WEB SNIPER's special AV review.
WEB
スナイパーAVレビュー!
助けたアワビが家を訪ねてくる「夜這い アワビの恩返し」。歪んだ母性愛が金太郎を狂わせる 「近親相姦 金太郎」。爆乳でエロいかぐや姫をどうしても嫁にしたい王子たちが大騒ぎする「爆乳ドＭ かぐや姫」。エロすぎる昔ばなしを豪華3話収録した珍名作！ 
ともあれ、3話のうち、気弱なマザコン息子の金太郎を（武藤のび太）を、母（城月あやね）の愛情とセックスで何とか一人前にしようという人情話風の「近親相姦・金太郎」、ラスト、竹取の翁（安大吉）に拾われ「習い事」と称してSM調教されて育ったかぐや姫（若槻みづな）が、結婚を所望する保坂順を始めとする3人の公達（きんだち・公家の子弟）に「それでは私をイカせてくれたお方のところへお嫁にいきます」と難題を出す「爆乳ドM・かぐや姫」もイイが、なんと言っても珍品中の珍品は冒頭の「夜這い・アワビの恩返し」だろう。
＜昔々、あるところに平吉というメリケン女が大好きな優しい男がいました。ある日、平吉が浜辺を歩いていると、アワビが落ちているのに気がつきました。するとカモメがそのアワビを食べようとしていたのです。＞と始まる、「鶴の恩返し」に「浦島太郎」のニュアンスを加味したような物語。しかも一人暮らしで質素な食生活しか出来なかった平吉の元に、アワビの精として訪ねてくるのが、日本文化好きが高じて留学、その来日中にAV女優になってしまったアメリカ娘、アメリア・イヤハートちゃんだというウルトラC。
金髪ロリータ娘が漁村の町娘になるというミスマッチな設定も最高だが、この孤独な若者・平吉を演じるのが、AV界の生きる珍伝説・帆足哲郎というのが素晴らしい。AV男優になって四半世紀以上（デビューは80年代だったはず）、現場のスタジオでシャワーを浴び、風呂無しアパートに住んで節約生活を続け1億円の貯金をし、タイに移り住んで悠々自適に暮すはずが、現地のニューハーフにダマされ一文無しになって再び日本に舞い戻ったとされる伝説の男（←以上はあくまで噂、真偽のほどは不明の都市伝説）というのもスゴイが、帆足哲郎が信じられないのが、30年近く経ってもまったく老けず、相変わらずちょっとアクの強い永遠の美青年だということだ（スキンヘッドにはなったが、若い頃から髪は薄かった）。
つまり、帆足こそが「日本昔ばなし」であり、妖精なのではないか！（笑）。そして、本編はまさにそんな帆足哲郎劇場と言っても過言ではない怪演である。アワビの精・アメリアちゃんは恩返しのため平吉の家に住み、毎日美味しい飯と味噌汁を作る。そんな彼女に平吉は「食欲の後は性欲だよなあ」と夜這い。このチ○ポ型ツルツルヘッドが金髪ロリータ娘のアワビをクンニする、この画にはアタマがクラクラしたぜ。アメリアちゃんの「ヘイキチサン、ダメヨ～」という声も可愛いし、「そんなにカラダをクネクネさせて、まるでアワビの踊り焼きのようじゃ」と返す帆足もまた絶品。思えば全編、帆足にのび太に時代屋源造（「近親相姦・金太郎」母親の幼なじみ役）、安大吉に保坂順と、AV男優ファンにはたまらない豪華作なのだった。
文=東良美季
『エロすぎる 日本昔ばなし2 「夜這い アワビの恩返し 露したたる生殖器の金髪碧眼の娘」「近親相姦 金太郎 親子で肉欲ぶつかり稽古中出し」「爆乳ドＭ かぐや姫 平安ギャングバング」（桃太郎映像出版）』
関連記事
特選AVレビュー『初撮り 現役女子大生22才 アメリア 金髪碧眼アメリカ人の留学生。（桃太郎映像出版）』
東良美季 1958年生まれ。編集者、AV監督、音楽PVディレクター、グラフィック・デザイナーを経て執筆業。著書に『猫の神様』（講談社文庫）、『東京ノアール～消えた男優 太賀麻郎の告白』（イースト・プレス）、『代々木忠 虚実皮膜～AVドキュメンタリーの映像世界』（キネマ旬報社）、他。
日刊更新ブログ『毎日jogjob日誌』
17.02.03更新 |
WEBスナイパー
>
AV情報
|
|