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2009 (c) EPITHETE FILMS - TAPIOCA FILMS - WARNER BROS - PICTURES - FRANCE 2 CINEMA - FRANCE 3 CINEMA

WEB SNIPER Cinema Review!!
『デリカテッセン』も『アメリ』も織り込んだ、ジュネ監督の円熟期を感じさせる作品!
父を地雷で失い、自分も流れ弾に当たって人生を狂わされた主人公バジル。彼はある日、兵器会社に復讐することを決意する――。「アメリ」「ロング・エンゲージメント」のジャン=ピエール・ジュネが放つ、快心のブラック・コメディ!!

恵比寿ガーデンシネマにて先行公開中
9/18(土)より全国ロードショー

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ジャン・ピエール=ジュネ監督と言えばなんといっても『アメリ』! 今作の予告編でも「あの『アメリ』のジャン・ピエール=ジュネ監督、最新作!」とアメリ!アメリ!でおしているが、一昔前までジュネ監督と言えば人肉食堂『デリカテッセン』、一つ目男がフリークス島に子供をさらう『ロスト・チルドレン』、そしてそのジュネグロ世界でハリウッドに乗り込んだ『エイリアン4』だった。
それが『アメリ』で突然の転向をかまし、妄想100パーセントの舞台は全編パリの野外ロケに! 茶色や黒で埋まった画面は色とりどりの原色に取って代わられ、往年のファンは「子供のまま大人になった危ない男の妄想にぶち込まれる様な、ヘンリー・ダーガーみたいな作風はどこへ行った! ハリウッドで童貞喪失したに違いない!」と激怒したのだが、おしゃれ好きな女の子には大受け。世界中で大ヒットして、ジュネ監督はすっかり素敵なフランス人監督ということになったのだった。

2009 (c) EPITHETE FILMS - TAPIOCA FILMS - WARNER BROS - PICTURES - FRANCE 2 CINEMA - FRANCE 3 CINEMA

虫を捕まえては解体するような幼年期を終え、現実世界を舞台に作品を撮り始めたジュネ監督。同時に、彼の目にはこの世の不条理が次々と飛び込んで来たようだ。『アメリ』で店員をいじめる八百屋の主人に向けられていた憤怒の視線は、次作『ロング・エンゲージメント』では戦争に向けられた。アメリ役だったオドレイ・トトゥが「大人になりきれない(きらない)大人」を演じつつ、第一次世界大戦で行方不明になった婚約者を探し求めるこの作品。歴代最もシリアスなトーンで、監督はアカデミー賞(撮影・美術部門)はじめ世界の映画賞を取りまくった。
日常の不条理から、いわば人類究極の不条理までわずか2作で突き進んだジュネ監督。果たして次はどうなるのか!という訳で本作『ミックマック』だ。そのテーマはズバリ兵器産業! これまた前作に勝るとも劣らない究極の不条理、どんな大作になるのかと思いきや、キャリアを一巡してヒネりを憶えたのだろうか? 本作はかなり肩の力の抜けた、軽いノリの作品に仕上がっていた。監督はさらに成長し、本作でついに中年の余裕を出してきたのだ。

父を地雷で失い、自分も流れ弾に当たって人生を狂わされた主人公バジル。彼はある日、兵器会社に復讐することを決意する。その仲間はと言えば、元祖ジュネ組のドミニク・ピノン演じる「人間大砲の飛距離ギネス記録を持つと『言い張る』男」をはじめ、「見ただけでサイズが分かる計算女」、「ことわざマニアの黒人」、「廃品発明家」……とまさにガラクタ人間ばかり。そんな彼らがアイデアと各自の一発芸を駆使したイタズラの数々で、兵器会社の社長を追いつめていく。
対する社長達(兵器会社は2つある)も、癇癪を起こしたと思ったらいきなりハエをコップに閉じ込め葉巻の煙を吹き込んで殺したり、エッジの利いたサイコ野郎が揃っている。
主人公達が住む廃品工場はガラクタと発明品で埋まり、映画はいわば『アメリ』のパリと『ロスト・チルドレン』の妄想基地を行き来しながら進んでいく。

タッチはおとぎ話のような本作だが、テーマがテーマだけに所々持ち出されるエピソードはかなり生々しい。兵器会社に密輸を持ちかけるのがアフリカから来たサングラスにスーツの黒人というのはなんとも今っぽいし、さらに本編ではサラッと流れていた「我が社の地雷は人を殺したりしません! 負傷させるだけです」という社長の演説。これは「殺すより負傷させたほうが、治療に人手がかかる分、より敵の戦力をさける」という実際の対人地雷に採用されている(グロテスクな)設計思想を反映したものだ。
ひたすらに乳首を隠そうとするセックスシーンも、そういった世界の生々しい歪みを子供達にも観て欲しい!(そのために乳首が映ってX指定になってしまっては困る!)という監督の意思なのかと思えば、うまく隠せよ!と応援したくなるというものだ。
ちなみにスーツで決めた密使達はその後、かなりアホな作戦に巻き込まれる。このシーンは爆笑だった。

2009 (c) EPITHETE FILMS - TAPIOCA FILMS - WARNER BROS - PICTURES - FRANCE 2 CINEMA - FRANCE 3 CINEMA

キャリアを一巡し、円熟期を迎えたジュネ監督。本作は彼の要素が全て詰まりながら、同時に肩の力も抜けた、まさにウェルメイドな一品だ。ただそれだけに「兵器産業」というテーマをどこまで突き詰められたのか、映画を観終わって、誰かを懲らしめたところで、代わりにまた武器を売る奴はいくらでもいるんじゃねーの?という思いが残ったのも事実だ。
武器輸出額・世界第1位のアメリカが作った映画『ロード・オブ・ウォー』(監督=アンドリュー・ニコル)では、そこら辺の「必要(消えない)悪」としての兵器産業が描かれていた。しかし、それでも「輸出された兵器がどこかで人を傷つけ、殺してるのは間違いないんだぜ」というのがジュネ監督の立ち位置なのだろう。この映画で監督が手を替え品を替えみせてくれるアイデアは、言葉にすれば「あなたの身に置き換えてそれを考えてみてください」ということだ。彼はあくまで個人から個人へ、武器を売る当事者フランス人としてこの映画を作っている。
フランスは何を隠そう世界第4位の武器輸出国。ドイツ、イギリス、カナダ、オランダ、中国、ロシア、名のある国はみんな武器輸出大国だ。この映画を観ていると武器を(今のところ)輸出していない日本は、かなり偉いしよくやってると誇りたくなってくる。

最後に、ネタバレになってしまうから詳しくは書けないが、一番最後の作戦。これはコメディも社会ドラマも関係ない、純粋に映画的なシーンで素晴らしかった。どの文脈からも自由な、芸術的なシーンだったと思う。

文=ターHELL 穴トミヤ

恵比寿ガーデンシネマにて先行公開中
9/18(土)より全国ロードショー

2009 (c) EPITHETE FILMS - TAPIOCA FILMS - WARNER BROS - PICTURES - FRANCE 2 CINEMA - FRANCE 3 CINEMA
原題=MICMACS A TIRE-LARIGOT
監督=ジャン=ピエール・ジュネ(『アメリ』、『デリカテッセン』)
脚本=ジャン=ピエール・ジュネ ギョーム・ローラン
美術=アリーヌ・ボネット 衣装:マデリーン・フォンテーヌ
撮影=テツオ・ナガタ 編集=エルヴェ・シュネイ 音楽=ラファエル・ボー
製作=フレデリック・ブリオン ジル・ルグラン ジャン=ピエール・ジュネ
出演=ダニー・ブーン アンドレ・デュソリエ オマール・シー ドミニク・ピノン ジュリー・フェリエ ニコラ・マリエ マリー=ジュリー・ボー ミッシェル・クレマド ヨランド・モロー ジャン=ピエール・マリエル

配給=角川映画
宣伝=ミラクルヴォイス

2009年|フランス映画|カラー|105分|

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映画『ミックマック』公式サイト

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ターHELL 穴トミヤ  ライター。マイノリティー・リポーター。ヒーマニスト。PARTYでPARTY中に新聞を出してしまう「フロアー新聞」編集部を主催(1人)。他にミニコミ「気刊 ソーサー」を制作しつつヒーマニティー溢れる毎日を送っている。 http://sites.google.com/site/tahellanatomiya/
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