S&Msniper special archives gallery.
『S&Mスナイパー』1993年5月号
緊縛モデルたちの縛られレポート
「被縛報告」純編
緊縛モデルたちの縛られレポート
「被縛報告」純編
SM雑誌のグラビアに登場するモデルってどんな人? 数多いるモデルの中には「緊縛、大好き!」という生粋のマニア女性もいれば、「SM? ナニソレ」「初めて縛られるんですけど……」と戸惑いを隠せない人や、初めてなのにとんでもなく乱れてしまう隠れマゾ女性もいたりしす。そんな十人十色のグラビアモデルたちが、自ら綴る撮影後記「被縛報告」。今回は『S&Mスナイパー』1983年5月号に掲載された「被縛報告」、純編を再掲載いたします。
「SMと言ってもごくソフトなものだから大丈夫、できますよ」
受話器の向こうで担当編集者が言った。2度も確認の電話をかけてくるなんて、私のことがよほど心配だったんじゃないかな。
「はい、必ず行きますから」
と答えながら、相手がまだ喋り続けているのに、私はなんだか頭がポーッとなってしまう。
ボンヤリしながら、送られて来た「スナイパー」のページを空いてる片手でペラペラ捲り、
(ソフトなSMって、一体どんなことされるのかしら?)
なんて想像していたら、“じゃあよろしく”と言って、一方的に電話は切られてしまった。あれっ! ウソ!? 私はいつ、どこへ行けばいいの? なにも聞いてなかったのにィ。結局その担当者と、撮影前に電話で3回も話すことになってしまう。こんなことはとても珍しい。いつも仕事に関しては、割とキッチリした性格だねって誉められることが多いのに。
最初にSMと聞かされたときからヤーな予感がして、それ以来、思考力が完全にダウンしちゃってる。それで体はふんわり宙に浮いた状態なのに、白昼いきなり目の前にムチやローソクがよぎったりするものだから恐さだけが大きくふくらんできて、
(やっぱりお断わりしょうがなァ……)
と、何度もメゲそうになった。
おまけにその後、悪性のインフルエンザに罹って3日ほど寝込んでしまう。熱がすごく高かったから時々体が震えて、そのたびにビクッとして目が醒める。一度は巨大なショベルカーのアームが体の上に落っこちてきた夢を見て飛び起きたら、体中汗でビッショリ。夢から醒めた後も恐くて、震えがいつまでもとまらなかった。
こんな悪夢を見てしまうくらい、やっぱり私にとってSMは恐怖! カマトトって言われそうだけど、知らない世界だから本当に恐かった。
だからって、3回も電話でお話ししてしまった人を困らせるわけにはいかないもの。あ〜、やるっきゃないなァ。私は、まないたの上のマーメイドだった。
「はい、脱いでみよう」
カメラマンが、レントゲンの検査技師みたいに言った。服を脱ぐ前に何カットも撮られていたので、案外落ちついていた。上半身だけ脱ぐと、胸のところに縄を巻かれる。でも、余裕。
(サスガ、巧みな縄さばきだワ)
と、慣れた手つきで縛られてゆく自分のオッパイを観察する。薄い胸が縄に絞り出されて、いつもこれくらい大きかったらいいのになァなんて思ってしまう。
それから下半身。下着を脱いだ太腿の間にスルスルっと縄を通される。強く締め上げられたら、グニュッと縄がアブナイところに沈み込んだ。柔らかな場所だから、強い刺激を受けてちょっとドキッとしてしまう。このあたりから気分がSMになってきて、少しずつ、またあのヤーな予感がしはじめる。
それで数カット撮られたところで誰かが“剃毛しよう”と言った。
(テイモオ!?)
予感は当たった。私はムッとくる。勝気な性格を前面に押し出しながら、
「イヤです! そんなの全然聞いてないもの!!」
と、大きな声でハッキリ拒否する。
「我がまま言わないでくれよォ」
と、相手も負けずに言った。仕方なくバスルームに行き、怒ってるんだぞと言ってるつもりでバタンと大きな音を立ててドアを閉める。それからソノ場所にシャワーのお湯をかけて石ケンを擦りつけ、溶けはじめたソフトクリームみたいになったところにカミソリの刃を滑らせる。急カーブの斜面は片手の指で平らにしながら、ビクビクしながら剃った。
――15分後、私のアブナイ場所はピンク色の肌が剥き出しになっていた。相手のパワーに負けて自分で剃ってしまったのだから文句は言えないけど、すごくヤーな気分。
再スタートしたら縄の締め方が強力になったみたいで、ちょっと恐くなった。テイモーに逆らったりしたから、それで怒ってるのかもしれないな。きっと勝気な女の子が苦手な人なんだワ。
私はハダカで四つん這いにさせられた。これだと背中のほうが見えないから、とても不安になってくる。
「ロウソクはやらないからね」
と言ってたけど、まだ私のことを怒ってるとしたら、なにをされるかわからないもの。心配になって何度も後ろを振り返っていたら、
「なにしてるんだ!」
とカメラマンに怒鳴られた。私は男の人に怒鳴られると、自分が悪いとか悪くないとかの次元を超えて、すぐに涙が出てしまう。大きな声が、それに怒鳴る声がとっても恐い。
私はシクシクしながら変なポーズをさせられた。両手を背中のところで縛られたまま、お尻だけ高く吊り上げられた恰好。床に付いている頬っぺただけで体重を支えなければならないから、すごく苦しい。上半身だけが妙な形で折れ曲がって、心臓を圧迫する。
「もう少し高く!」
カメラマンがファインダーを覗き込んだまま言うと、誰かが腰の縄を引き上げた。
「あっ!!」
両膝が床から離れて、それから床スレスレのところで固定されると動くこともできなかった。吊られた体が少しでも揺れると、縛られている手首やウエストやお尻に強く縄が食い込んでくる。
これがソフトなSMなら、ハードなSMって一体どんなもの!? だからって、その答えを体験してみようという気持ちになんか、最後までならなかった。
撮影から何日か経って、今、私のアンダーへアーは5ミリくらいの長さにまで芽吹いてきた。もうすぐ春だもの、桜の頃になって生えそろったら、また新しい恋でも見つけようかなァ、なんてワクワクしてる。
告白=純
関連記事
パンティ三兄弟秘話
【1】>>>【2】>>>【3】>>>【4】
ABLIFE INFORMATION 『あぶらいふ』が貴方からの投稿を待っています!
S&Mスナイパー ‐mobile‐
好評いただいた法廷ドキュメントや読者告白手記など、スナイパーモバイルでは読み物も毎日更新しております。これからも新しいコンテンツを随時アップ予定です♪ もちろん画像も毎日更新中!
12.03.06更新 |
WEBスナイパー
>
スナイパーアーカイヴス
|
|