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『S&Mスナイパー』1984年1月号 読者投稿小説
「オフィス・ラブは縄の味」
作= 飛鳥健
中年サラリーマンが体験する女性部下との禁断不倫体験。サディスティックな欲望を容赦なくぶつけて欲望の限りを尽くす男と、秘めていた欲望を否応なしに引き出されて懊悩する女。そのせめぎ合いの果てにあるものは……。『S&Mスナイパー』1984年1月号に掲載された読者投稿小説を、再編集の上で全6回に分けてお届けしています。
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第四段階「一カ月以上もほっとくんだもの……」

せっかくバスルームまで来たのだ。もちろんこれだけでは終わらない。

私はまずシャワーの噴き出し口を外すと、ホースから直接お湯が出るようにした。即席のエネマというわけだ。由美は何をするのか分からない様子で不安そうに体を預けてきている。

「由美、四つん這いになれ」
「やっぱり洗腸をするのね。私、あれが一番つらいわ。お願い止めて頂戴、ああ、つらいわ」

そう言いながらも命じられた通りの体勢をとった由美の秘穴に噴射口を当てる。お湯は勢いよく由美の直腸へなだれ込む。噴射口をぴったりと押しつけると、全容量が注入され、由美の腸は次第にふくらんでくる。

押えていないとすぐに外れるので、ホースごと挿入した。

「ああ、苦しい。もう外して。お願い、あぁっ」

こんな大量の注入は初めてのことなので本当に苦しそうだ。額から汗が流れ落ち、背中には鳥肌が立つ。長い髪をマットに垂らして濡れるにまかせ、口を半開きにしてハアハアと喘ぐ由美は美しかった。

「早くトイレへ行かせてっ、お願いっ、ああ……もうだめっ、早くっ!」
「行きたかったら、写真を撮ってと言うんだ」
「そ、そんなっ。もうだめなのよ。出ちゃうわっ」
「お前は言うことを聞きそうにないな。縄をかけてやる。どっちがいいんだ。俺がいいと言う前に出してもお仕置きだぞ」
「ああっ、許して。お願い、もうだめ」

由美は首を上下左右に振り回し、じっとしていることさえ苦痛のようだ。

「俺はどっちでもいいぜ。縛るのと写真と、どっちがいいんだ」
「んっんっ。撮って、早く撮って! もうだめーっ、早くっ!」

由美の体を起こし両足を開かせてトイレスタイルにさせた。バスルームの中で排出させるのは初めてだ。シャワーのお湯を由美にかけながら、その瞬間を待った。由美は最後まで「トイレへ!」と叫んだが、やがて体全身をぶるぶると震わせた後、泣き出しそうな表情で一気に排出した。

特有の臭いがバスルーム中に充満する。シャワーがなければもっと臭かったろう。秘肉からは柔らかくこなれたものとお湯が止めどもなく噴出している。初めての大量浣腸はとんでもない威力を発揮した。

「こんなみじめなこと、もういやだわ、もうっ」
「でもおかげでいい写真が撮れたぜ。後で見せてやるからな」

泣き崩れる由美の体を流して体を拭いてやると、由美は何度かトイレへ走った。しかし腸の奥深くまで侵入した浣腸液は自分の力ではなかなか出てこない。由美はいつまでもぐずっていた。

「由美、さっきは何で素直に言うことを聞かなかった。ぐずった罰だ、お仕置きしてやる」「ああっ止めて、かんにん、ああっ」

両手を縛り上げてベッドの頭にくくりつけた。そのまま由美のお腹に座って体を固定し、足のほうを処理する。坐禅縛りだ。さらに左右の膝からベッドの足に縄を伸ばして固定すれば、まるで尻だけの生き物のようになる。

由美が喘いだ。拭いたばかりの肌に汗がにじむ。

「ああっ、痛い、痛いわ。お願い外して、お願いっ」

許しを乞う由美を無視して無防備な秘裂を指でこね回した。

「あうぅ、おかしくなりそう。もう、だめっ」

前回は前の穴にバイブを入れ、後ろの穴にペニスを挿入したが、今度は逆で、後ろはパイプ、前に怒漲をぶちこんでやろうと私は企んでいた。

先にアヌスをバイブで犯す。大量の愛液が垂れてたっぷり濡れていたからローションは必要なかった。続けて秘唇へ怒漲を押し込んだ。

「ああっ、感じるの、感じるわっ、ああんんっ」

由美は激しく身悶えながらも、ただ私の抽送に身をまかせている。いや。縛られているためにそうするしかないのだ。震動の加わった律動は由美の脳天へ響き、背骨は伸び切って、犯された二つの穴は丸見えだ。

「うっううんっ、もうだめ! 落ちるー!!」

由美がそう叫んだ瞬間、私はペニスとバイブの両方を抜き去った。今まさに達しようとしていた由美がそれを感じたのは数秒後であった。

「ねえ、どうしたの。抜いちゃったの? もう少しだったのに、今いくとこだったのよ。ねえ、早く頂載、お願い」

そう言って浅ましく尻を振り動かしている。

初めてのおねだりだった。私は縄を解き、足を自由にしてやる。

「どうした、そんなに欲しいのか。どっちが欲しい。バイブか、俺か」

由美が瞳を潤ませて私の怒漲を指差した。

数分後、由美の腰はガクンガクンと細かな振動を繰り返し、怒漲を咥え込んだ熱い充血した秘花は、激しい収縮を繰り返していた。恥骨と恥骨がぶつかりあった。そして熱く濡れた収縮が悶え疲れた頃、私は由美の子宮へ向けてしたたかに樹液を浴びせていた。

由美の絶頂が繰り返される中、私はその姿を写真に撮り続けた。


由美の体は加速度的に開発されていった。A感覚、V感覚から浣腸の味まで知り、普通のセックスでは満足出来ない体に成り果てていた。私は女の性の恐しさをしみじみと感じた。

社内においても、日ごとに妖艶さを増してくる由美は注目の的だった。羨望の眼差。奇異の表情。男子社員の中にはプロポーズも辞さないという勢いの者もいた。

確かに由美の体は変化していた。肉体の充実と、精神の安息が、ひときわ由美を輝かせた。切れ長の瞳で見つめられたら、たいていの男は恋心を動かされるだろう。社内の幾十の視線が由美に集まってくると、私たちは関係を隠しておくのが以前よりも困難になった。

そして密会が一月も出来ない日が続いた。由美は一週間もすると、眼で私に訴えてくる。私は無視を装うが、由美は我慢出来ないらしく、用を作っては私の机に来て、仕事の話をしながら私の肘に体を擦りつけてくる。

社員からは死角に入るので行為そのものは見られないが、私はヒヤヒヤものである。机上のメモに“しばらく待て、後で連絡する”と書くと、伝票のすきまに“もう一カ月よ”と戻してくる。

仕方なく今週の日曜ということで納得させた。

……日曜のゴルフはキャンセルだな。まいったなあ。こうも積極的に出られると。離婚までさせられそうだ。誰か適当なのを招介して結婚させちまうか。今離婚させられたら、女房方の遺産も入らない上に慰謝料まで取られかねない。そろそろ由美とも潮時だな。

そんなふうに覚悟を決め、とっておきのメニューを考えた。

日曜日はたいていゴルフなので安心して出かけられる。ゴルフバッグの下には先日揃えた由美の責め具が入っている。車で出掛け、途中で由美と落会う予定になっていた。

私が十分前に着くと由美はもう待っていた。赤のトレーナーにジーンズのミニスカート。その瞳は期待からか厳しい責めへの覚悟からか、すでに潤みきっていた。

「会いたかったわ。この日を待ってたの。でもへんなことはあまりしないでね。お願い」

私は黙って近くの河原へ車を止めた。朝のうちなので、向こうの河原では野球をしている人たちが見える。

「由美、今日が最後だ。会社で隠せるのも、限界に来ている。今日一日、私の一生をかけて由美を愛する」

リクライニングシートを倒し、由美のまだ乾いている唇を吸い上げた。先程の言葉を理解したのか、由美は涙を溢れさせながら激しく舌を絡ませてきた。

スカートの中に手を入れてスキャンティの上から秘花を撫でると、もう布地を通して愛液のしたたりが確認できた。

「由美、どうしたんだ。もう濡れているぞ」
「もういやっ、そこは病気なの。一カ月以上もほっとくんだもの」

スキャンティを脱がし、熱く濡れ切った秘花を揉む。恥毛も生え揃ってきた。ないのもいいがザラザラした感触もいい。やがて由美が喘ぎだし、熱く溢れだした愛液がシートまで垂れてしみ込んでいく。

「ああん、だめ。人に見られるわっ。こんな朝から、んっ、あうっ」

車の中という環境も由美を興奮させているようだった。秘芽が勃起しきっている。バイブを取り出して震動をその突起に伝えると、由美はおこりにかかったように震えだし、喘ぎ、悦びの声を漏らした。

「あんっだめっ、いっちゃう。あうん」

バイブを深く挿入してやる。するとこの瞬間を待っていたように由美の腰が浮き上がって踊りだした。抽送するたびに愛液が噴き流れ、秘芽が喘ぎ熱く轟く。

「そこっ、そこがいいっ。ああっ、うっ、んっんっ」

バイブを回転させ、摺り込む。喘ぎが悲鳴に変わり、その瞬間に由美は昇天した。手を放してもバイブの震動を感じるのか、腰がひくっひくっと揺れ、まるでもっともっとと催促しているかのようだ。

「ああっ、またいきそう、だめっ!」

そう叫ぶ由美の片膝を素早く肩に載せ、私は由美に浣腸を施した。由美はアヌスにまで感覚が及ばなくなっているのか、未だバイブの震動に鳴咽を洩らしていた。

「ああんっ、もう止めてっ。腰が抜けちゃいそうだわ。車の中で……恥ずかしい」

私は浣腸のことを伏せたまま由美の体を拭いてやり、車を走りださせた。

(続く)

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