特選AVレビュー『現代における奇譚な男女の物語 高宮菜々子』（キネマ座）

華道の家元の跡取りとして教室を切り盛りしている菜々子。そこに通う生徒には様々な人物がいた。先生でもあり年頃の女でもある彼女は、ある日教室での自慰行為を生徒の麻田に目撃されてしまい――。女優・高宮菜々子の秘めたM性が存分に表現される禁断のSMストーリー！
今年4月の『ドキュメント Re Debut菜々子（仮）』（キネマ座／監督：梁井一）以来、驚異の感度と痙攣しながらイキまくるミラクル・オーガズムで眼が離せない高宮菜々子。個人的には10年に1度現われるかわ現われないかのAV女優だと思う。80年代では黒木香、タイプは違うが90年代なら林由美香、同じく00年代なら及川奈央と並べても決して遜色はない。今回はドラマに挑戦だが、予想していたより何倍もエロかった。彼女の場合、一般的なAV女優より役柄やシチュエーションに数倍も深く入り込んでしまうようで、まるで何かが憑依したように感じまくる。テーマがSMというのも合っている。物語はこうだ。菜々子は華道の家元。親から受け継いだ豪邸で教室を開いている。和服姿が凛として美しいが、生徒には岡部という気弱なサラリーマンがいて、この男、厳しく指導されるとオドオドして女々しい。実は彼女にはS的な性癖があり、生徒たちの帰った和室で「今日も岡部さん、可愛かったわ。ついイジメたくなっちゃう。セックスのときも私の言いなりになるように調教したいわ」とオナニーに耽るのだ。これがまた、冒頭から見応えマックス。「クリトリス気持ちいい」と和服の股間に手を突っ込み、「興奮してオ××コの中疼いてきちゃった」とイヤらしく呟き、最後には「クリとオ××コ、一緒に、イヤーン、イッちゃう」と果てる。

ところが、そんな恥ずかしい姿を見ていた人物がいた。生徒の1人、バッグを忘れて取りに来た初老の男・麻田。これを演じるの大ベテラン男優・日比野達郎だからこの先の展開は推して知るべし。「おやおや、先生、岡部クンをオカズにオナニーですか」と押し倒し、「私、いいもの持ってるんですよ」とそのバッグには荒縄の束が。純白の長襦袢姿でアッという間に縛り上げられ、四つん這いにされお尻丸出しで尻打ち。SとMは表裏一体、Sっ気のある女はM度も強いという逆転のシナリオも上手い。この辺りからドライヴがかかるように、高宮菜々子のマゾ性が爆発する。お尻からの激しい指マンで畳をビショビショにし、まんぐり返しの恥ずかしい格好でベロベロとクンニされイカされまくる。事後、呆然とする菜々子だが、麻田に征服のキスをされると「イヤ」と顔を背ける。気の強い女性なのだ。しかしそうされるとこの老獪なSM紳士はさらに燃えるようで、「一度快楽に堕ちたくせに、まだ生意気だな。もっと調教してやらなくちゃいけないな」と告げる。そして〈1カ月後...〉とテロップ。

いつもの華道教室だが、花を生けながら菜々子の着物の裾にそしらぬ顔で指を入れて来る麻田。着物の下は荒縄で亀甲縛りされていた。そして生徒の帰った白昼の高宮邸、次のシーンが前半のハイライトだろう。広々とした高級日本家屋、梁からM字開脚で吊られている菜々子。麻田に電マで太腿を撫でられるだけで「ああ、気持ちいい、イッちゃう」と早くも沸騰寸前。クリトリスを直撃されると「イキたいです、イク、イク」「ソコ、好き、好き」と涎を垂らしてイキまくり。畳に下ろされてからは、乳首を洗濯バサミで摘まれ引っ張られながら、コブコブの付いた股縄を歩かされる。再びエビ反りの体勢で吊られると、乳首の洗濯バサミ責め加え尻打ちで絶叫。こうしてカラダに火を点けられた後、さらなるお楽しみとばかり布団の上で愛されるのだが、ココでの日比野達郎のセックスが凄い。彼は現在62歳になるはずだが、まったく枯れず衰えず、強烈なパワーと情熱で迫っていく。もちろんそれもこれも、高宮菜々子という驚異の性感とエロの感受性を持つ女性を前にしてゆえだろう。喉の奥まで突きまくられるイラマチオ御奉仕から、激しい指マンをされると「ごめんなさい、イキます、イキます」と潮吹きの嵐。そのビショビショのオ××コを熱烈なクンニで舐めまくり、シックスナインからの本番では騎乗位から花びら回転で背面騎乗位。「動け！」と命じられ、ダイナミックにお尻を振り下ろす逆ピストン、バックから豪快に突かれラストは大量のザーメン中出し。

そして物語はクライマックスを迎える。麻田は彼女の変態性をさらに楽しむため、岡部をプレイに引き込むことを画策する。華道の特別授業をしたいからと、夜更けに高宮邸に呼び出された岡部。そこで彼が眼にしたのは、梁から吊られ片足を持ち上げられた格好で、バイブをズコズコと出し入れされ、「イク、イッちゃう」とヨガリ狂わされている菜々子の姿だった。「お花の授業をしたいというのは嘘なんだ。菜々子は君とセックスしたかったんだよ」とニヤニヤ笑いつつ、バイブを出し入れして楽しむ麻田。しかも「菜々子はね、君とセックスがしたくて君をオカズにしてオナニーしてたんだよ」と恥ずかしいことをバラされながらも、「ダメ、ごめんさない、またイッちゃいます」と何度も気をやってしまう菜々子。その痴態は切なくなるほどイヤらしい。そして麻田は岡部にバイブを渡し責めるよう勧め、その後はローソク責め、最後は2人して男根をそそり勃たせて交互フェラにWフェラ、狂乱の3Pへとなだれ込んでゆく。最後になったが、豪華な日本家屋のロケセットで展開される、淫靡なSMプレイを写し出すカメラ、照明も非常にクオリティが高い。

---

動画を公開中!!

『現代における奇譚な男女の物語 高宮菜々子』（キネマ座）

関連リンク



関連記事

特選AVレビュー『ドキュメント Re Debut菜々子（仮）』（キネマ座）

Copyright (c) 2012 Taiyohtosho Co.,Ltd.All rights reserved.