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戦後の焼け跡を生きたWEBスナイパーの著者たちが、かつてと現在をクロスオーバーさせて自分の今を見詰める特別寄稿シリーズ。他者や周囲の状況から人や物事を語るのではなく、個人の立ち位置から発せられる言葉によって結果として状況を批評する、エロティシズムのクリエイターならではの直裁なメッセージとは……。個、それぞれの中から立ち上がり、放出される「生きる力=エロス」をテーマにした臨時コラム。最後を飾るのは連載「濡木痴夢男の猥褻快楽遺書」でおなじみの作家・濡木痴夢男さんです。
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「私は変わらない」

電車が動き出したことをラジオで知ったので、彼女の部屋へ行った。

私のところ同様に、足の踏み場もないくらいに書籍類が散乱していた。

「本棚のガラス戸が割れなかったのは、さいわいだったね。ガラスの破片が部屋じゅうに飛び散ったら、あと始末がたいへんだ」

と、私は言った。私のところも畳の上につんである本や雑誌の山が大量にくずれた。そのあと片付けを始めたが、面倒になり、疲れたので途中でやめた。

「片付けるまで、あと二時間くらいかかりそうです」

床の上にぺたんとすわりこみ、本を整理しながら彼女は私を仰いだ。

「手伝おうか」

と私は言いかけたが、なんだか疲れていてその気になれず、近くの喫茶店に行って待つことにした。時間はまだたっぷりある。

きょう、浅草へ彼女と二人で芝居を観に行く約束をしてあったのだ。余震はまだ続いていたが、芝居は休演しないことを、電話で確かめてある。

だが、問題は彼女の気持ちだった。

(おれはこの前の戦争で、女や子供や老人たちが、焼き殺されてボロボロになっていくのを何度も見ている経験があるけれど、彼女は平和の中に育っているからな)

六十年前の東京大空襲の夜、私は隣家の少女の頭が、焼夷弾で圧しつぶされるのを、目の前で見ている。死体の山の中を放浪した。

(おそらく彼女、きょうの観劇はやめようと言うだろう。それが世間の常識というやつだ)

二時間後、喫茶店から彼女の部屋へもどり、私は言った。

「こういう状況の中だから、きょうは用心してやめたほうがいいかもしれない」

彼女は笑いながら、しかし、きっぱりした口調で言った。

「本のあと片付けはまだだけど、行きますよ。行くにきまってるじゃありませんか」

一時間半後、私の彼女は浅草の芝居小屋で『壺坂霊験記・お里沢市』を観ていた。

観客はさすがに二十人ほどしかかなかった。いつもは二百人以上の客がつめかける小屋である。

だが、余震の中を、役者たちは日頃と同じように熱演していた。熱く誠実な夫婦愛を、力いっぱい演じていた。私と彼女は興奮しも小屋を出ると、そのままラブホへ行った。

それから三日後、私と彼女は、また浅草の芝居小屋へ行った。同じ一座である。

原子炉が損傷し、基準以上の放射線が検出されたと報道された日、長谷川伸の『瞼の母』を観た。役者たちは余震をおそれず、気ぬかず、まじめにやった。私の彼女はこの一座を気にいった。客の数も増えている。

ようやくたずねあてた母親に、せがれと呼んでもらえない、悲運の情愛描写、それを熱演する役者たちの姿に感動し、興奮して、私と彼女はまたラブホへ行った。

それから四日後、私の彼女は、また浅草へ行った。日替わり狂言の一座である。その日は、これも長谷川伸の『一本刀土俵入』。

落ちぶれてやくざになった男が、十年前の恩義にむくいる芝居。大切りの「山桜の場」の立ち回りがあざやかにきまって、私も彼女も感動した。終演後、またラブホへ行った。ラブホのベッドも、余震でゆれた。

私は、変わらない。

アメリカの空軍が襲ってくるという直前に、黒澤明の『姿三四郎』を、映画館に観に行った十五歳のときと変わらない。

こんなふうにして、生きてきたのだ。生き方は一つしかない。世の中の状況が変わっても、私個人は変わらない。変わってしまったら、私は私自身に対して、大ウソつきと呼ばなければならない。

文=濡木痴夢男

『濡木痴夢男の秘蔵緊縛コレクション1「悲願」(不二企画)


品番:KC-01
発売:2010年06月24日
収録時間:91分
販売元:不二企画

メーカーサイトで作品詳細を確認・購入する>>>こちら

※当欄で使用していのイメージ写真は本作のキャプチャ画像です

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濡木痴夢男 1930年、東京都生まれ。SM雑誌『裏窓』『サスペンス・マガジン』の編集長を務めるかたわら、『奇譚クラブ』他三十数誌に小説を発表。1985年に「緊縛美研究会」を発足し、ビデオ製作や『日本緊縛写真史』(自由国民社)の監修にあたる。著書多数。近著に『緊縛☆命あるかぎり』(河出文庫)。
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11.05.05更新 | 特集記事
WEB SNIPER編集部 |