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『S&Mスナイパー』1986年11月〜1987年1月号 読者投稿手記
「元女王様、マゾ転向を遂げる」
「元女王様、マゾ転向を遂げる」
M性に目覚めた女王様がとった行動、それはSM雑誌の編集部に電話かけて、自らマゾのプレイモデルに志願することだった――。戸惑いの中で縄を受け入れ、初めて責められる立場になった女性の心と身体に起きた変化とは。『S&Mスナイパー』1986年11月〜1987年1月号に3度に分けて掲載された体験告白を再編集の上でお届けしています。
前回、自分の中のMが、単なる想像ではなく、紛れもない現実として存在しているものだと思い知らされた私。あの初歩的なプレイですら、あっけなく頂点に昇りつめてしまった私は、あれからしばらくの間は縄の感触が忘れられず、次の約束の日までの時間をとても長く感じていました。
その間、プライベートでお付き合いしているMの彼がやって来たりしたことで、私はいつものSの自分に戻っていましたが、束の間のM女の快感は忘れようにも忘れられないものでした。
あの日、ただ縛られて、脚を拡げさせられただけなのに、どうしてあそこまで感じてしまったのか……。
私は幼い日のアルバムをめくりながら、ぼんやりと考えていました。ただ単に、Mっ気があるだけではあんなにも感じないのではないか、根本的に自分はSのはずなのに……。
その答えは、アルバムの中でにっこりとポーズを作っている小さな自分を眺めているうちに見つかりました。
学芸会で、運動会で、お祭りで、私はいつも一番目立つところにいるのです。そしてカメラに媚びるが如くしなを作り、身を乗り出しているのです。見ようによっては、何といやらしい子供でしょう。
私の頭を“露出狂”という三文字が電光のように横切りました。
そうなのです。私はあの頃から、常に見られたがっていたのです。ひとつ思い出すと、あとはウソのように簡単に記憶の糸をたぐり寄せることが出来ました。
最初のうちは単なる目立ちたがり屋だったのが、次第にエスカレートして、男子生徒の集まっているところなどでわざとスカートのまま鉄棒をしてみせたり……。男子の視線が自分のパンティに一瞬、集中するのが快感だったのです。
それはセックスにも顕著に表われていました。ごく普通にラブホテルのベッドでするよりも、カーセックスや俗にいう青姦のほうが、より感じることができたのです。
オナニーを覚えてからも、私はよく、自分の部屋の窓やカーテンをわざと開け放して、誰かに見られているかも知れないというスリルを味わいながら一人遊びに耽りました。
本を読むにしても、普通なら恥ずかしくて買えないようなエロ小説を買っては、電車の中で隣に座った人に見えるように広げていたり。そんな恥ずかしい自分を見られるという快感と、もうひとつは、相手がそれに気付いてハッとした後、目を外らせようかどうしようかと焦る瞬間の、あわてふためいた表情を盗み見るのもまた痛快だったのです。
よく露出狂の人間はMが強いといいますが、私がSになったのは、見られているという快感と同時に、今言った、相手のあわてた表情を見て悦に入る、という癖があったせいではないでしょうか。
これまで、巡り会って来た男性がM男性ばかりだったせいもあり、私はSの女王へと歩んでしまいましたが、そうやって考えてみれば、私の中には充分M女となれる素質はあったのです。
先日のプレイでも、あれだけ没頭してしまったのは、縛られたこと、支配されたことだけではなく、カメラの存在がかなり大きかったのではないかと思うのです……。
第2回目のプレイは、あれから2週間後の日躍日に行なわれました。プレイ相手は前回と同じXさん。すでに一度プレイを経験したせいか、私も初めての時のような不安は一切なくなっていました。
迷いがふっきれた、とでもいうのでしょうか。それはXさんにしても同じだったらしく、私たちはずっと打ちとけた気分でプレイに望むことが出来たのです。
そうした根本的な信頼が、SMを楽しむにあたっていかに大切なことかということを、私はホテルに向かう途中でいやというほど理解しました。
何故なら、私はXさんと並んで歩きながら、“思いきりM女になりたい、思いきり感じたい”という気持ちが、抑えきれないほど強く湧きあがっていたからです。
そう感じながら、もう濡れだしている自分を、はしたないとは思いませんでした。 私はM女。縛られて感じて、当然なのです。
ホテルについて部屋に入ると、私はためらわず、床に手をついていました。
「ご主人様、お願いします。私は奴隷になりたくてついて来たのです……」と。
プレイが始まり、私は2週間ぶりの縄の痛みに、早くも慣れ始めている自分に気が付きました。ギュッギュツと、あとがつくほどに縛られながら、私のあそこは、じっとりと濡れていくのです。
でも、Xさんはブラウスの上から縄をかけ、スカートをたくしあげるくらいで、なかなか次へ進んでません。私は一刻も早く、あの見られているという快感を掴みたくて、ついに「お願いです、もっともっとお仕置きを下さい。私ははしたない女なんです」とせがんでしまったのです。
言葉に出して言った瞬間、私はハッと我に返りました。
“あ、何てことをいってしまったんだろう、自分から見られたいとせがむなんて……。でも、でも、やっぱり感じたい、カメラのフラッシュがあそこに欲しい”
羞恥とMとの戦いでした。彼はそんな私を楽しむために、わきとじらしていたのかも知れません。
スカートがはぎとられ、パンティまで完全に下ろされて、カメラのフラッシュの餌食になりながら、私は恍惚の世界を彷い始めていました。そうなると、また、もっと刺激が欲しくなるのです。
「ああ、ご主人様、私のはしたないあそこが、涙を流しています、もっとお叱りを」と、許しを乞うています。彼は、そこでも私をじらしました。
「あそこ? あそことは何処だ? お前の何処が泣いているんだ、ちゃんと言葉で言ってみろ」
「そ、そんな、お願いです、私の、私の……」
「だから、何処だ?」
「お、おま●こ……」
決して口に出したことのない四文字を、Xさんの誘導に負けて叫んでしまった自分自身への、その衝撃!!
信じられない……信じられない……。
私の心は混乱し切っていました。何故なら、“だめよ、それ以上言ったら……”と、心は拒否をしているのに、口からは、もう止めどなく「そうよ、我慢出来ないの、私の、私のおま○こが泣いているの!!」と、叫び続けているのです。
言葉とは何と恐ろしい威カを持っているのでしょう。その四文字を繰り返すたび、私はどんどんと、全身が牝の塊と化していくのです。
Xさんは無言のまま、私の両脇に腕を差し込んで立たせると、私を鏡の前に連れて行きました。
「さあ、顔を上げて鏡を見てみろ! 何が見える? さあ!!」
そこには、後ろ手に縛られ、愛欲に震えて愛液を滴らせている自分が露骨に映し出されているではありませんか。
「あ……ああっ!!」
私は金縛りにあったように、全く動くことが出来ませんでした。鏡の中から見返してくるのは、頬を上気させ、淫らな欲望をあからさまにしている、もう一人の自分……。
Xさんは、そのまま私を四つん這いにせると、腰にもう一本縄を掛け、その縄をこともあろうにお尻からおま○この割れ目に沿って食い込ませ、下腹へと結びつけたのです。
キリキリと、細い縄が体を曲げるたびに大切な秘部を擦り立てます。すでに濡れそぼっていたそこは、熱く火照り、膨らみきったクリトリスはジンジンと痛むような刺激を覚えています。
「ああっ、だめ、だめエッ」
痺れるような痛みが、ほんの少しの時間で快感へと変わり、私は我を忘れてのたうち回りました。
「だめ、いっちゃう いっちゃう……」
私の目も耳も、もう何も聞こえません。何も捉えることはできません。
Xさんもカメラマンも皆消え去り、私はただ一人、欲望の渦に巻き込まれていったのでした。
(続く)
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