気持ちだつたがカナは目を伏せずに前を見すゑた。
「休め。先輩、ほら」
「両足を肩幅に開いて。両手を背中でくむの。気は抜いちや駄目よ」
カズミが号令をかける。
「気をつけ。休め。気をつけ。休め。気をつけ……」
心の中では人間性を失つてゐない女たちが号令に合はせてロボットのやうに動作をくり返す。
「カナ、一歩前に出て気をつけ」
美奈子が口を開いた。カナは言はれた通り前にでて気をつけの姿勢をとつた。
「学生のときはよくも教官におべつかを使つて一等賞を取つたわね」
そ、それはあなたのほうでしよ。心の中でつぶやく。
「今ではそれが仇よね。私はラッキーだつたけど。でもこれはこれ、それはそれ。反省してもらはないと。この場で行動報告と反省をしなさい」
さすがにすぐには言葉にならない。
「どうしたのよ。早くしないと全員このまま帰れないわよ」
悔しい。しかしその感情は押し殺してカナは大声で叫び始めた。
「私、遠井カナは、学生時代、伊矢美奈子さまを、成績で、出し抜くために……」
あなたのほうがしたことよ。
「教官に、取り入り……」
GALアテンダント・クルーの苦難はまだまだ続きますが、今回の報告はこれまでとさせていただきます。長い間のご愛読感謝。
「お嬢様大学に通うセレブ美女に浣腸三昧」NEW!文=SMマン
花の女子大生・詩織。家は裕福でこの美形……サディストであれば、一度は浣腸してみたくなるSM小説の典型的なヒロインです。通っている大学は誰でも知っている超お嬢様校、尚のこと浣腸したくてウズウズしてきます。
そんな極上の獲物を、フィクションではなく現実に浣腸してしまえるのです。私の興奮をお分かりいただけるでしょうか。本物のお嬢様のケツにグリセリン液を注入し、ウンコをメリメリとひり出す様子を撮影する……。さらには縛り上げたりバイブ責めで気をやらせたり、セックスは生で中出しまで! お嬢様がその高貴なマンコを内側まで剥き晒し、快楽と羞恥の狭間で呻きもがく様子はたまらいないやらしさです。
こういう光景を、かつての私はSM小説の中に見出してきました。そして何度となくオナニーに耽ったものです。それが現実のものになり、私は今、深い喜びにわなないております。同好の方にはきっと伝わるものと思います。背徳的で甘美なこのサドマゾ世界を、私は今後も愛しぬいていくつもりです。
(「あぶらいふ」新着投稿作品展示室 2011 Marchに続く)
【応募要綱】
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