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読者参加企画・インターネット時代の我流縛り方講座
日本一淫語AVを観ているAVユーザーを自認する淫語マニア・淫語魔さんが、その特異な探求精神を縄に向けた!? 自分で調べて、試行錯誤を繰り返す。はじめの一歩を踏み出す胸の震えをエッセンスに、誰もが通る「縛り上手」への道をスタジオでの実践風景と共に解説していただきます。今回が後編です。自分は現在AVメーカーで働いているのだが、比較的縛りを使う現場が多く、当然、緊縛師やSMの女王に会う機会も少なくない。それまでは無頓着に彼らの仕事をながめていたが、カノジョとつき合うようになってから、彼らの一挙手一投足をつぶさに観察するようになった。時には質問をし、いろいろなアドバイスをもらう。そこで自分でも使えそうだなと思ったものは、早速カノジョで試すことになる。
それは実に刺激的なことであった。
右手脚と左手脚を同時に縛っては、突き出た真白い尻を赤く充血するまで叩き、後ろ手に拘束し胸に縄をかけては、大きめの乳首を悲鳴がでるほど強くねじ上げる。
「私はこんなことされてもよろこぶ変態女ですと言え!」と命令しながら、隠しようのなくなったスリットを爪先でじっくりとなぞる。そうやって麻縄でカノジョの体を拘束し、言葉でカノジョの心を縛った。
次の縛りは緊縛の基本である「高手小手縛り」。
自分は「高手小手縛り」の読み方を「こうて・こて・しばり」だとずっと思い込んでいました。「たかて・こて」が正しいんですね。また「高手」が、肘から肩にかけての部分、つまり二の腕のことだなんて、これではじめて認識しました。
ついでにいうと、この縛りは昔、日本で犯罪者を捕まえたときに発達した捕縛術の一つらしいですね。このあたりはSM好きの人からすれば常識の範疇なんでしょうけど、そういうことも知らなかったわけです。確かにテレビの時代劇でこんなの見たことあるなぁと思ったりしました。
もしもこの高手小手縛りの状態のままで女性を仰向けにするのなら、手首のところを掌で重ね合わせるようにして縛らないと、体重が手首に乗ったときに痛くなります。
自分の場合、寝かせることが多いので、そのまま横に倒した場合、手を傷めてしまわないか、まず考えます。それでもどんなに上手く縛っても、何時間も縛ったままの状態でいれば、やはり痺れがでたりします。
でもこういうのって自分で実際に誰かに縛られてみないと、感覚的にわからない部分でもありますよね。
実は自分、とある女王様にこの形で縛られてみたりしたんですね。手首にかかる体重を逃がすためには、どうやって縛っておくといいのかとか、ほかにも縛られながらいろいろ教わったりしたわけです。そうやって実際に縛られたほうが、たとえ一回しか教わっていなくても細かく覚えているもので、帰ってからすぐに実践応用ができました。
もっともそのときは縛り方を教わるだけでよかったのに、縛られて転がされただけでなく、無防備な状態で馬乗りになられ、思いっきり乳首をつねられたりしました。相手も女王様ですからね、そこに転がされている男がいれば乳首ぐらい強くつねるでしょう。
でもそれが痛いのなんのって。
とても痛みには慣れそうにないので「ああやっぱり自分は大してMッ気はないなぁ」と思ったりしました。だから縛られるのは緊縛を覚える時だけにしようって。
でも、早い上達には縛られてみるっていうのもありだと思います。
縛った後は転がしてさらに足も縛る。そして「いかに抵抗できないか」感を味わわせる。ドMのカノジョならこれで被虐の恍惚感に顔が上気するんですが、小司あんちゃんもこの撮影の時はとても色っぽい顔になってました。
SMの緊縛写真は昔から見てはいましたが、あれってポーズじゃなく本当にモデルさんが感じちゃったりしていることもあるんですねぇ。
あとでわかったことですが、撮影後、あんちゃんがパンツを穿き変えるとき、お股がえらいことなってたみたいです。
今回、モデルになってくれた小司あんちゃんは、プライベートでも結構ドMっぽいというので、撮影中に「乳首を強くつねられたりするのは好きでしょ?」とか「いきなりビンタされると興奮するんでしょ?」とか、かまをかけてみました。すると「えー、なんでわかるんですかぁー」とかなり驚きの様子。
「そんなの、縛られている時の態度を見てりゃーわかるよぉ」と、その時はしたり顔で応えてましたが、実はなんてことない。緊縛をするきっかけを与えてくれたドMのカノジョが、まさにそうされて喜ぶ女性で、つまりはたまたまカノジョとあんちゃんの気質が似ていただけのこと。
だからでしょうか、自分にとって小司あんちゃんはとても縛りやすい女のコでした。波長が合うっていうか、攻略しやすいっていうか。
なによりかわいい。
縛られるとき、なんとも艶っぽい表情になる。
非常にエロポテンシャルの高いモデルさんなのでした。
と、まあこんな感じでつたない縛りですけど、最後までおつき合いくださりありがとうございました。
もともと凝り性のところはあるので、もっともっと上達しようと思っているのですが、いかんせん、今は縛る相手がいなくて、ただ今、募集中でございます。
えっ? カノジョさんはどうしたかって?
いやぁー、それがですねぇ......。
ボクとカノジョの2人の蜜月はそう長くは続かなかった。
それぞれの仕事が忙しくなりすぎて、すれ違うことが多くなり、往来も滞るようになって、そしていつしか連絡すらしなくなっていった。
「私の部屋に置いていったあなたの荷物の整理をしたいんだけど...」
久しぶりにきたカノジョのメール。意外にも冷静に受け止めている自分がいる。カノジョとの生活を頑張ることにすでに倦んでいたのだろう。
本やビデオ、服とともに、カノジョの部屋に忘れていった麻縄を返してくれるように頼んだ。
「麻縄も送ります。仕事道具だろうから」
数日後、送られてきた段ボールの中に束ねられた麻縄が入っていた。
それを見て、なんだかこそばゆい気持ちになった。
麻縄の束ね方は縛師によって違う。
送られてきた麻縄は、明らかに自分の束ねたものとは違う巻き方をしていた。
ボクはいつも自分が束ねる巻き方で、その麻縄を束ね直した。
文=淫語魔
13.10.06更新 |
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