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Twitter
『そして、みんなクレイジーになっていく―DJは世界のエンターテインメントを支配する神になった』
著者=ビル ブルースター/フランク ブロートン
翻訳=島田陽子
発売日=2003年3月1日
出版社=プロデュースセンター出版局
WEB SNIPER special contents
特集:インターネットのある暮らし2012
インターネットは人類絶滅をもくろむ地球外生命体 文=ターHELL穴トミヤ
私たちの暮らしは、すでにインターネットが欠かせないものとなっています。PCは当然ながら、携帯電話、スマートフォンの通信も常時接続が意識されなくなりつつある昨今、改めて意識しなければ「インターネット」を感じることが少なくなっているのではないでしょうか。かつての夢のような技術を無意識に享受する現在――。2012年WEBスナイパー夏の特集企画では、私たちの暮らしに浸透したインターネットについて、いま一度考える機会を持ちたいと考えます。気鋭のレビュアーとしてお馴染み・ターHELL穴トミヤさんには、主に音楽を享受するツールとしてのインターネットについてディープなユーザーとしての立ち場から振り返っていただきました。
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『惑星ソラリス [DVD]』 監督=アンドレイ・タルコフスキー 発売日=2002年12月6日 販売元=アイ・ヴィ・シー
インターネットはすっかり日常になりました。もううんざりです。インターネットっていうのは、これはエイリアンなんじゃないですか、もしかして? 惑星ソラリス的な。次から次へとインターネットから繰り出される情報、誰もがその摂取を自分の意思で止めることができない! 時間を盗んで、人からどんどん生気を奪っていく。まあぼくが勝手に中毒になってるだけかもしれませんが。
例えば今日1日だけでもクジラのゲロは香水の貴重な原料になるとか、六本木で今やってる韓国映画がマジやばいとか、ヴィレッジ・ヴァンガードの歌ができたとか、もうおもしろい情報が次から次へとやってくる。主にTwitter経由ですね。
そうするとこれはリツイートせずにはいられない。けどそんなことを1日に何回も、くる日もくる日も繰り返していると、右から左へと情報の甘い香りにつられて砂糖を運び続ける、アリの1匹になったような気分になってきます。

とくにスマートフォンに憑依したTwitterはもう、ズボンのポケットにひそんで四六時中やってくる。ぼくはタバコ吸わないんですが、このセットのおかげでタバコやめられない人の気持ちが分かるようになりました。なにかフとした瞬間、集中力がきれた瞬間とか、気持ちが時間の谷間の落ちたときに、反射的に手が伸びている。そこで我に返ってぐっと我慢しようとすると、明らかに脳の中でTwitter刺激を求める部分が、電極でつつかれてる。これはもう健康保険で治すしかない! 「愛では、ネットはやめられない」の世界です。
しかし、残念ながらまだ厚生労働省はTwitter中毒治療に消極的ですね。そのうち、親がTwitterに夢中になって子供が餓死とか、社員がTwitterに夢中で企業がつぎつぎ倒産とか、そういうことが起きると変わってくるのかもしれませんが、まだまだそこまでは至っていない(至っても困りますが)。
そこで自己流にこのスマフォ(ぼくの場合はiPhone)中毒からの脱出方法を考えてみるに、禁煙パイポというのを思い出しました。昔ありましたね、ニコチンパッチ以前にポピュラーだった、タバコの代わりにタバコっぽいものを吸うという禁煙方法。
そこで、iPhoneのかわりに硯(すずり)を持ち歩く。これどうでしょう!  電車に乗り込む、窓際に立つ、ふと右手がポケットに伸びる。しかし中から出てくるのは硯です。曲面になった部分を親指で撫でながら、真っ黒な表面を眺めているうちに、気持ちが落ち着いてくるのではないか?
何の反応もかえってこない。新しい情報もない。友達からの返信もない。硯では脳のどの部分も刺激されない。でも段々、そのゼロ刺激に感応した脳が、大地に広がるさざなみのように全体的に活性化しだす......。Twitterが電マ刺激なら、硯はポリネシアン・セックスですよ。これはいけるんじゃないか?

『そして、みんなクレイジーになっていく―DJは世界のエンターテインメントを支配する神になった』 著者=ビル ブルースター/フランク ブロートン 翻訳=島田陽子 発売日=2003年3月1日 出版社=プロデュースセンター出版局
でもネットはTwitterだけじゃない。なんといっても、音楽。音楽をとっかかりに、脱インターネットの試みは挫折します。例えばクラブミュージック史を描いた名著『そして、みんなクレイジーになっていく』(プロデュースセンター出版局)を読むとします。
そこには膨大な数の固有名詞が出てくる。世界初のディスコ、イギリスの片田舎でかかっていたアメリカン・スウィングのアーティスト名から、ノーザンソウル、レゲエ、ヒップホップ、ハウス、テクノ......それぞれのジャンルを彩る、マイルストーンとなる名盤の数々......。しかし本で読む限り、それらは全部ただのカタカナの羅列でしかないわけです。
「アメリカのインスタント・レコード・プレス・サービスで録音された片面1曲のシングル盤。モノラル・マイクの前で全員が同時に演奏して録音され、叩き付けるような演奏と、絞り出すようなシャウトによって、十数年の時をへてイギリス人を熱狂させることになったこの『ドゥー・ワッチャ・ゴナ・ユー・ドゥー』は......」とか言われても、まあそれはそれで興奮するんですが、実際どんなもんなものなのかは分からない。それが1枚か2枚なら「まあ、いつか出会えるかも」と思っていればいいんですが、そんなのが何十枚も何百枚も出てくる。そうなるとやっぱり、ページをめくりながら同時にそれらの曲を聴いてみたくなるわけです......。
そんなときそれをYouTubeに入力するとあら不思議! 本を読みながら順を追って聴いていくとこれはもう、いま自分は人類史上最も偉大な、音楽の世界図書館を前にしているのだという気分になってくる。でも、正確に言うとこの本が発売された当時、まだYouTubeはなかった。音楽図書館の地位を担っていたのはP2Pソフトでした。

最初はHotlineでしたね。でもこのころは回線がまだアナログモデムで56kとか、音楽をやり取りするにはまだまだ回線が貧弱だった。やがてISDNと、Napstarが出てきます。この頃からmp3を落とすのも苦にならなくなってきて、試聴機としてのインターネットの役割は存在感を増してきた。そして、Napstarが法律的な問題でアウトになったあとに出てきたのが、Soulseekでした。ユーザーにダンス・ミュージック好きが多いと言われていたSoulseekには、世界中の人間が集まっていて、レコード音源もあった。同時に、ジャンルが比較的ニッチだから、法律的にもあまり目をつけられずにひっそりと長く続きました。『そして、みんな~』が出版されたのも、このSoulseek図書館時代ですね。そして、いまはYouTube図書館になっている。
『プリーズ・キル・ミー』 著者=レッグス・マクニール/ジリアン・マッケイン 翻訳=島田陽子 発売日=2007年10月5日 出版社=メディア総合研究所
話のついでに、インターネット・サービスと一緒にたのしみたい音楽本なんですが、こちらはテクノに特化した『ブラック・マシン・ミュージック』(河出書房新社)もいいですよね。それから、NYロック・パンクの歴史本、『プリーズ・キル・ミー』(メディア総合研究所)なんかも最高! もう、色々な本とあわせて音楽知識を増やして、世界中のすべての音楽を聴きたくなってしまう。古今東西の音楽を聴き尽くした最強弁護士、西園寺を目指したくなってしまう!  しかしそれは有限の時間しか生きられない人間に対する、地球外生命体インターネットのワナなわけです。

さて、過去の偉大な音源を聴くだけでなく、「まだ見ぬ新しい音楽」。これも、今やすっかりインターネット経由でやってくるようになりました。「なんか、新しい音楽聴きたいな~」というときに、昔ならタワレコやユニオンの試聴コーナーに出かけていた。けど今や、新宿・渋谷にしかまともな試聴コーナーはない! 訳の分からない新しい音楽はだいたい、Twitterと並ぶ悪魔のインターネットサービス、tumblr経由でやってきます。
そこにあるのはYoutubeだったり、vimeoだったり、soundcloudだったり、mixcloudだったり、8tracksだったり、色々ですが、曲が聴ければなんでもいい。ついでに音楽だけでなく、写真と映像と記事と偉人たちの名言も、自分の好きな「感触」で永遠と流れ続けてきちゃう。それを複数フォローしたら、アカシックレコードからトイレットペーパーみたいにずっと伸びてくる文化・芸術が頭を通過して、ケツから出て行く、そのラインに完全に取り込まれてしまいます。生きている時間をすべて吸い取られる、恐ろしいワナ。これはもうお手上げで、tumblrには近づかないようにするしかない。

それからFaccebook内のアプリで、turntable.fmという恐ろしいサービスもありました。これは世界中のFacebookユーザーが、音楽ジャンル別に別れた部屋に集って、mp3を聴かせ合うことができるというもの。一部屋につきDJをできる席が数個あって、順番で自分のパソコン内の音源をなんでもかけられる。もちろん聴くだけでもよくて、オーディエンスはかかっている曲について「最高!」ボタンと「クソ!」ボタンが選べます。
これがもう「まだ知らない新しい音楽」に出会う場所として完璧でした。もう短い間にCD4枚くらい買ったよ!ただmp3かけ放題ですから、やっぱり法律的な問題で、途中からアメリカのユーザー以外は入れないようになってしまった。もちろん残念でしたが、ハマりまくる未来が見えていたので、ほっとしたのも半分でした。
実はこのturntable.fm的なことを日本でやろうとしたPicoTubeというサービスがあります。基本のアイディアは同じなんですが、こちらは法律問題をクリアするために、mp3じゃなくてYouTubeをかけるというルールになっている。これなら著作権問題はYouTubeに丸投げ! かなりうまい思いつきだったんですが、いかんせんYoutubeにある音楽しか聴けない。さらに日本人ユーザーしかいないというのも重なって、かかる音楽に幅が出ず、「こんな音楽あったんだ!?」という出会いがあまり味わえなかった。サービスは今でも続いているんですが、ぼくは脚が遠のいてしまいました。

インターネットの問題は、やめ時がないことですね。まあこの記事もやめ時を失っていますが。雑誌はめくっていくと、物理的にいつかは最後のページがやってくる。けどそれこそtumblrなんかは、寝落ちで終了みたいな感じになる。インターネットサービスには終わるという機能がない。この終わりがないというのはもう致命的にヤバいですね。対処方法も思いつかない。遺伝子操作をして、むしろ人間のほうを1日20GB分の情報をみたら飽きるとかっていうふうに作りかえるしかない。もう人類の人生の絶滅はすぐそこです。
そういえば風のうわさですが、サンフランシスコの若者たちの間では一時、「ネット中毒を治すために、麻薬をやりまくる」というのがはやったらしい。薬物中毒は治してくれるリハビリセンターもあるけど、ネット中毒はどこも治してくれない(今は、ネット中毒のリハビリセンターがあるそうです)。だからまず麻薬中毒になって、ネット中毒を吹き飛ばす......。油田火災をダイナマイトで消火するような、まさにアメリカらしい方法だと感動しました。この行動は、すぐには死なないけど、結局人生全体を奪われていく脳内麻薬中毒(=地球外生命体インターネット)に対する、人類の本能的な反旗(というか逃散)だったのかもしれないですね。ってこの情報もTwitterで流れてきたんですけどね。そんなことあるはずありませんよね、よく考えたら。驚きのデマですね。まったくひどい。

さて、最後に去年ですが、これぞインターネット!と膝をたたいたPVがあったので、これを皆さんにご紹介して、「インターネットのある暮らし2012」の締めにしたいと思います。



それではみなさん、残り短い人類の余生をたのしみましょう。

文=ターHELL穴トミヤ

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ターHELL 穴トミヤ  ライター。マイノリティー・リポーター。ヒーマニスト。PARTYでPARTY中に新聞を出してしまう「フロアー新聞」編集部を主催(1人)。他にミニコミ「気刊ソーサー」を制作しつつヒーマニティー溢れる毎日を送っている。
http://sites.google.com/site/tahellanatomiya/
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