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スナイパーAVレビュー!
偏執的なストーカーに付け狙われることになった人妻・さちは、倒錯した男の手で様々な形での浣腸刑を科せられることに......。密室で、マンションの公共スペースで、さちがこってりと味わわされる究極の恥辱とは!?「死にたくねえだろ。おとなしくしろ......!」
いきなりガムテープで口を塞ぎ、マンションの非常階段に連れ込んで、剥き卵のような女の尻に浣腸器を突き刺す――。
『山の手ハイツ 人妻浣腸事件』という時代がかったタイトルにバイオレンスなオープニング。
おお、この乾いた空気とアングラ感は、まるで昭和のロマンポルノ。
エロという形を借りた時代へのアンチテーゼか!? 若松孝二へのオマージュかっ!?と思ってドキドキしながら観始めたんですが、そんな簡単な言葉じゃ形容できない一癖も二癖もある作品でした。
ヒロインは、"さち"という名なのにすごく幸薄そうな顔をした32歳の専業主婦。
近所の整骨院に通っている彼女は、そこの経営者である三上(鶴岡法斎)と、不倫の関係に陥ってしまう。しかし、三上が若い頃人を殺し10年間ムショ暮らしをしていたと知り、彼を避けるように。
そのことを逆恨みし倒錯魔と化した三上は、知り合いの男と共謀して"さち"に肉の報復をする......というのが、おおまかな展開です。
夫が出張中の夜、さちの家に無理矢理押し入り仕置きを加える三上と共謀者。
鉄パイプでできたユニットみたいなのに人妻を拘束してムチで打ったり、緊縛したり。
棒を跨らせて股間を刺激するとか乳首に鈴をつけるとかいう、昔ながらのSMの形式美も楽しめます。
人妻役の金子さちって女優さん、実を言うとかなり演技力がおぼつかないタイプで、ドラマ部分では「ああ、もうちょっと器用だったらなあ......」と思ってたんですが、SMシーンはなかなか。華奢な肉体に赤く腫れたムチ痕が生々しくて、そそります。
演技がヘタな女優のほうがカラミに説得力があったりするもんですが、彼女の場合はまさにそれなんですよね(逆に、演技の巧い女優さんだとセックス中も演技してるように思えちゃう。AVのジレンマですな)。
さらにこの金子さん、ちょっとぽわーんとしてて天然ぽいところがイジメ甲斐あり。
ラストシーンでは緊縛した体をバックで突かれながら「奴隷誓約書」を読まされるんですが、途中で字が読めなくてつっかえちゃったりするんですよ。
ちなみに、私が一番好きだったのは、マンションの廊下で羞恥責めにされるシーン。
なぜかクイズを出題し、答えが間違ってるとアナルにうずらの卵を挿れるという謎のお仕置きが繰り広げられます。
「第一問。お前のケツの穴、そう、アナル。アナルは形容詞だが、名詞にすると何と言う?」「......」「......ブブー! 答えはアヌス!」
「では第二問。柔らかいが中に入れるとカチカチになる、最後に"コ"がつくものは?」「......ち、ちんこ?」「冷凍庫だッ!」
バイオレンスからもエロからも遠く離れた「とんち」で、アナルをうずらの卵でいっぱいにされていく人妻。ああ、ばかばかしすぎる!(でも最高!)
「もっと演技力ある女優使えばいいのに!」と歯噛みしていたはずなのに、観終わったときには「ああ、これでいいんだ」って気になっている(そして興奮もしちゃってる)不思議な一本。
こういうのが、AVってメディアの面白さなんだろうなあ。
文=遠藤遊佐
『肛罰仕置き人 山の手ハイツ人妻浣腸事件(シネマジック)』
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16.01.08更新 |
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