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『S&Mスナイパー』1984年1月号 読者投稿小説
「オフィス・ラブは縄の味」
作= 飛鳥健
中年サラリーマンが体験する女性部下との禁断不倫体験。サディスティックな欲望を容赦なくぶつけて欲望の限りを尽くす男と、秘めていた欲望を否応なしに引き出されて懊悩する女。そのせめぎ合いの果てにあるものは……。『S&Mスナイパー』1984年1月号に掲載された読者投稿小説を、再編集の上で全6回に分けてお届けしています。
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第五段階「お願い、痛いのはずして……狂いそう!」

「私、今日はどうかしてるみたい。感じすぎるの」

由美は腹の中に悪魔がいることに気付いていない。

「天気もいいし、少しドライブするか」

街から離れようと、山林を進む。もう紅葉の始まった山々望め、もう半年になるのかと思い出しているうちに眼下には青々とした湖面が広がっていた。湖に行こうと山道を走ると、その震動が響くのか由美の表情が変ってくる。

「ねえ、どっかトイレはないかしら」
「こんな山の中にある訳ないだろ。するんだったらそこの藪の中だな」
「じゃあ、トイレがあるところまで我慢するわ」

私がトイレのあるところへ行く訳がない。林道は段々険しくなってくる。由美の表情が苦悶に変わり始め、見れば両手を握り締めて堪えている。うっすらと汗をにじませ、歯を噛み締めて震えていた。

「あんまり我慢すると体に悪いから、ここらへんでするんだな」
「でっ、でも恥ずかしいかな。人に見られたら困るから」
「俺の言うことが聞けないんならトイレのあるところまで我慢するんだな。洩れそうになっても止めてやらないからよ」

それから三十分も走らせると体全体が震えだし、顔は青ざめ、苦痛に堪え切れぬ表情で落ち着かない。ここはもう山の頂上だ。ハイカーも出入りしないくらい、山奥に来てしまっている。トイレなどあるはずがなかった。

「ねえ、お願い、車を止めて。我慢出来ないわ、お願い止めて!!」

最後は悲鳴だった。

「言うことを聞かないからだ。お前が悪いんだぞ。俺の言うことを聞くなら止めてやる」
「わっ、わかったわ。そうするから止めて、お願い、出る、出ちゃうわ」

車を止め、由美の両腕を縛り上げ林に連れて行く。適当な木を選び、両腕から吊り上げた。

「痛い、痛いっ。腕が抜けそうだわ。はずしてっ」

由美の足は宙に浮いている。下半身を丸裸にしてやった。

「お願い、出ちゃうから何とかしてっ。お願いっ」

泣きだした由美を見るは初めてだ。写真に収める。

「そんなに出そうなら止めてやるよ」

アナルストッパーにクリームを塗り、力いっぱい挿入してやる。少しは時間をかせぐだろう。片足ずつ縛り上げて左右の木に縛りつける。見事な空中開脚縛りだ。後はシャッターチャンスを待つ。

「お願い、痛いのはずして……狂いそう! お尻も痛いわ。お腹も痛いわ」
「お前は要求が多すぎるぞ。由美、尻の力を抜くんだ」
「ああー、出ちゃうわー。写真撮らないで!」

次の瞬間、ストッパーごと吹き飛ばして、黄金色の迸りが大地を打った。それをモータードライブ付きのカメラで撮り終えると、まだ雫の垂れる秘肉を拭いてやる。

「ああっ、恥ずかしい。こんなこと……こんなこと……もういやっ、みじめだわ」

そう言って涙ぐむ由美を見て私の怒張は破裂するほどの興奮状態に陥っていた。由美を木に吊るしたまま犯した。

異様なまでの興奮だった。M字型に吊られた由美の体は激しい突き上げに揺れながら私に串刺されていた。

「ああん、痛い、腕が痛い。足が……」

痛みに耐える体がこわばり、私を締めつけてくる。一方で愛液は足のほうまで垂れ、Gパンまで漏らしてくる。突き上げる怒張が胃のほうまで届き、ぐぐっと音がする。由美の口からは喘ぎと唾液が洩れていた。

「あうっ、あんっ。あうんっ、うっ」

由美の目は天をにらみ、口は大空を吸い込みそうに開いている。私が精液を奥底に放出し終わった時、由美は失神した。そしてその瞬間から、由美のゆるんだアヌスから再び噴出が始まった。

私はすかさず体勢を整えてカメラを取り、シャッターを切った。


車に乗せてやる頃、由美はまだ気を失っていた。花弁は熱く濡れて収縮を繰り返している。菊花は何ごともなかったように澄まし顔だ。私はローターを彼女のアヌスに入れ、バイブレーターを膣に挿入しておいた。その上でスキャンティを穿かせ、二つの玩具を固定して車を出した。

「ここはどこ……」

やがて目を覚ました由美が言う。

「お前の好きな街に来たよ」
「何を入れたの。またするの? 私もう体がもたないわ」
「いやだの痛いだのって言いながらお前は気をやってるんだぞ。好きなくせに」
「いやっ。だってあれは、あなたが悪いのよ」
「私はお前のいくのを手伝うだけだよ」
「いやな人、早くこれを出して」

途端にスイッチを入れてやる。手はじめに前のほうからだ。まだ私の気持ちがわからないらしい。感じさせてやっているのに……。

「いやっ、もう。またいきそうになってくる」
「私の言うことを聞かないともっと恥ずかしい目にあわせるぞ」
「ああっ、また感じてくるわ。痺れてきちゃう」
「どれ、お茶でも飲むか」
「お願い止めて、こんなの入っていたら歩けないわ」
「本当に歩けないか試してからだ」

車をパーキングエリアに停める。バイブのバッテリーはスカートに差し込みトレーナーの膨らみに隠す。由美は車のドアを掴んで立つのがやっとのようだ。

「お願い止めて立ってられないわ。すぐいきそうになっちゃうの。うんっんっ」

歩けそうにないので由美の後ろに手を回して歩かせる。 

「あは……ああう」

由美は腰が抜けて、座り込んでしまった。やはり二つ同時は少し強力すぎたようだ。肩を抱いて歩かせるが足元が定まらない。ようやく喫茶店に入ると由美に命じた。

「トイレに行って前のほうだけ抜いてこい。後ろは入れとけよ」

よたつく足でトイレへ向かう由美はまるで病人の足どりだ。

「いくらか楽になったわ。あの場でいっちゃった感じ。つらいわ」
「どれ、服でも見に行くか」
「わあ、買ってくれるの、うれしい」

腕を組み歩く由美は安心しているのか、それとも今から起こる苦痛を忘れようとしているのか、変にはしゃいでいる。気のきいた店に入り、服を見ている由美は普通の娘のように映るだろう。しかし秘肉にはさまれている爆弾のことは誰も知らない。 

「気に入ったのがあったら買いなさい」

レジから戻る由美は嬉しそうに紙袋を下げている。腕を組み直し店から出る時に、爆弾のスイッチは入った。

「んうっ、やっぱりね。いつ入れるのかって思ってたわ。ああっ、つらいわ」

歩くほどにガクガクと足がもつれ、回した腕に力が入ってくる。

「ゆっくり歩くと腕を離すぞ。一人で歩くんだ」
「ああん、そんな、いじわるしないで、つらいのよ。響くのよ!」
「何でも言うことをきくなら車に着くまでには止めてやろう。いいな」
「はいっ、お願い」

車まではすぐだった。先程の数倍の速さで歩けるからだ。

「ああ、つらかった。助かったわ」

車を出しながら、左手で内ももに触れると、はしたない汁が膝のほうまで流れ出ている。

「何だこれは。パンツから染み出てここまで濡らしてるじゃないか」
「恥ずかしい。だって感じちゃうんだもの」

私の胸に頬を預けてもたれ掛ってくる。

由美はだんだんと言葉少なになり、緊張の度合を深めてくる。最後の覚悟をしているのかもしれなかった。

(続く)

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