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WEB SNIPER Cinema Review!!
アメリカ映画のゴッド・ファーザー“ロージャー・コーマン”のドキュメンタリー映画
「早く! 安く! そして儲ける!」という理念、そして奇抜なアイディアの数々で長年にわたり映画界を牽引してきた、B級映画界の帝王、ロジャー・コーマン。彼の企画作品における過酷な現場は“コーマンスクール”とも呼ばれ、そこで鍛え上げられた有名人は数知れない。本作ではコーマン自身の語りと代表作のフッテージを中心に、コーマンスクール卒業生たちの証言を盛り込みながら魅力的なコーマンの世界をつまびらかにしていく。

全国順次公開中
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「なるべく早く、誰かがモンスターを殺すべきだ」と、映画の作り方を説明してくれるコーマン。「その後、適当なタイミングで殺し続ける」、その顔はおだやかで、古文かなにかの講義を受けているような感じだ。「最初はうんと衝撃的に、次は控えめに、そしてまた段々派手にしていって、クライマックスは最高に血まみれに……」。
1950年代から映画を作りはじめ、今でも現役。全米で最も狂った映画を、最も狂った量作っている映画プロデューサー。本作は、そんなロジャー・コーマンについてのドキュメンタリーだ。どんな狂った奴なのかと思いきや、出て来るのはださいシャツのおっさん。ドナルド・キーンの親戚ですと言われても信じてしまいそうな実直顔で、しかしもちろん、一番危ないのはこういう奴だ。
本作で彼が語ることといったら金の話ばっかり。映画を作っていて辻褄が合わなくなったらナレーションで処理するし、二言目には「安く済ませよう」「激突させて爆発させよう」「女を出そう」で、芸術性のかけらもない。ついたあだ名は「B級映画の帝王」だ。
だが、本作で彼について語っているのはマーティン・スコセッシ、ロバート・デ・ニーロ、ジョナサン・デミにジャック・ニコルソンとやたら豪華な顔ぶればかり。それもそのはず、彼らはまだ無名だった頃、みんな彼の元でキャリアをスタートさせたのだ。彼のプロダクションは、別名「コーマン・スクール」と呼ばれ、正規のルートで映画業界に潜り込むことのできない、しかし熱意のある若者に門戸を開き続けていた(そして彼らを安く使っていた)。あのフランシス・フォード・コッポラも、ジェームス・キャメロンも、シルベスタ・スタローンだって(本人は隠したいらしいけど)、コーマン・スクール出身なのだ!

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「警察が来たらカメラを持って逃げることを教わったわ」という女性が出てくる。「期限内で撮影を終えることを学んだ」という監督が出てくる。若きピーター・ボグタノヴィッチは「監督をやってみないか!」と聞かれ、二つ返事でOK。「ロシアのSF(『火を噴く惑星』)を安く買ったんだ。このままだと売れないから、女が出て来るセクシーなシーンを別撮りして、辻褄が合うように付け足してくれ。台詞はお金がかかるからナシだ」という指示を出され、海岸でセクシー宇宙人同士がテレパシー(なので無言)で会話するシーンを付け足した。
コーマンにとって、映画は最低限の辻褄があって、期限内に完成し、最終的に黒字にさえなれば全てOK。だからこそ、(ギャラは安いが)その中で若者は自由にやることができたのだ。

そうして完成する作品は、そのほとんどがドライブイン・シアターで上映され、その場限りで消えていくエクスプロイテーション・ムービーと呼ばれるもの。コーマンは、予算に勝るメジャー・スタジオに対抗して生き残るため、いつもメジャーが絶対に作らないような内容を目指していた。その予告編たるや、反社会的なあおり文句が、バーン! 「男に狩られるために女は生まれてきた!」(『The Woman Hunt』)」とか、パトカーが爆発! ロールス・ロイスがジャンプ! そこでストップモーション、タイトル・イン!(『バニシング IN TURBO』)とか、コケオドシもいいところ。
しかしそこには明らかに一線を越えたテンションがあって、「ちょっと、おもしろそうかも?」とつい観に行ってしまうと「いい部分は予告編だけだった〜!」と、がっかりして帰って来るという、そういうカラクリになっていた。

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ところがジャック・ニコルソンいわく「たまに、間違えて傑作ができる」から、あなどれない。本作に出てくるものだけでも、人喰いフラワーに死体をたかり続けられる気弱な男の映画で、後にメジャーでもリメイクされた(が、そちらはつまらなかった)『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』。人を轢き殺すとポイントが加算! 特に老人・子供は高得点!という無茶苦茶な設定で、電気グルーヴの歌詞にもなった『デスレース2000年』。監督自らがLSDを取材して(ぶっ飛んで)作った、カメラがぐるぐる回ってるだけだった気もする史上初のLSD映画『白昼の幻想』。バイク映画のハシリで『イージー・ライダー』の元となった『ワイルド・エンジェル』。ラモーンズと供に伝説になった、最高のティーンロック映画『ロックンロール・ハイスクール』。こないだ3Dでリメイクされ、ゴダールも鑑賞したと言われている『ピラニア3D』の元祖で、『ジョーズ』がヒットしたから作った『ピラニア』など、分母が多いから、間違って出来た傑作も枚挙にいとまがない。
こうして、ハリウッドの主流からはずれた映画を作り続けた彼は、主流からはずれた若者たちの小銭を巻き上げ、順調に60、70年代と狂った映画を量産していったのだ。

後半では、やがてB級映画で儲けた彼が、黒澤明や、フェリーニ、イングリッド・ベルイマンに、ルネ・ラルーなどの配給権を購入、全米公開を手がけるようになったエピソードが語られる。これがまた大成功で、買い手が付かず埋もれたままだったイングリッド・ベルイマンの激アートムービーも、彼の手にかかればまさかのドライブイン・シアター公開。「おい! その『叫びとささやき』は『残虐全裸女収容所』とかとは違うタイプの映画だよ!」という突っ込みもむなしく、見事に黒字化し、ベルイマン監督も「僕は色んな人に観てもらいたかったんだ」と大喜びという、いい話になっていた。
黒澤明の『デルス・ウザーラ』だって、当時、日本では「昔は、すごかったけど……」扱いで、製作費もソ連もち。完成したのは難解なアート作品で、誰もが「ウチではちょっと……」と尻込みする中、彼が全米公開させ、最終的にはアカデミー賞まで受賞したのだ(コーマンはアメリカに来た黒澤明と一緒に、L.A.の自宅でメシを食ったこともあるらしい)。

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出演者の1人は「彼は泳げない人を海に突き落とすタイプよ」と言い、ジャック・ニコルソンは「この業界で、彼の世話になってない奴なんていないんだ」と語る。みんながみんな、彼の門を叩き、泳げるかどうかも分からないうちに突き落とされ、一人前になっていった。
コーマンには「作品であれ、無名の若者の才能であれ、良いものは世に広く紹介されるべきなのだ」というフェアネスと、元・工学部らしい「論理的に物事をすすめて、絶対に損をしない」というリアリズム、それに生まれついてのアナーキーさからくる「映画のためには何でもする、させる」無茶ぶりネスの3つの要素があった。彼の手にかかれば最期、どんな映画も必ず完成させられ、しかも黒字化させられたのだ。だからこそ、彼と一緒に働いた若者は、必ず何かを作りあげて何者かになることができた。コーマンは食えない男だが、それでもやっぱりアメリカ映画の父なのである。

やがて時代は変わり、教え子は大物に。ドライブイン・シアターはビデオ・デッキに。キワモノB級映画は、同じものをもっと巨大な規模で製作するようになったメジャー・スタジオと監督に吸収され、コーマンの役割は終わっていく。栄誉はないものの、今では彼の作ってきたテイストこそが映画の主流になった。これはそんな彼に対する感謝を忘れないための映画なのだ……。

で、終わるかと思いきや最後の最後に、タランティーノが登場。しかもこいつがアカデミー賞のプレゼンターになったから「おい!(俺の完全に個人的な趣味に基づいた)アメリカ映画の(裏の)父、コーマンはどうした!」という流れになり、それだけならまだ「またあいつが何か言ってるよ」と一笑に付されそうなところ、さらにオスカー受賞連中の中にも元生徒がウヨウヨいた!というコーマン・スクール時限爆弾が炸裂。2009年、まさかのB級映画の帝王と、メジャーの中のメジャー、アカデミー賞が交差する感動のオチへとなだれ込んでいく。

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でも本当に最後のオチは、この映画のパンフレットに載ってる本作『コーマン帝国』監督へのインタビューじゃないだろうか。じつはこの映画自体、新人の監督によって作られているのだ(コーマン・プロデュースではない)。そこには「製作途中、まったく同じ企画をハリウッドの超大物監督がコーマンに打診してきたことが判明。勝ち目がなかった本作の監督(女性)は、最後の手段で泣きながらコーマンに抗議の電話をした」というエピソードが語られている。果たしてコーマンがその電話にどうこたえたのか!? その男気溢れる一言には、改めて感動してしまった。

いつも誰かを出し抜くことを考えている男、ロジャー・コーマン。彼は喋り方まで出し抜き方式で、とつとつと語り出しては、最後にニヤッと笑ってオチを披露する。しかし、同時に映る膨大なコーマン映画のカットは、どれも見た瞬間に心を掴まれる、パンチのあるものばかりだ。やっぱりコーマン映画は面白い、コーマン映画はオリジナルなのだ!
エンディングで流れる『ロックンロール・ハイスクール』も最高だが、おすすめは本作が始まってすぐに映る、モノクロフィルムの船を襲う怪獣だ。これこそ彼が、自伝で自ら「最も私らしさが出ていると言われている作品」と述べている『呪われた海の怪物』からのワンカット。彼のキャリア初期の作品で、その身体はモップから、眼はテニスボールから作られている。もしそのビジュアルにビビッ!ときた人がいたら、ぜひ本編(DVDで出ている)を探して観てみて欲しい。あなたはきっと「ふざけんな!」と思うだろう。

文=ターHELL穴トミヤ

Mスコセッシ、J・ニコルソン、R・デニーロ他、アカデミー常連が続々登場!!
師匠・ロジャー・コーマンを叫ぶ! 語る! そして、落とす!!



『コーマン帝国』
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原題= Corman's World: Exploits of a Hollywood Rebel
監督・製作= アレックス・ステイプルトン
出演=ロジャー・コーマン、ロバート・デ・ニーロ、ジャック・ニコルソン、マーティン・スコセッシ、ロン・ハワード、ジョナサン・デミ、ピーター・フォンダ、ブルース・ダーン、ポール・W・S・アンダーソン、クエンティン・タランティーノ、デビッド・キャラダイン、ピーター・ボグダノビッチ、ジョン・セイルズ、イーライ・ロス

配給= ビーズインターナショナル

2011|アメリカ|91分|カラー|ビスタ|デジタル|

関連リンク

映画『コーマン帝国』公式サイト

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ターHELL 穴トミヤ  ライター。マイノリティー・リポーター。ヒーマニスト。PARTYでPARTY中に新聞を出してしまう「フロアー新聞」編集部を主催(1人)。他にミニコミ「気刊ソーサー」を制作しつつヒーマニティー溢れる毎日を送っている。
http://sites.google.com/site/tahellanatomiya/
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