法廷ドキュメント されど俺の日々
逆上と衝動の法廷ドキュメント、第八回をお届けいたします。
凶悪犯人
天野美代子は恋人の山田一雄の愛撫を股間に受けながら、ため息の出るようなディープキスに応じていた。
一雄の舌は美代子の口の中を蛇のように散策し、彼女の舌を絡め取り、吸い、執拗な密着による刺激を加えていた。
そして、彼の右手は彼女のスカートの下に差し込まれ、パンティストッキングとパンティをその甲に受けて、指は彼女の深奥の湿地帯をまさぐっていた。
彼女がその部分の愛撫を一雄に許したのは今日が初めてだった。
今まで何度かあったデートの時、彼女が彼に許した肉体的接触は抱き合ってのキスまでであった。
抱き合い、興奮した一雄が、片方の手を股間付近にまで伸ばしてくると、美代子は、「だめ」とか、「もっと後で」とか言いながらそこへの愛撫を断わってきたのだった。
美代子は今年の春高校を卒業し、地元の短大に進学していた。
家政科が美代子の選んだ学部であった。
大人しい、優しい性格の女性であった。
目鼻だち、外見も地方都市では上の部類であったろうが、温厚な性格のため並み外れの美人という印象はなく、男から見れば声をかけたくなるようなタイプ、近所の女の娘といった感じの娘であった。
一雄は美代子よりも二年上級であった。
都内にある私立大学へ通っていた。
勿論、家から定期的に通学するのは無理だから、下宿はしていたが一月に一度位は故郷に戻ってきていた。
美代子と会うのがその大きな理由であったことは間違いない。
この日は二人にとって運命の日になるはずであった。
美代子はもし一雄が求めるならそのすべてを許しても良いと決心していたのだった。
ただ、彼女はまだ処女であり男を迎え入れるには多少の恐れもあった。
優しくしてくれるかな、と美代子は興奮の中で念じていた。
一雄は美代子が彼の手の動きに合わせて腰を浮かし、指の侵入に協力していることを感づいていた。
――おや、今日は調子が良いぞ――
彼はキャバレーのホステスやトルコ嬢などのその部分を触ったことは何度かあったが、素人の女性の暗黒部分をその指に感じるのは初めてのことであった。
そこは想像以上に柔らかく、温かく、そして潤っていた。
彼は自分の行為によって、彼女が十分に潤いを示していることが誇らしかった。
他人によってはここまで彼女は気分を出すことはない、僕だから彼女はこんなに濡れているのだ。
彼女も僕のことが好きなんだ。
――そうだ、パンティを外してみよう、彼女は拒否するだろうか――
一雄は彼女の尻の方に手を差し入れ、パンティとパンストの縁に指をかけた。
何と彼女は腰を浮かしてくるではないか。
OKなのだ。
外してしまえば思い切り彼女の部分に触れることが出来る。
今日は素晴らしい日になるぞ。
――ねえ、ここじゃ嫌。
何か人に見られているような気がして。
そう美代子が一雄に囁いた時だった。
法廷ドキュメント されど俺の日々 第六回 文=法野巌 イラスト=笹沼傑嗣 次々と凶悪な犯罪を繰り返す正太の犯罪者的性格は中学の頃から如実に現れていた。 |
逆上と衝動の法廷ドキュメント、第八回をお届けいたします。
凶悪犯人
天野美代子は恋人の山田一雄の愛撫を股間に受けながら、ため息の出るようなディープキスに応じていた。
一雄の舌は美代子の口の中を蛇のように散策し、彼女の舌を絡め取り、吸い、執拗な密着による刺激を加えていた。
そして、彼の右手は彼女のスカートの下に差し込まれ、パンティストッキングとパンティをその甲に受けて、指は彼女の深奥の湿地帯をまさぐっていた。
彼女がその部分の愛撫を一雄に許したのは今日が初めてだった。
今まで何度かあったデートの時、彼女が彼に許した肉体的接触は抱き合ってのキスまでであった。
抱き合い、興奮した一雄が、片方の手を股間付近にまで伸ばしてくると、美代子は、「だめ」とか、「もっと後で」とか言いながらそこへの愛撫を断わってきたのだった。
美代子は今年の春高校を卒業し、地元の短大に進学していた。
家政科が美代子の選んだ学部であった。
大人しい、優しい性格の女性であった。
目鼻だち、外見も地方都市では上の部類であったろうが、温厚な性格のため並み外れの美人という印象はなく、男から見れば声をかけたくなるようなタイプ、近所の女の娘といった感じの娘であった。
一雄は美代子よりも二年上級であった。
都内にある私立大学へ通っていた。
勿論、家から定期的に通学するのは無理だから、下宿はしていたが一月に一度位は故郷に戻ってきていた。
美代子と会うのがその大きな理由であったことは間違いない。
この日は二人にとって運命の日になるはずであった。
美代子はもし一雄が求めるならそのすべてを許しても良いと決心していたのだった。
ただ、彼女はまだ処女であり男を迎え入れるには多少の恐れもあった。
優しくしてくれるかな、と美代子は興奮の中で念じていた。
一雄は美代子が彼の手の動きに合わせて腰を浮かし、指の侵入に協力していることを感づいていた。
――おや、今日は調子が良いぞ――
彼はキャバレーのホステスやトルコ嬢などのその部分を触ったことは何度かあったが、素人の女性の暗黒部分をその指に感じるのは初めてのことであった。
そこは想像以上に柔らかく、温かく、そして潤っていた。
彼は自分の行為によって、彼女が十分に潤いを示していることが誇らしかった。
他人によってはここまで彼女は気分を出すことはない、僕だから彼女はこんなに濡れているのだ。
彼女も僕のことが好きなんだ。
――そうだ、パンティを外してみよう、彼女は拒否するだろうか――
一雄は彼女の尻の方に手を差し入れ、パンティとパンストの縁に指をかけた。
何と彼女は腰を浮かしてくるではないか。
OKなのだ。
外してしまえば思い切り彼女の部分に触れることが出来る。
今日は素晴らしい日になるぞ。
――ねえ、ここじゃ嫌。
何か人に見られているような気がして。
そう美代子が一雄に囁いた時だった。
(続く)
07.08.14更新 |
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