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(C)2013 Guy Ferrandis / SBS Productions

WEB SNIPER Cinema Review!!
孤高の映画作家フィリップ・ガレルによる愛と嫉妬の物語
30歳の舞台俳優ルイ(ルイ・ガレル)は、クロチルド(レベッカ・コンヴェナン)と最愛の娘シャーロット(オルガ・ミシュタン)と別れて、俳優仲間で新しい恋人のクローディア(アナ・ムグラリス)と、狭い屋根裏部屋で暮らし始める。しかし、俳優として行き詰まり、ルイとの貧しい暮らしにも耐えられなくなった彼女はある日、建築家の男性と出会う......。

全国順次公開中
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(C)2013 Guy Ferrandis / SBS Productions

この映画は主人公だけの映画じゃないところがおもしろい。シーンとシーンのすきまにもうひとつの物語、他の登場人物たちの物語が起きている。2013年に公開されたフランス映画『クロワッサンで朝食を』(イルマル・ラーグ監督)でも、ジャンヌ・モローが突然「なんで寝たの」とある男を問いつめだして驚いた。そんなシーンはどこにもなかったのに! でもそれは当然起こっていたことで、情事は目の届かないところで起きていて、フランスの恋愛映画ではそれは映さなくても起こっている。それは実際の恋愛における、嫉妬の源泉でもある。
本作で同棲相手の女(アナ・ムグラリス)が、主人公に「私に会っていない時は、私のことは考えないでいいの」というようなことを伝える。アナ・ムグラリスの低い声でそう言われると、それがまるで真実のように、太文字で印刷された決定的な格言のように響いてくるのがすごい。嫉妬に対抗するゆいいつの方法、それは想像しないこと。なのだろうか。

(C)2013 Guy Ferrandis / SBS Productions

本作は1964年、弱冠16歳で短編を発表するや遅れてきたヌーヴェルヴァーグと呼ばれセンセーションを巻き起こした、フィリップ・ガレル監督(『恋人たちの失われた革命』『白と黒の恋人たち』など)の新作。息子のルイ・ガレルを主人公にすえ、複数の男女の恋愛関係を描く。35mmフィルム、モノクロ。撮影監督は『男性・女性』(ジャン=ピエール・レオー主演)や『出発』(イエジー・スコリモフスキ監督)のウィリー・クランだ。
映画が始まると、室内で涙を浮かべる女性が映し出される。別れないでと懇願する妻。ドアの向こうにはそれをうかがう、幼い娘がいる。けっきょく夫(ルイ・ガレル)は妻と別居することになり、娘は両方の家を行き来しはじめる。ルイの元に娘がやって来た日に、愛人と3人でいっしょに散歩をする。「あのひとはパパの恋人でしょ?」ファッションチェックをして、公園をそぞろ歩き、道のアメ売りからアメを万引き。万引きが与える教育効果についてひとしきり論じたあと、娘は妻の元へと帰っていく。ここに悲壮感はまるでない。娘は幼いなりに気をつかって、母親に「散歩なんか楽しくなかったわよ」などと言う。そしてはじまる食事のフランスパンがおいしそうで、これはフランスの平均的離婚家庭の風景にちがいない。

(C)2013 Guy Ferrandis / SBS Productions

ルイ・ガレルはこのあともあらたな若手女優とブチュキスをしてみたり、映画館で子連れのシングル同士で電話番号を交換したり、自由恋愛をエンジョイしまくっていく(しかもそれを当然という顔をして繰り返してくとこがまたにくい)。観客としてはルイ・ガレル気分になって、「まああの若手女優はないな。このまま、あの愛人と一緒かな~」などと今後のストーリーを考え始めているのだが、そうするとガツンとやられてしまう。主人公が勝手にストーリーを組みたてているのと同じように、愛人にもストーリーがある。誰にでもそれぞれの思惑があるのだという物語同士のぶつかりあいが、後半立ち上がってくる。映画に映っていない部分に、ルイ・ガレルの(そして観客の)知らない情事があるのだ。

そんなホッブスもびっくり「万人の万人に対する恋愛状態」のフランスにあって、みんなどうやってサバイブしているのか? この映画では、誰もが誰かにつき合ってる相手をどう思うか?一緒に確認してもらってるのが印象的だった。恋愛の判断は1人でせず、必ず友だちや兄弟なんかにアドバイスしてもらう。最も素晴らしかったのは、この同棲相手がルイの妹とルイの娘を連れて、ルイ以外の新しい男と食事をするシーン。そして「あの男どうかしら」と意見を求める。そこで中座している男のほうも、仕事先に電話すると言いながら、やはり別の女に電話している。その恋愛風景のめまぐるしさに、頭がクラクラしてくる。こんなに過酷な世界でこいつら疲れないのか、どんだけタフなんだと思うのだが、べつにタフでもなくみんな普通に傷ついている。そして娘に甘えてみたりしながら映画は続いていく。

(C)2013 Guy Ferrandis / SBS Productions

フィリップ・ガレルの映画は「えっそこ」というタイミングで終わることが多い。今回も、気を抜いていたら唐突に終わり、そういえば始まりも唐突だった。監督の祖父をモデルとしてつくられた本作は、長い時間の一部分を切り取っただけ。この両切り煙草のような唐突さが、映画の前後に続く、映画に映らないストーリーを感じさせる。娘がルイ・ガレルに質問するシーン「私が生まれる前、お父さんは何をしていたの?」。これもまた、嫉妬にちがいない。そしてこれこそ「私に会っていない時は、私のことは考えないでいいの」というセリフへの、監督の答えでもある。自分がいなかった時間を想像すること。それは苦痛に身もだえることにもなるし、祖父の、親の、自分が生まれる前の物語を映画にすることにもなるのだ。
それにしても情事がらみの嫉妬はつらい。俺は個人的経験から、本作には出てこなかったが、苦しみを和らげる方法を一つ知っている。多少なりとも役に立つはずなので、最後にぜひみなさんにお教えしよう。それは泣きながら息つく暇もなくオナニーし続けるというものなんだよ~(これをジェラシベーションと命名する)!
文=ターHELL穴トミヤ

くりかえされる、愛の物語
映画と交錯するフィリップ・ガレルの人生


『ジェラシー』
全国順次公開中

(C)2013 Guy Ferrandis / SBS Productions
原題=『LA JALOUSIE』
監督=フィリップ・ガレル
脚本=フィリップ・ガレル 、 マルク・ショロデンコ 、 カロリーヌ・ドリュアス=ガレル 、 アルレット・ラングマン
出演=ルイ・ガレル、アナ・ムグラリス、オルガ・ミルシュタイン、エステル・ガレル、ジェローム・ユーゲ

配給=boid、ビターズエンド

2013年|フランス|77分|デジタル|モノクロ

関連リンク

『ジェラシー』公式サイト

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ターHELL 穴トミヤ  ライター。マイノリティー・リポーター。ヒーマニスト。PARTYでPARTY中に新聞を出してしまう「フロアー新聞」編集部を主催(1人)。他にミニコミ「気刊ソーサー」を制作しつつヒーマニティー溢れる毎日を送っている。
http://sites.google.com/site/tahellanatomiya/
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