WEB SNIPER's special AV review.
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スナイパーAVレビュー!
東京から仙台、青森を経由して札幌まで。
車3台、バイク2台でレースしながらテレクラやナンパ、各種出会い系を駆使して現地素人をハメ倒すAV最速最強決定戦『テレクラキャノンボール2013』――その劇場版となる本作は、話題が話題を呼んで連日満員の大ヒット作に。2014年度、最大のカルトムービー!!16年後の2013年に、通算5作目となる『テレクラキャノンボール2013 賞品は神谷まゆと新山かえで』が制作された。前作が2009年だから4年ぶりの新作だ。
そもそもの元ネタはアメリカ映画の『キャノンボール』。曲者たちが市販車で米大陸を横断し、その順位を競うというものだ。
その"テレキャノ"第5弾は、ハマジム10周年および同メーカーを率いるカンパニー松尾監督25周年を記念した特別企画として、劇場映画版が制作された。
約10時間におよぶAV(こちら筆者は未見)を、132分の「映画」に仕上げたカンパニー松尾監督作品がこれだ。昨年各地で公開され、観る者観る者がブログやTwitterで絶賛し、「今年見た日本映画の中で文句なく一番面白い!」と評価する者多数。
でもって、僕も遅ればせながら鑑賞させていただきましたが、なるほどむちゃ面白い!
参加メンバーは、AV監督6人。全作を監督=ただ1人全シリーズに参加しているのに優勝経験がないカンパニー松尾(48)、第3回の優勝者であるバクシーシ山下(46)、第4回優勝者のビーバップみのる(37)。以下、初参加となるハマジム所属のタートル今田(37)、梁井一(30)、h.m.p所属の嵐山みちる(30)だ。
2013年の夏の記録。男たちのドラマが始まる。仙台から北海道・札幌まで、クルマやバイクそれぞれの愛車で移動。計5ステージで争われる。移動の速さを競うRUNステージと、ボーナスポイント多数のSEXステージがあり、総合ポイントが高い者が優勝となる。みのる監督のみ無免許なので、移動は各ステージくじ引きで誰かに同乗させてもらうこととなる。
SEXステージのポイントを説明すると、プラス2ポイントとなるのは、10代の娘ゲット、モザイク不要の顔出し、ストリートでのゲット、3P。
プラス1ポイントは、ナマ挿入、過去寝た男であなたが「1番」の評価、ごっくん、飲尿。
マイナス2ポイントは、フェラのみ、発射なし。
マイナス1ポイントは、フィニッシュがセンズリになってしまう「シャカシャカ発射」、女性が40代の場合。
特別ポイントとして、フェリーゲットがある。これは、帰路に利用する小樽から新潟までのフェリーに同乗してくれる女性をゲットした者に与えられる。
優勝者は、「ボールガール」2名=AV女優の新山かえで&神谷まゆと帰りのフェリーの個室でヤリ放題。
という、まことに男の子が興奮して熱中できる要素オンリーのゲームでありレースなのだ。
面白いドキュメタリーの要素満載の素材を、カンパニー松尾が1ミリの過不足もない最高の編集で笑って泣ける娯楽映画に仕上げた。
イメージシーン的モンタージュのワンショットが、後半の重要なシーンの導入部だったとやっと気づいたりするので、正しく把握して評価するためには瞬きもできない。そこも含めてリピーターが多いのも納得だ。
主人公が死なないギャング映画のように、カタルシスを味わいたいがために何度もリピートしてしまう傑作をカン松は作ってしまったのだ。
昼間の路上ゲットやテレクラゲットのナンパ劇からSEXに至る釣果および戦果を、深夜のホテルに集って6人が順に発表。この「プレビュー」シーンが核になる。出会いから我がハメ撮りまでを、各人が順に大きなテレビで再生しながら解説。驚きのルックスの女性、可愛い子、可愛いのに銭ゲバな子、まさかのハプニング、まさかの美味しいとこ独り占めetc.に、彼らは盛り上がる。
再生し終わったところで、第1弾からの審判部長の平沢大輔が採点。
「顔出し+1番+ナマ+ごっくん。プラス5」などが確定する。
その映像が、劇場で驚嘆と爆笑と失笑の渦を呼び、続く逆転シーン、優勝者決定、タッチの差の歯ぎしり、奇跡降臨、涙の胸キュン沙汰、なるほどここが着地点なのかと感動的なラストカットまで、もう1回味わいたくなること必至の作品なのだ。
女の子とヤリたいかぎり、若者から老人まで、男は永遠に男の子。そういうワイらが熱狂できないわけがない!
これは劇場版だから、いつか絶対またこいつらに会いに映画館に行きたい。
文=沢木毅彦
『劇場版 テレクラキャノンボール2013(ブルーレイ&DVD2枚組)
(HMJM)』
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15.06.04更新 |
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