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WEB SNIPER Cinema Review!!
ずっと一緒にいるために、彼女は大人になるしかなかった――
ミズーリ州の田舎町で病気の母と幼い弟と妹と暮らす17歳の少女・リーは、ドラッグの売人をしていた父が自宅を保釈金の担保にしたまま失踪したことから、家を失う窮地に立たされていた。立ち退きまでの期限は1週間。彼女は家と家族を守るため、父親を探しに危険なアウトローの世界へ乗り込んでいく……。サンダンス映画祭グランプリ受賞作品。

10月29日(土)、TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー
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私の母親くらいの年代になると特に顕著なのだが、多くの日本人には“アメリカ人=裕福で文明的”みたいなイメージがあるものだ。カールした金髪をヘアスプレーで固め、赤い口紅を塗ってフライドチキンを貪り食いながら夜通しダンスパーティ!
でも、もちろん実際はそんなはずはなく、アメリカにだってどうしようもない田舎はあるし、貧しさと戦いながら生きている人達もいる。
『ウインターズ・ボーン』は、そんな環境の中で暮らす一人の少女を描いた映画だ。

原作は、ミズーリ州に住む作家・ダニエル・ウッドレルの同名小説。
主人公であるリーが暮らすのも同じミズーリ州の南部の山の中。寒くて埃っぽい、色のない世界だ。父親はドラッグ・ディーラーだがもう長いこと家におらず、母親は精神を病んでしまっているので、17歳の彼女が幼い弟と妹の面倒を見ている。食事は、隣人が差し入れてくれる鹿肉やジャガイモ、そして自ら銃で仕留めたリスの肉。手当をもらえる軍隊に入りたいと思っているけれど、まだ未成年だし子供たちを残して行くことはできない(17歳の可愛い金髪娘の夢が軍隊というのが、またなんとも……)。

そんなある日、リーは保安官から衝撃の事実を告げられる。逮捕されて長い懲役刑を宣告された父親が、自宅(といっても何もない山小屋だが)を保釈金の担保にして疾走。このままでは一家は住むところさえ失ってしまうというのだ。
家族を守るためには、父親を見つけ出して裁判に出廷させるか、彼がもうこの世にはいないという証拠を見せなくてはならない。気丈なリーは「私がなんとしても父を探し出してみせる」と決心して父親探しを始める。しかし、手掛かりを求めて知人や親戚を尋ねて回る彼女に、大人たちは「居場所なんて知らない」「首を突っ込むと痛い目をみるぞ」と、父親の失踪を過剰なほどにタブー視するのだった――。

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父親の元愛人の「彼は深刻なトラブルに巻き込まれたらしい」という証言、ジャンキーだけど唯一の味方である伯父・ジェサップがほのめかす「兄さんはもうこの世にいない」という言葉。
物語はいかにもサスペンスっぽいムードで進んでいき、妨害にくじけることなく孤軍奮闘したリーも、結局最後には父親失踪の謎を知ることになる。

でも大抵の人は、観ているうちにサスペンス云々なんてどうでもよくなってきてしまうんじゃないだろうか。ネタバレになってしまうので書かないが、それほどびっくりするような展開はなく、彼女がたどり着く結末は「ああ、なるほどな」というものだ。
では、何にドキドキハラハラさせられるのかというと“田舎の怖さ”だ。これに尽きる。
厳しい自然環境、狭い社会、血のしがらみ。自由の国アメリカに住んでいながらどこへも逃げられず、貧しくてもそこで暮らしていくしかない人々。

長老・サンプ(白い顎ヒゲで腹の出た老人だが、皆に恐れられている)に直訴に行って一族の怒りを買ったリーは、リンチでボコボコになった顔で静かに言う。
「父親はいないし、お母さんは病気。この家がないと私は弟と妹の面倒を見ていくことができないの」

17歳といったら、恋や部活に忙しくて自分のパンツを洗う暇さえない年頃だ。そんな年頃の、しかも美少女の口からこんな言葉が出てくるんだから、なんともやるせない。

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もうひとつ無視できないのは、この映画に出てくる女達の淡々とした強さだ。
心を病んでしまった母親は例外としても、こんな未来のない状況で一人奮闘するリーはたくましいし、乳飲み子を抱えながらもリーの力になろうとする親友・ゲイルや、不遇な一家を気にかける隣家のおばさんの姿は温かい(そういえば、監督のデブラ・グラニックも女性)。
中でも、長老・サンプの妻役を演じるデイル・ディッキーはすごい。『チェンジリング』や『SUPER8/スーパーエイト』などに出演している舞台系の女優で出演シーンはそれほど多くないのだが、存在感がハンパない。
ちなみに顔は今現在の内田裕也にそっくり。そんなハードボイルドな女が、ためらいなく17歳の女の子に銃をつきつけ、リンチで顔をボコボコにするのだからゾッとしてしまう。
そして、リンチの後に待ち受けているさらに恐ろしい出来事……。
もし自分の身にこんなことが起こったらと思うと、本気で背筋が寒くなってしまった。
でもたぶん、そうすることはここで暮らしていく者にとって正義なのだ。迷いのない強さは、逆に希望さえ感じさせる。

観終わってふと思い出したのは、今村昌平監督の『楢山節考』だった。自分が生きていくために、年老いた親を山に捨てるのが当たり前の社会。国も時代も違うけど、ちょっと似ている気がする。
善とか悪とか、正しいとか間違ってるとかいうのは野暮だ。とりあえず、貧しい山村に生まれなかったことにしみじみ感謝しておこう。

文=遠藤遊佐

薬物中毒、貧困などの社会問題を盛り込みながら、
過酷な境遇を生きようとする少女の成長を描いたヒューマン・ドラマ!!


FLV形式 5.20MB 1分51秒

『ウィンターズ・ボーン』
10月29日(土)、TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー
(C)2010 Winter's Bone Productions LLC. All Rights Reserved.
原題= WINTER'S BONE
監督・脚本= デブラ・グラニック
出演= ジェニファー・ローレンス、ジョン・ホークス、ケヴィン・ブレズナハン、デイル・ディッキー、ギャレット・ディラハント

配給=ブロードメディア・スタジオ

2010年|35ミリ|カラー|英語|100分|アメリカ

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映画『ウィンターズ・ボーン』公式サイト

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遠藤遊佐(C)花津ハナヨ
(C)花津ハナヨ
遠藤遊佐 AVとオナニーをこよなく愛する三十路独身女子。一昨年までは職業欄に「ニート」と記入しておりましたが、政府が定めた規定値(16歳から34歳までの無職者)から外れてしまったため、しぶしぶフリーターとなる。AV好きが昂じて最近はAV誌でレビューなどもさせていただいております。好きなものはビールと甘いものと脂身。性感帯はデカ乳首。将来の夢は長生き。
遠藤遊佐ブログ=「エヴィサン。」
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11.10.06更新 | レビュー  >  映画
文=遠藤遊佐 |